作戦要務令

第四部


湿地及び密林地帯に於ける行動

附表 第2其の1

進路設定隊編組の第1例(普通器材を使用する場合)
区分 人員 主要なる任務 器材
備考
  1. 一、
    開設隊は進路設定隊の兵力に応じ数個を設く
  2. 二、
    進路設定隊本部には路線班を編成し、 進路設定隊長の直接指揮を受けて、進路の決定及び標示に任ぜしむ
  3. 三、
    開設隊本部には、開設せる進路の諸元を測定するに必要なる人員を含む
  4. 四、
    進路設定隊前後に重畳して作業する場合に於いては 後方進路設定隊は経始隊を編成せず
本部
歩兵大隊長
  • 作業の指揮
  • 路線の決定
指揮及び路線決定に必要なる器材
経始隊
工兵将校
(編成は誘導隊に準ず)
路線の選定及び経始 誘導隊に準ず


本部
歩兵中隊長
開設隊の指揮
  • 携帯図板、図引具
  • 携帯測角器、測鎖
  • 夜光羅針
  • 標示材料
伐採区隊
  • 歩兵一分隊
  • 工兵一分隊
荊棘及び小樹の伐採
  • 鎌(長柄鎌)、鉈、斧、長柄木鋏、鋸、附刃十字鍬(唐鍬)
  • 砥石、目立具、油布入缶
  • 照明具
倒木区隊
  • 歩兵一分隊
  • 工兵一分隊
倒木の処理
  • 斧、鋸
  • 鳶口
  • 砥石、目立具、油布入缶
  • 照明具
補修区隊 歩兵二分隊
  • 路面の補修
  • 器材の補修及び交換
  • 他区隊の援助
  • 鎌(長柄鎌)、鉈、斧、木鋏(長柄木鋏)
  • 円匙、十字鍬(唐鍬)
  • 砥石、目立具、油布入缶
  • 照明具

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