製作 | 1943 |
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生産数 | 1 |
乗員 | 1 |
全幅 | 41ft 4in(12.60m) |
全長 | 33ft 11in(10.34m) |
全高 | 12ft 6in(3.81m) |
主翼面積 | 275ft2(25.5m2) |
乾燥重量 | 8285LBs(3758Kg) |
全備重量 | 10320LBs(4681Kg) |
武装 | 12.7mm 機銃×4(主翼) |
発動機 | プラット&ホィットニー R-2800-10 空冷18気筒 2000hp |
最高速度 | 410mph(660Km/h) 高度 20020ft(6102m) |
実用上昇限度 | 38000ft(11582m) |
航続距離 | 315ml(507Km) |
サブタイプ | 生産数 | エンジン | 特徴 |
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XP-60 | 1 | ロールスロイス・マーリン 28(1350hp) | 三翅プロペラ 最高速度 387mph(623Km) のちに XP-60D に改造される |
XP-60A | 1 | アリソン V-1710-75+排気タービン(1400hp?) | 四翅プロペラ、ターボ過給器 予定最高速度 420mph(676Km) エンジン過熱頻発、テスト完了前に廃棄処分 |
XP-60B | 0 | アリソン V-1710-75+排気タービン(1400hp?) | XP-60A のタービン仕様変更型 この形態としては完成せず XP-60E に改造される |
XP-60C | 0 | クライスラー XIV-2220(2300hp) | エンジン開発失敗により R-2800 に換装 |
XP-60C | 1 | プラット&ホイットニー R-2800-53(2000hp) | 三翅二重反転プロペラ 最高速度 414mph(666Km/h) のちに不時着により損失 |
XP-60D | 1 | パッカード・マーリン V-1650-3(1350hp) (マーリン 61 のライセンス品) | XP-60 のエンジン換装(同一機) 四翅プロペラ、二段過給器 のちに事故により損失 |
XP-60E | 1 | プラット&ホイットニー R-2800-53(2000hp) | XP-60B を改造し R-2800 搭載 四翅プロペラ 最高速度 410mph(660Km/h) のちに事故により損失 |
YP-60E | 1 | プラット&ホイットニー R-2800-18(2100hp) | 四翅プロペラ、水滴風防 予定最高速度 405mph(652Km/h) テスト完了前に終戦、民間に売却後損失 |
YP-60A | 0 | プラット&ホイットニー R-2800 | 先行量産型 二機制作中キャンセルされ一機は YP-60E に改造 |
★ここがヘンだぞ!XP-60 ・空冷 R-2800 を搭載した XP-60C/E では腹部下面にオイルクーラーを持っているのですが、吸気口形状といい排気フラップといい P-51 のラジエターそっくりです。しかし容積のかさばるラジエターならともかく、小柄なオイルクーラーを何故わざわざエンジンから離れた遥か後方に突出させて装備する必要があったのか、かなり理解に苦しみます。 ・カーチスのエンジニアもそう思ったのか YP-60E では機首下面にオイルクーラーが移されていますが、その処理はお世辞にもスマートとは言い難く巨大なアゴ状と化しています。XP-40Q, XP-46, XP-53 そして XP-60、これら全て P-40 の「アゴ型ラジエター」の呪縛から逃れるための機体だった筈なのに、最後の最後でアゴ型に戻るとは何とも間抜けな話です。 ・XP-60 には巨大なワンピース型の脚カバーが付属しています。こんな物をつけたら不整地や泥濘地での運用に支障をきたすだろう事はシロート目にもわかりそうなもので、実際これが問題になったのか XP-60A では脚カバーを外していましたが、カーチス社は「長年の戦闘機設計の実績」から一体何を学んでいたのでしょうか? ・XP-60C/E では分離型の脚カバーを持っていましたが、その形状は「そこらの鉄工場から余った板金を貰ってきてぶった切って取り付けたような」無骨なもので、最終型の YP-60E でやっと「普通の」形式になりました。そんな紆余曲折を経るより、何故最初から普通の形にしなかったのでしょう…。 ←胃袋1/3氏提供による XP-60 各型の写真。 上から XP-60, XP-60A, XP-60C, YP-60E。見れば見るほど同じ飛行機の派生型だとは信じられない。 |