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ボーイング XP-15 パラソル高翼の試作戦闘機

 XP-15 はボーイング社内呼称 Model202 として開発された単葉戦闘機です。基本的には P-12C 複葉戦闘機から下翼を取り去ったものですが、胴体は新設計による全金属製のものに置き換えられていました。1930 年 1 月に初飛行した本機は高度 8000ft(2438m) で 185mph(298Km/h) の速度を発揮し、運動性も悪くなかったのですが軍の興味を引くには至りませんでした。本機で使われたタウネンドカウリングや金属製の胴体は P-12 の改良に活かされることになります。なお、XP-15 は 1931 年 2 月 7 日の試験飛行中にプロペラが飛散する事故で失われました。
(文・ささき)


緒元(XP-15)
製作1930年
生産数1機
乗員1
全幅30ft 6in(9.30m)
全長21ft (6.4m)
全高9ft (2.74m)
主翼面積157.3ft2(14.6m2)
乾燥重量2050LBs(930Kg)
全備重量2790LBs(1266Kg)
武装なし(設計上は 7.62mm 機銃×2を装備可能)
発動機プラット&ホィットニー R-1340D 空冷9気筒 525hp
最高速度185mph(298Km/h) 高度 8000ft(2438m)
実用上昇限度26550ft(8092m)
航続距離--

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