Page 97 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼大和の替わりに松級を量産したら モーグリ 02/10/10(木) 12:57 ┣Re:大和の替わりに松級を量産したら tac 02/10/10(木) 14:08 ┣Re:大和の替わりに松級を量産したら SUDO 02/10/10(木) 14:28 ┣あるかもしれませんね 堀口 02/10/10(木) 17:32 ┣松型は多目的艦 枚方太郎 02/10/10(木) 22:37 ┣Re:大和の替わりに松級を量産したら sinn 02/10/11(金) 1:21 ┗Re:大和の替わりに松級を量産したら ルージュ 02/10/11(金) 9:45 ┗Re:大和の替わりに松級を量産したら まなかじ 02/10/11(金) 10:56 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 大和の替わりに松級を量産したら ■名前 : モーグリ ■日付 : 02/10/10(木) 12:57 -------------------------------------------------------------------------
大戦中に大和級戦艦が海上護衛戦で全く活躍しなかったことから「大和1隻を建造するより、同じだけの資材で松級駆逐艦を50隻を量産すべきだ」という意見を聞きます。大和級戦艦を建造せず、その資材で松級駆逐艦を量産してシーレーン防衛に徹したほうがよかったのでしょうか? |
大和型戦艦が活躍しなかったのは戦術的な問題(投入しなかった)だと思いますが、シーレーン防衛に失敗したのは戦略的な問題(そもそも護衛の必要性の理解度が乏しい)ですから、同列に論ずるのはどうでしょう? 仮に大和型二隻(信濃も入れれば三隻ですか)建造用の資材・人員を転用して松型を100隻量産できるとしても、当時の軍令部(昭和10年頃の話ですよ)が、護衛駆逐艦の大量建造に踏み切るとは思えません。艦隊随伴用の強力な駆逐艦(陽炎型、夕雲型)を量産して、中古の駆逐艦を護衛作戦に振り向ける、程度だと思います。あるいは不足が懸念される重巡・軽巡の拡充にあてるか。どう考えても、余技として認識していたであろう護衛作戦のために、新造艦を量産するとは思えないです。 #そもそも一回こっきりの艦隊決戦でケリつけるつもりなのだから、護衛なんて考えるはずないという気もする…… |
大和の建造計画と松型の建造計画では、だいぶ時期が違いますがな・・・。 もし大和を建造しないのだとするなら、それは別の戦争スタイルなり戦略なりが有るという事で、それが盛夏期であったかどうかは別として、松型には繋がるとは思えません。 また松は船団護衛用の護衛艦艇という側面は決してメインではありませんので、松があっても(戦争は多少楽になったでしょうが)戦争の趨勢を何とかできるような可能性は50隻の松よりも1隻の大和のほうが大きいのも事実です。 大和が活躍できなかったのは、大和が戦力化された頃には活用できる局面が無くなっていたからであって、マリアナでもレイテでも大和は積極的に最前線に向かっていますし、それ以前のソロモン戦の時期には戦力化が為されていなかったのです。 これは例えば米国のノースカロライナ級が完成後長らく東海岸で訓練と調整に明け暮れていた事を思えばご理解可能でしょう。新装備・新世代艦の最初は戦力化に時間が掛かるのです(前に出しても役立つかどうかは保証の限りではないのです) つまり大和が役に立たなかったと言うのは戦後の結果論であり、計画を立てた当時から戦争中において大和は役立つはずだったし役立てようとして努力されていたのです。まずは、どういう目論見で戦艦を作って使うつもりだったのか、そこから考えてみたらどうでしょうか。 大和の無い日本海軍は、そうしたら空母建造にでも走るのではないでしょうか? また松型があると何が便利になるのか、そしてそれは戦争遂行に於けるある種の綻びを繕う為にあったのではないでしょうか? 綻びを繕っても、破れの根本原因を何とかしない限り、どこかで追いつかなくなります。もしくは綻びを作るよりも繕うほうが優勢であるか・・・・。 連合軍の戦力生産力と競争して勝利できるのですか?できませんよね、だから松型が多少増えても戦争には何の影響も与えないのです。大和以下がマリアナ沖で(友軍航空戦力が結構いい勝負をできて戦況が混沌としてきた時に)米艦隊に突進できていたら、それこそ何かが変わったかもしれない可能性がある訳です。 所詮その程度のでは有りますが、50隻の松型が加わっても何も変りません。松型が大量に必要になり役に立つような状況そのものが「敗北」を表しているのです。 |
兵器を造るのは、その背景となる思想があってこそですから、大和を必要としない日本海軍というものはなかなか考え難いものなんですが、量産性に優れた駆逐艦と航空母艦で水上艦艇を構成する、という考え方の萌芽のようなものは無い訳ではないんです。 航空優先で陸上基地航空部隊の拡充を本腰入れて始めれば、水上艦艇は必然的に松型のようなフネになる可能性はあるかもしれませんね。 その兵装が史実の松型とは多少異なることも含めて、の話ですけれどこも。 |
議論ボードは初見参です。以後宜しくお願いします。 題名の通り、松型というフネは多目的艦であります。その意味では彼女のアメリカ海軍に おけるカウンターパートはサムナー級やギアリング級であるとも言えます。 暴論気味なのは承知の上ですが、でも決してDEは松型のカウンターパートではなく、それ は海防艦が相当します。 ですから「シーレーン防衛に徹する」というお題の通り論を進めるならば、量産すべきフ ネは松型ではなく、鵜来型や丁型の海防艦であると考えます。 |
少し混乱しそうな発議にも思えます >大戦中に大和級戦艦が海上護衛戦で全く活躍しなかったことから というのは、事実に基づく論議だと思います。 これに対して >松級駆逐艦を50隻を量産すべきだ という、意見があるのも理解出来ます。 一方 >松級駆逐艦を量産してシーレーン防衛に徹したほうがよかったのでしょうか? という意見は いわゆる「質より量・・・」という意味合いでの仮定と 「戦艦の意義は何か(艦隊決戦より補給の確保)?」という命題とで 微妙なスタンスではないでしょうか? ともあれ・・・シーレーン防衛への配慮は欠けていたと思いますから その目的の為に、松級駆逐艦等の量産というのは、悪くない選択でしょう。 しかし、目を見張るような効果が出たかは疑問でもあり 現実には、他の用途へ優先配備された可能性も考えられます。 |
大和計画時の太平洋の地図を思い浮かべて見ると、日本のシーレーンは その気になれば米国はすぐさま押さえる事が出来る状態にあります。 対米戦となれば太平洋航路は論外で欧州航路もフィリピンがある為危ういですね。 シーレーン確保はフィリピンの無力化が必須で米太平洋艦隊との激突が 避けられない状態だったと思います。 船団護衛艦艇を準備する以前に護衛する船団が通る航路を確保する方が先ですから 大和を建造しない場合でも結局対艦戦闘重視で軍備を整える事は変わらないのではないでしょうか? |
> 大和計画時の太平洋の地図を思い浮かべて見ると、日本のシーレーンは > その気になれば米国はすぐさま押さえる事が出来る状態にあります。 > 対米戦となれば太平洋航路は論外で欧州航路もフィリピンがある為危ういですね。 > シーレーン確保はフィリピンの無力化が必須で米太平洋艦隊との激突が > 避けられない状態だったと思います。 まことそのとおりだと思います。 フィリピン自体には見るべき資源はないのですから、日本としては素通りしてしまってもいいといえばいいのですね。 日本はとにかく蘭印に駒を進め、石油とボーキサイトと天然ゴムと銅を確保したいというのが、この戦争における最大の戦略目的です。 しかし、その状況に陥ったのは中国問題がらみでアメリカとの関係が極めて悪化したためであって、アメリカからの石油がこなくなったからといって蘭印に強奪に行くのを黙って見ているはずがありませんよね。 よって、フィリピンの攻略占領が必至となるわけです。 フィリピン占領は、西部太平洋地域における米軍の策源を潰すという意味合いにおいてのみ、戦争に意味を持つのです。 アメリカと仲が悪くなったので即戦争というわけでもないんですね。 日本としては米国の(というより基本的に)通商破壊戦力としての潜水艦を過小評価していた、というか見て見ないフリをしていましたから、とにかく水上戦力の撃滅と航空基地の無力化によって制海権を確保できると計算し(式の立て方は致命的に間違っていましたが、魚雷問題があったので1942年いっぱいくらいまでは実はその計算は答えだけは正しかったとも言えます)、それを真珠湾空襲とフィリピン・グアム・ウェーキの占領で達成し、以降米軍がハワイ以東から反撃の態勢をとる前に不敗態勢にまで持っていくことを戦争目標とします。 さて、この目的と初期目標について、松型駆逐艦が大和型戦艦より役に立つと思われる状況というか想定はどんなものになるでしょうか。 まあ、やってみたら予想外に米軍の反撃が早く、開戦半年にしてソロモンで軽艦艇と航空機の大消耗戦をやらなければならなくなるわけなので、艦隊駆逐艦を第二線目的に使うことを避けられるという意味で、ここで松型があるとたいへん助かるのは確かなのですが、そこまで見通すとしたら、帝国海軍にはノストラダムスやエドガー・ケイシーのような人が必要でしょうね・・・ |