サンノゼ/ソルトレイク飛行日誌
2002年6月以前の飛行日誌ログです。
- 2002年 6月30日 10:00−
N25348 1.3h/115.8h 74th
ATC でヘトヘトだった先週のリベンジを果たすべく、一週間の ATC リスニング&ラジオコールの特訓(俄か仕込みとも言う)後のフライト。今日はわざと SLC 周辺を回り、ラジオをバタバタ切り替えながら飛ぶことを宣言される。とりあえず第一目標は南のソルトレイク No.2 空港、Runway 17 から離陸し Southbound I-15 に乗る。ここまでは上出来だと思ったら、「Cessna 348, will call south なんたらかんたら turn right resume navigaion」と ATC が入った。なぬ?既に南を向いてるんだぞ?ここで右に回ったら西を向いてしまうぞ?!一体何をしろと言うんだ?早くも俄か仕込みのボロが剥げパニック。CFI に聞くと South Intechange というチェックポイント(I-15 と I-215 の交差点)があり、「そこまで行ったら右旋回の指示を出すから ClassB 空域を出て VFR に移行せよ」の指示だそうな。単語ひとつ聞き落として指示の意味全部がわからなくなるのは良くある事…ううぅ(;_;)。
予定どおり South Interchange 上で右 90 度旋回、高度 5500(AGL+1000)で SLC No.2 ミッドフィールドを通過。左手に巨大な露天鉱山 Bingham Coppermine が見えるが、それどころではなく地形フォローに必死、何せ少し東にズレたら SFC-100 の ClassB に入ってしまうコリドーを飛んでいるのだ。高度 6000 に上げつつチェックポイント Garfield Stack に到達、ATIS を聞いてアプローチコンタクト。但し SLC には降りず Bountiful-Skypark(BTF) への飛行をリクエスト。Squawk は貰ったがクリアランスが出ない、しばらく左旋回を続けて待つ。待つことしばし、クリアランスと共に「どのコースを飛びたいか」と聞かれる。げげ、コースなんてわかんねぇよぉ!CFI が I-80 Transition を要求したが Negative 返答、北に向かって Antelope Island の東岸から南東方向へ SLC に向かう「Barn Transition」を渡される。ちなみに Barn とは納屋のこと、塩湖に浮かぶ無人の島に立つ小さな小屋がチェックポイントとなっている。
Barn Transition から SLC に向かい、滑走路 16R - 16L のナンバー上を飛び越える。ターボプロップやらジェット旅客機が並ぶ飛行場をセスナで飛び越えるのは何とも妙な気分だ。ATC の指示どおり Redwood Road で北に向かい、Bountiful-Skypark insight で管制離脱。タッチ&ゴーの後 I-15 の東側で旋回しつつ再び SLC に着陸要請。ほぼストレート・インで 17 に降りるが、降りる直前「Cessna 348, beyond the number(?) landing approved」という妙な指示。SLC の滑走路は長いので、わざわざランウェイエンドに降ろしてゴロゴロ転がしてゆくより、誘導路出口に近いところへタッチダウンして良い、という事らしい。
今回の ATC は 60 点ってとこかな?冒頭で South Interchange を聞き逃したのは拙かったけど…本日のログタイム 1.3 時間。
- 2002年 6月23日 14:00−
N25348 1.4h/114.5h 73th
先週は「時間になってもインストラクターが来ない」という未曾有の事態?に遭遇し飛行がお流れになったが、今週は予約が入っていなかった。またトラブルか、一体どうなってるんだと思ったら、これは自分の間違い。何と American Aviation の電話番号と Great Western Aviation を間違える大ポカをやっていたのだ。幸い、インストラクターのショーン氏(Bischeff Shown)の予定が空いていたので1時間ずらして飛ぶことにする。
ソルトレイク・インターナショナル空港(SLC)はいわゆる「クラスB」の管制空港で、滑走路は 34/16 の L と R(12000ft) 二本をエアライン用、32/14(4892ft) および 35/17(9596ft) の二本をジェネアビ用に使っている。タワーもグラウンドも周波数が分かれており、エアラインの合間を縫って交信しなければならない事はない。ただし何事もクリアランスが無ければ進めることができず、高度も方位も管制官の指示に従わねばならない事はクラスBである。複雑に入り組んだ空域とチェックポイントを厳守するためターミナルチャートが必須、と聞かされ慌てて購入。
今日の目的地はソルトレイク南端にあるトゥエラ(Tooele)飛行場。プリフライトチェックを終え、飛行機をタキシーウェイに押し出し、エンジンをかけて ATIS 124.75 を聞き、クリアランス 127.30 に許可を貰う。グラウンド 121.90 に切り替えてタキシー許可を貰う。タワー 118.30 に切り替え、テイクオフ許可を貰って 34 から離陸。直後「Cessna 348, Right downwind depature, maintain altitude 5500, over number 35 and 32 into I-80 transition」と来た。ウッ、長い!(汗;)。Reid-HillView じゃこんな長い交信はなかったぞ?!最後の「I-80 transition」以外、何と言われたのか最初の方覚えてないじゃん…これじゃリードバックできない!!…シドロモドロしてたらインストラクターがリードバックしてくれた。うへぇ、いきなりコレかよ…先が思いやられる…。
「Transition」というのは聞き慣れない言葉だが、クラスB空港において VFR の機体が飛ぶべき「空の廊下」が決められているのだ。SLC の場合西に向かって国道 I-80 を飛ぶコース(I-80 Transition)、北西に向かってソルトレイク湖上空を飛ぶコース(Barn Transition)、南北方向に I-15 上空を飛ぶコース(I-15 Transition…とは呼ばず、特に名前がないらしい)の3本がある。その I-80 Transition に乗ったところで管制塔からデパーチャー・コントロール 120.90 への切り替え指示。「Salt Lake Depature, Cessna 25384, level 5500」とコンタクトすると「Cessna 384, presume your navigation at KSL anntena」ときた。な、何だって?プレジュームってどういう意味だ?KSL アンテナって何のことだ?
KSL アンテナというのはソルトレイク湖畔に立つ AGL 455ft の放送局アンテナ群で、ヴィジュアル・チェックポイントとなっている。「Presume your navigation」というのは、I-80 Transition 上でこの KSL アンテナに達したならば、まだクラスB管制空域を離れていないにも関わらず VFR としての自由飛行が認められる、という意味である。インストラクターにいちいち教えてもらわねば何もわからない。ひえぇ、こりゃ思ったより手強い…。
今日は快晴でソルトレイクの湖面が青く輝いている。管制塔の交信さえなければよい気分なのだが…。クラスB空域を離れ、Tooele に近づいたところで CTAF をかけるがプレッシャーが残っていたのかシドロモドロ。その後スローフライト、ストール、スティープターン等マニューバーをこなして Tooele にタッチ&ゴー。この辺りは標高 4000ft 以上、空気が薄いのでパワーセッティングやフラップタイミングがサンノゼとは違う。二回目はインストラクターが手本を見せてくれたが、パワーは若干高め(1700rpm)に設定、ベース旋回のあたりでフラップ2段目を出し、浅めのグライドパスでアプローチ、ショートファイナルに乗るまで3段目は出さないのが流儀だそうな。ただし「君のやり方も悪い訳じゃない」とのこと。
Tooele を出て SLC に戻る頃には早くもグロッキー。クラスBの「傘」の底が 6500ft なので 6000ft で I-80 Transition に乗るが、ATC 書き取りやらアプローチ・コントロールとの交信にモタモタしているうちに 300ft くらい高度が上がって Flight Violation しそうになり、インストラクターに注意される。あぁ、一つ余裕が無くなると次から次に重なって雪だるま式にプレッシャーが増大するよぉ(ToT)。最後の救いとして、着陸時に管制塔 118.30 の担当に当たった管制官はこちらがシロートと見て凄くゆっくり・はっきりした英語を発音してくれた。それでも、こちらはスッカリ上がっているので3割くらい聞き落とす。あぁ、情けない…。
インストラクターとのデブリーフィングでは「フライトテクニックは大変良いが、ATCはもっと練習が必要だ。その状態ではクラスBをソロでは飛べない。来週はこれを徹底的にやりましょう」とのこと。ううぅうぅぅぅぅ…本日のログタイム 1.4 時間。
- 2002年 6月2日 13:00−
いよいよ準備万端整え、Salt Lake International の Great Western Aviation で 152 チェックアウトを完了することにする。ところが、いざ事務所に行ってみたら「うちの 152 は老朽化してきたので、今週一杯くらいで除籍する予定だ」とのこと。ぐおぉ、先日の No.2 の時といい何とタイミングの悪い…。
Great Western はセスナ 172 を持っているが、全機ピカピカの 172P/R でレンタル料が $100/hour 以上だという。うーん、そりゃちょっと高いぞ。同じ SLC International に 152 を持っている飛行学校があるということで、American Aviation を紹介してもらう。152 を2機持っているが今日は空いておらず、来週日曜日に予約を入れる。やれやれ…飛行機学校がウジャウジャ集まっていた RHV と違ってここは不便だわ。本日のログタイム 0 時間。
- 2002年 5月26日 11:00−
N24373 1.1h/113.1h 72th
ワトソンビルのエアショーを見に行ったついでに、懐かしの NICE AIR で飛行機を借りてパターン周回の練習。最初に 31L から離陸、31L に降りたら管制塔から「Taxi back on 31L」との指示。とりあえず 31L からタキシーアウトして 31R 横断の許可を求めると、「指示の意味を理解しているか?」と来た。「31L にタキシーバックしろという意味じゃなかったの?」「31L 上を 180 度戻れ、という指示だったんだ」「ごめん、勘違いしていた」「わかればいいんだ、373 は 31R を越えてタキシーウェイ・ヤンキーから戻れ」。
その後右に左にパターンをぐるぐる回る。ファイナルでいつも VASI が赤く見え、速度が 60kts を切ってしまう。パワーを早く抜き過ぎなのかな?2時間みっちり練習しようと思っていたが、風にガブられて段々気分が悪くなってギブアップ。本日のログタイム 1.1 時間。
- 2002年 3月23日 11:00−
N67512 0.7h/112.0h 71th
ソルトレイク引越し以来の初飛行、CFI を隣に乗せてのチェックアウトである。場所はソルトレイク南部の Salt Lake No.2 Airport、5800ft の滑走路をステート・ガードのヘリ部隊と民間機が共有しているクラスD飛行場。冬季オリンピックの余波か、駐機場にはワンサカ AH-64 アパッチが停まっているのが見える。
ソルトレイク市は標高約 4500ft、No.2 Airport は 4603。こんな高度から離陸するのは初めてである。海に近いサンノゼでは離着陸時にミクスチャをフル・リッチにしていたが、ここでは離陸時に最適点を設定した後はミクスチャ操作しないのが原則とのこと。
風は南風で結構強く、トラフィックはあまり居ない。CTAF をかけて滑走路 34 から離陸、高度を上げつつ南に向かう。スティープターン、ストール、エマージェンシー等のチェック。ストール引き起こしが若干遅すぎ、強すぎるとの指摘。またエマージェンシーはエンジン・フェール以外に火災の対処も聞かれてシドロモドロ。
その後パターンを回って2回タッチ&ゴー。風が強くてかなりガブられる。北側にソルトレイク・インターナショナルのクラスB空域が張り出しており、早めにベースに入らなければならないので中々忙しい。
とりあえずチェックアウトは終了、あとはチェックアウトシートに必要事項を記入して提出すればソロ飛行OKなのだが…何と、Great Western Aviaton SLC No.2 事務所は今週一杯で閉鎖とのこと!来週からは SLC International の方に来てくれと…。「なーに、SFO とは比べ物にならない田舎だから大丈夫だよ」と言われても、いきなりクラスBですか…ちょっとショック。本日のログタイム 0.7 時間。
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