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 ▼最強!!  一兵卒 02/10/5(土) 16:18
   ┣Re:最強!!  まなかじ 02/10/5(土) 23:37
   ┗ひとつの考え方  ささき 02/10/7(月) 9:44

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 ■題名 : 最強!!
 ■名前 : 一兵卒
 ■日付 : 02/10/5(土) 16:18
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    さてこの頃、航空戦力は重要かつ金のかかる場所ですがその中でも戦闘機乗りは
男の憧れでもあり、最大の金食い虫せあるが・・・・・・・。
 最強の戦闘機とは何か!!それはどうあるべきだろうか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:最強!!  ■名前 : まなかじ <ZUN01214@nifty.ne.jp>  ■日付 : 02/10/5(土) 23:37  -------------------------------------------------------------------------
   >  最強の戦闘機とは何か!!それはどうあるべきだろうか?

いつでも必要なときに飛ばせること
(搭載機器の全てを含む整備性・ランニングコスト・必要マンパワー)
必要なだけの数を揃えられること
(入手コスト)
管制システムとの緊密なデータリンク
(これがなくては必要なときに必要な場所にいることができない)

まずこの三点が揃っていなければ、機体やレーダー、ミサイルなどの性能云々は問題になりません。
というより、これが揃っていればそんなにむちゃくちゃな高性能は必要ないかもしれません。
目標空域に敵戦闘機がいるというだけで、航空攻撃は失敗に終わったも同然です。
たとえば、亜音速のMiG17といえども、F-105が目標に爆弾を投下することを阻止することができるのです。

どうあるべきかでいえば、とにかくこの三点にこだわったスウェーデンの戦闘機、とくにドラケン、ヴィゲンはその時代のスウェーデンという場所で考えれば、限りなく理想的な戦闘機だと言えるのではないでしょうか。
飛行性能面でいえば、その当時の「最強」と言われた戦闘機には多少劣るかもしれませんが、とにかく「そのときそこにいられる」機能、というかシステムでは抜きん出て優秀なものがあったと思いますし、まるで対抗もできないという性能でもなかったわけです。

飛行性能自体は、その三点を満たしているうえに超一流の機体を配備して、搭乗員の練度も高いという米国に真っ向から対抗しようというのでなければ、さほど重要なものではないとは考えられないでしょうか。
旧ソ連はとにかくそれに数で対抗しようとしました。
機体性能の劣位、FCSの劣位、管制システムの劣位、整備運用の劣位によって発生する無駄な戦力を呑み込むほどの数を備え、必要なときに必要な場所へ必要なだけの戦力を投入できるように入手性を高め、そのうえに無理を重ねて膨大な管制システムと戦闘機戦力を保持したわけです。
ここでも性能はさほど問題にはなっていません。性能差は数でカバーし得るからです。
さて、ここから管制システムにかかる分と整備運用にかかる分の無駄を除くと、スウェーデンになります。
つまり、別の場所にいる機体と飛べない機体の分の数を戦場上空へ投入できるようにしてあるわけです。

機体性能や搭載兵器の性能を高めるのも、所要兵力量を節減し、同数ならばより優位に立てるという数の論理からでていると見てみては。
しかし、実数に対して質で対抗するには困難があるのはご承知のとおりと思われます。
必要最低限の質があれば、モノをいうのは数であり、つまり戦場上空に出撃可能な数を最大限にする工夫が凝らされた機体であり兵器であり運用システムであることが、ひいては「最強」なのだと考えます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : ひとつの考え方  ■名前 : ささき  ■日付 : 02/10/7(月) 9:44  -------------------------------------------------------------------------
   >  さてこの頃、航空戦力は重要かつ金のかかる場所ですがその中でも戦闘機乗りは
> 男の憧れでもあり、最大の金食い虫せあるが・・・・・・・。
>  最強の戦闘機とは何か!!それはどうあるべきだろうか?

戦闘機は何故存在するか。それは敵航空兵力を撃滅する為です。
その為に戦闘機は機関銃やミサイルを搭載されています。
速度や運動性などの能力も、最終的には搭載兵装を確実に標的に送り込む為に備わっているものです。

さて、現在人類が手にしている最強の兵器は熱核兵器(水素爆弾)です。
これを搭載した航空機が最も強力なはずです。
しかし水素爆弾は大きく重く、それを搭載しかつ超音速性能を発揮するには
XB-70 クラスの巨体になってしまい、対空戦闘力がきわめて脆弱になります。
それを解決するには?対空防御の薄い成層圏外を飛べば良いです。
乗員が耐えられないのではないか?無人にしてしまえば良いです。

ということで、現代最強の「戦闘機」は多核弾頭大陸間弾道弾だと思います。
これが戦闘機であるのか爆撃機なのか、そんな事は些細なことです。
一旦発射されれば殆ど妨害防御不可能、その弾頭が炸裂すれば周囲
数十キロ半径内の物体を地上・空中目標に関わらず殲滅するのですから。

…しかし、この夢のような最強兵器は一度も実戦で使われたことが
ありません。何故でしょうね??敵国を一瞬にして蒸発させる兵器が
手元にあるのに、何故わざわざ機関砲や爆弾などの旧式然たる兵器が
今も戦場の主役なのでしょうか?

「最強」という言葉にはその程度の意味しかないと私は思うのです。
戦争とは結局人間と人間の論争を力で解決する乱暴かつ野蛮な政治手段で
あり、その目的を差し置いて兵器の能力だけが向上しても意味はないと
思うのです…。

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