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歩兵操典
第二篇 中隊教練
第二章 戦闘
要則
第109
中隊は中隊長の的確機敏なる指揮と、其の企図に基く各小隊の緊密なる協同に依り整斉軽快に行動し、且つ、中隊団結の威力を遺憾なく発揮し、其の任務を遂行す
第110
小隊は各分隊の戦闘力を遺憾なく統合発揮し、特に突撃に方りては、自ら其の動機を作為し突撃を敢行す
第111
分隊は白兵力と火力とを統合せる最小の単位にして、分隊長以下挙止恰も一体の如く射撃及び運動を調和し、突撃を実施す。特に擲弾分隊に在りては擲弾筒の威力を発揚し、且つ自ら突撃を実施す
第112
戦況に基き、小(分)隊間の距離間隔を開くに至れば、中(小)隊は疎開に移りたるものとす。爾後、小(分)隊は戦闘間の運動の為規定せる号令を適用し、正規の姿勢と歩法とを墨守することなく、敏活に行動す
第113
戦闘間、中隊長以下絶えず偽装に留意し、之を戦場の実況に適応せしむること特に緊要なり
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