カーチス XP-22 P-6E の原形機
XP-22 はもともと YP-20 のエンジンを V-1570 コンカラーに換装した機体の予定でしたが、YP-20 のサイクロン・エンジンの評価が長引いたため P-6A の三号機を改造したものです。プレストン液冷却ラジエターはユンカース Ju88 に似た環状ラジエターとして機首前面に装備していましたが、のちに機首下面後方(主脚支柱の間くらい)に移されました。また YP-20 に準じた垂直尾翼増積や着陸脚の単支柱化、スパッツ装着などの小改造も行われています。1931 年 6 月に米陸軍航空隊は P-6, P-12, YP-20, XP-22 の四機種を評価し、XP-22 はその高速(202mph, 325Km/h)を買われて増加試作 Y1P-22(45機)が発注されましたが、これらはのちに P-6E と改称しました。なお、XP-22 はのちに分解されて機首とエンジンが YP-20 に移植され XP-6E の番号が与えられています。
(文・ささき)
緒元(XP-22)
製作 | 1931年 |
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生産数 | 1機 |
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乗員 | 1 |
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全幅 | 31ft 6in(9.60m) |
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全長 | 23ft 7in(7.19m) |
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全高 | 8ft 9in(2.67m) |
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主翼面積 | 252ft2(23.4m2) |
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乾燥重量 | 2597LBs(1178Kg) |
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全備重量 | 3354LBs(1521Kg) |
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武装 | なし(?) |
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発動機 | カーチス V-1570 液冷12気筒 700hp |
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最高速度 | 202mph(325Km/h) 高度不明 |
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実用上昇限度 | 26500ft(8077m) |
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航続距離 | -- |
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