Boeing XP-8

ボーイング XP-8　倒立Ｖ型エンジンの試作戦闘機

　XP-8 は XP-7 と同系列の試作機で社内呼称を Model66 と呼びます。主翼平面型は XP-7 と似た矩形テーパーですが上下翼に大きなスタガード(食い違い)が付けられています。XP-8 は試作倒立Ｖ型対抗エンジンであるパッカード 2A-1530 を搭載し、大きな水冷ラジエターを下翼付け根に装備していました。1928 年 1 月に初飛行した本機の操縦特性は悪くなかったのですが、新型エンジンは不調で試作一機にとどまりました。なお、機体はのちに星型エンジンに換装され海軍向け F2B として成功しました。

(文・ささき)

緒元(XP-8)

製作	1928年
生産数	1機
乗員	1
全幅	30ft 1in(9.17m)
全長	23ft 4in(7.11m)
全高	--
主翼面積	237ft²(22m²)
乾燥重量	2390LBs(1084Kg)
全備重量	3421LBs(1551Kg)
武装	7.62mm 機銃×１＋12.7mm機銃×１(機首)
発動機	パッカード 2A-1530 水冷12気筒 600hp
最高速度	173.2mph(279Km/h) 高度不明
実用上昇限度	20950ft(6386m)
航続距離	325ml(523Km)

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