1.概要
陸軍は支那事変における重爆の被害から武装の強化を図ることとなり、ホチキスの高射機関砲をほぼそのまま航空機に搭載した旋回機関砲のホ1を開発し、昭和15年頃から百式重爆の後上方銃座に搭載された。 この砲は94式野戦機関砲や97式自動砲、98式高射機関砲へと続くホチキス系の20ミリ機関砲の開発の延長線上にあり、短期間で実用出来るメリットがあり、対米戦争の緊張が高まる中、暫定的に採用されたもので、発射速度が遅く、かつサドル型の弾倉を用いているため弾数に制限があるなどの欠点があった。加えて100式旋回砲架と名づけられたホ1の砲架は、転把の手回しによる作動方式であったため実用性に欠け、評判は今一で後の四式重爆には電動油圧式の3式砲架とホ5が組み合わされて採用された
2.経緯
1)昭和15年陸軍造兵廠は試製20粍旋回機関砲を74門竣工、呑龍に搭載
2)昭和16年296門竣工
3.使用状況
- 4.その他 弾 薬
- 平時訓練用
- 1.榴弾代用弾弾薬筒 全備弾量127.4 全備弾薬筒重量296.0
- 2.曳光榴弾代用弾弾薬筒 全備弾量130.0 全備弾薬筒重量300.0
- 戦用弾薬
- 1.榴弾弾薬筒 全備弾量127.4 全備弾薬筒重量296.0 弾丸長83.85
- 2.曳光榴弾弾薬筒 全備弾量130.0 全備弾薬筒重量300 弾丸長89
- 3.曳光徹甲弾弾薬筒 全備弾量160.0 全備弾薬筒重量332.0
- 4.マ201
- 実際に誰が開発したのか等、開発の詳細は判っていない。
- 弾薬が97式自動砲と98式高射機関砲と同一とする意見と(佐山二郎氏)と97式自動砲と98式高射機関砲の弾薬には互換性が無いとする意見があり(木村益雄氏)、明確で無い。
- 5.参考文献