歩兵操典

第三篇 機関銃及び自動砲教練
第一章 密集
第一節 隊形
  1. 第245
    分隊の隊形、及び分隊長以下の定位、第四、第五図の如し
    第四図
    機関銃に在りては、眼鏡照準具は三番携行し、釣革にて左肩より右脇に懸く。高射照準具は之に帯革を通し、二番携行し、高射托架は通常銃馬に駄載す
    自動砲に在りては、五番以下、空弾倉入弾薬嚢を左肩より右脇に懸く
    第五図
    属品箱(弾薬箱)は蓋止を右(前)にす
    機関銃に在りては、握把を折畳むことなく銃を最低姿勢にし、縦深を正しく前方に向かしむ。高射托架を卸下せるときは、一番之を負革にて右肩より左脇に負う
    自動砲に在りては、二(三)番は砲身後方被(活塞被)を持ち、五、六番は空弾倉入弾薬嚢を左肩より右脇に懸く
  2. 第246
    中隊の隊形は横隊及び縦隊とす。横隊は集合及び運動に、縦隊は主として運動に用う
  3. 第247
    駄載に於ける横隊、第六図の如し
    卸下に於ける隊形は駄載に準ず
    第六図
  4. 第248
    縦隊は、通常指揮班及び小隊の縦隊(分隊を重畳す)を、其の順序に距離2歩(馬の後端より直後の徒歩者の踵迄)に重畳す。分隊間の距離亦同じ。中隊長は中隊の先頭2歩に位置す