レジナルド・ミッチェルの設計による全金属製単葉引込み脚の液冷戦闘機。楕円形の主・尾翼を持つ流麗なフォルムが印象的である。また、空力的にも優れた設計である。 1936年3月5日の初飛行以来絶え間ない改良が加えられた本機は、ロールスロイス・エンジンの進歩とともに大戦全期間を通して一線級の性能を保ち続け、主力戦闘機の座を譲ることはなかった。 一方、航続距離が短いという欠点は最後まで克服されず、また、爆弾搭載量が小さいことから、長距離侵攻・対地支援・爆撃には不向きであった。 基本設計は陸上戦闘機であったが、偵察型や「シーファイア」と呼ばれる艦上型等の派生型も生まれ、試作で終わったものの、水上機型も造られている。 戦後も生産が続けられ、生産数は22,000機以上に達した。これはイギリス機としては史上最高である。 |
|
武装・主翼の相違(武装は全て翼内装備)
|