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    |  | > > 前面開口部より後部開口部の間の管の内壁は、全部ひっくるめるとななめ前向きになるので、後部開口部からでる空気の方が高温で体積が大きければ、管の内壁が受ける圧力もトータルではななめ前向き、その大きさは温度変化なしより大になるんじゃないでしょうか?
 >
 > こちらこそ、はじめまして。
 >
 > 300km/hで飛んでいる飛行機があるとして、
 > ちょっと計算してみました。
 > ・速度 300km/h
 > ・圧力 1気圧(海面高度)
 > ・気温 20℃
 >
 > このとき、
 >  空気密度=1.14kg/m3
 > です。
 >  さて、空気がエンジンカウル又は冷却器を通過する際に50℃の温度上昇があると仮定しますと、空気が膨張して
 >  空気密度=1.079kg/m3
 > に変化になります。
 > すると、空気の体積が増えて、流速が増加するような気がします。
 > しかし、実際にはそうならないと思うのです。
 >
 > なぜかというと、エンジンカウル又は冷却器には必ず圧力損失があって、これは通過する空気流速の2乗に比例して増加するからです。
 > これを勘案すると、実際の空気流速は1.029倍にしかなりません。
 >
 > 「でも、1.029倍は小さいけれど、増えているのだから、そのぶんパワーアップ」と思われるでしょうけど、違うのです。
 > 膨張したぶんだけ、空気の密度は低下しているので、空気の重量流量は小さくなってしまうのです。
 > 今の例では、もともとの94%まで下がります。
 > エンジンカウル又は冷却器内で空気が加熱されると、空気が通りにくくなってしまうということです。
 >
 > 飛行機の方から見れば、同じ速度で飛んでいるならエンジンカウル又は冷却器内で空気が加熱されるのは、抵抗が増えることになって、パワーアップにはならないです。
 
 
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