Page 45 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ロボットの『兵器』としての可能性 佑樹 02/3/27(水) 23:02 ┣Re:ロボットの『兵器』としての可能性 ooi 02/3/28(木) 0:00 ┣Re:ロボットの『兵器』としての可能性 ”&” 02/3/28(木) 0:10 ┣多分現在進行形なのだろう ブラック・タロン 02/3/28(木) 1:41 ┣ミサイルやCIWSはロボット兵器では? ささき 02/3/28(木) 9:46 ┣Re:ロボットの『兵器』としての可能性 カンタニャック 02/3/28(木) 14:20 ┣Re:ロボットの『兵器』としての可能性 佑樹 02/3/28(木) 22:43 ┃ ┗遠隔操縦型「ロボット兵士」 ささき 02/3/29(金) 9:42 ┃ ┗レーダーとかソナーとか SADA 02/3/29(金) 10:51 ┃ ┗Idenfity Friend or Foe ささき 02/4/2(火) 7:46 ┃ ┗IFFは使えるか。 カンタニャック 02/4/5(金) 17:25 ┣Re:ロボットの『兵器』としての可能性 マイソフ 02/3/29(金) 23:27 ┣結局はコストの問題になるのでは? のほほん大佐 02/3/29(金) 23:30 ┗ちょっといやな例 マイソフ 02/4/5(金) 10:16 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ロボットの『兵器』としての可能性 ■名前 : 佑樹 ■日付 : 02/3/27(水) 23:02 -------------------------------------------------------------------------
近年、家庭用に普及可能なロボットの開発話が多々聞かれますが一方一昔のSFに謳われた「兵器」としてのロボットというのはてんで話を聞きません。 そこで思ったのですがロボットは将来的に兵器として有効なのかどうか議論できればと思ってます。 2足歩行とかでないとしても現行兵器の完全無人化など色々手はあると思うのですが…。 |
> 近年、家庭用に普及可能なロボットの開発話が多々聞かれますが一方一昔のSFに謳われた「兵器」としてのロボットというのはてんで話を聞きません。 > そこで思ったのですがロボットは将来的に兵器として有効なのかどうか議論できればと思ってます。 こう言う事を言うのもどうかと思うのですが、俗に言うロボット三原則を考えないということで良いですかね(いや、普通は考えないんでしょうけども)。 (知らないと言う事であれば検索して見て下さい、引用するのもどうかと思うので) > 2足歩行とかでないとしても現行兵器の完全無人化など色々手はあると思うのですが…。 どこまで自律行動が出来るかと言う事に尽きるのではありませんか? 自律行動が出来ないと言うのであれば、リモコンにするしかない訳で、そうなると幾つか問題は出てくるかと(どうしても発生する反応のズレとか)、それをどう解消していくかってのが鍵になるかと考えますけど。 |
> 2足歩行とかでないとしても現行兵器の完全無人化など色々手はあると思うのですが…。 アフガンなどで、UAVにミサイルを搭載して攻撃に使用されたのは結構記憶に新しいところですね。 これもある意味ロボット兵器ではないでしょうか…? |
『ロボット兵器=自律or外部操縦式無人稼働兵器(形状は不問)』とするならば、すでに挙げられているようなUAVのほか、地雷処理や偵察に使用する小型無人車輌等の研究も行われています。 ただ、戦闘兵器全般の完全自律行動化or遠隔操作化には、反応速度、目標認識能力、分析判断能力(自律型の場合)等の様々な要素を加味しなければならないので、現時点ではまだ技術的ハードルが高いのではないかと思います。 あと、2足歩行ロボット兵器については、現時点では必要性も必然性もほとんどないと思います。モビルスーツやレイバー(これらは有人兵器だけど)等、SF世界では花盛りの2足歩行ロボット兵器ですが、現実に兵器として考えた場合、2足歩行ほど脆弱な存在はないでしょう(足一本折られただけで行動不能になる)。まだ多脚型の方が百歩譲って使えると言えるのでは。 |
> 近年、家庭用に普及可能なロボットの開発話が多々聞かれますが一方一昔のSFに謳われた「兵器」としてのロボットというのはてんで話を聞きません。 現代戦に欠かせない存在となったミサイル(誘導弾)、特に射手から初期条件を 受け取ったあと目標の自律追尾を行う Fire & Forget 型のミサイルは一種の 「ロボット兵器」と言えるかも知れません。対艦ミサイルや対レーダー ミサイルの中には、発射後に目標を失っても再捜索・再ロックオンを行う 能力を持つものさえあります。 また、対ミサイル防衛兵器であるバルカン「ファランクス」CIWS は接近する 脅威(ミサイル)の捜索・優先順位付加・攻撃・破壊確認のプロセスを全自動で 行います。海面スレスレを亜音速で飛ぶ対艦ミサイルへの攻撃は人間の判断を 仰いでいる余裕がないためです。この場合、人間の関与は安全装置の解除だけ ですね。これも一種のロボット兵器でしょう。 ただ、どの海域に居る船に向けて対艦ミサイルを発射すべきなのか、 あるいはどの空域で CIWS の自動攻撃モードを発動すべきなのか、 その鍵はまだ人間が握っています。それを自動化してしまった場合、 もはや「兵器による人間の為の戦争」ではなく「兵器による兵器の 為の戦争」になってしまうような気がします。 (核弾道弾の自動報復システムがそんな感じですね) |
勝手ながら、この問題は二つに分けて考えた方がすっきりするように思えます。 1)無人兵器 これは過去にも多くの例があり、今後も発達していくでしょう。この点については皆さんあまり異議はないと思います。 2)人型兵器 今までは、「無人兵器を人型にするメリットなし」の主張に説得力がありましたが、対テロ戦争が戦争の中心になる時代が来ると、人命の損失なしに室内や洞窟内などでの細かい戦争をおこなえる人間サイズの無人・小型兵器に対する期待は高くなるでしょう。その兵器が、非人型の人間サイズ兵器になるか、あるいは人型ロボット兵器になるか、あるいは無人兵器でなくパワードスーツ型の有人兵器になるのか、様々の可能性が考えられますが、人間用のトンネルをくぐったり階段を上り下り出来る二足歩行兵器は一つの有力な選択肢になるのではと思います。 |
今晩和です。みなさんの貴重な意見、拝見できてよかったです。SFのようなロボット兵器、やはり難しいんですね。ところでロボット兵器の『ハードウェア』(多足歩行や2足歩行など)の事を念頭に置いて投稿したのですが、よくよく考えたら『ソフトウェア』の事をすっかり忘れていました。規定通りのプログラムだけでは戦場に置いては役に立たない(軍事教練が必ずすべて役に立たないように)と言う話を昔聞いた記憶があります。かといって有人以外で何かいい手はないかと考えたら『有線』か『無線』しかないんですよね。自律で戦闘可能なコンピューターってないですから…。そう言えば昔『プロウラー』なる無人戦闘車両がありましたね。あれも大半は人による遠隔操作に頼っていた記憶があります。 |
>『ソフトウェア』の事をすっかり忘れていました。 ソフトウェアの問題は非常に大きいですね、よい着目です。 人間は視覚(二次元センサー)を通じて三次元の外界を把握しますが、 これはコンピュータにとって悪夢のような計算量になります。 現在ある程度平坦な地形(例えば大学のキャンパス内)ならば 視覚センサーから地形情報を作成し走行ルートを選択するような プログラムが出来ていますが、野戦場のように複雑な地形を リアルタイムで把握するのはまだ難関山積です。 また、地形の中に潜んでいるかも知れない偽装された脅威(地雷や敵兵)を 視覚として認知し、敵味方を識別し攻撃判断を下すことも 現在のコンピュータの能力では非常に難しいと思います。 自律行動型のロボット兵士は当分研究の域を出ないでしょう。 >かといって有人以外で何かいい手はないかと考えたら『有線』か『無線』しかないんですよね。 遠隔操縦型の「ロボット兵士」にはかなり実現の見込みはあると思います。 原子炉や宇宙ステーションで作業用として人型の遠隔作業機械を望む声は高く、 かなり実用に近いレベルのものが試作されているようです。 現時点では単価が高すぎ、また戦場で使うには繊細に過ぎる機械ですが 価格が安くなれば消防・警察などで危険任務に投入されるようになり、 その次の段階としては「機械化兵士」に応用される事は充分あり得ると 思います。 |
> また、地形の中に潜んでいるかも知れない偽装された脅威(地雷や敵兵)を > 視覚として認知し、敵味方を識別し攻撃判断を下すことも > 現在のコンピュータの能力では非常に難しいと思います。 > 自律行動型のロボット兵士は当分研究の域を出ないでしょう。 センサーの問題はパッシブ形式のセンサーしかない人間より 有利かも知れません。処理装置の能力、記憶装置の容量が 改善されれば解決すると願いたいですが。 |
> > また、地形の中に潜んでいるかも知れない偽装された脅威(地雷や敵兵)を > > 視覚として認知し、敵味方を識別し攻撃判断を下すことも > > 現在のコンピュータの能力では非常に難しいと思います。 > > 自律行動型のロボット兵士は当分研究の域を出ないでしょう。 > > センサーの問題はパッシブ形式のセンサーしかない人間より > 有利かも知れません。処理装置の能力、記憶装置の容量が > 改善されれば解決すると願いたいですが。 私も人間の能力を買い被っているわけではありませんが、 少なくとも視聴覚情報の処理能力は相当なものだと思っています。 手書き入力や音声認識の実用性さえ怪しげな現代のコンピュータに、 戦場における錯綜した情報から敵味方識別を行う能力を求めるのは 酷だと思います。 ただ、モデルさえ単純化できれば計算能力はコンピュータの方が 遥かに優れることも事実です。歩兵の「顔かたち」「挙動の雰囲気」 「装備や服装のセンス」などをモデル化することは非常に難しいと 思いますが、「歩兵が身に付けているレーザーリフレクタの反射 パターン」のような単純モデルならば識別は容易です。 ただ、識別が容易ということは騙すことも容易にできてしまう訳で…。 赤穂浪士の合い言葉「山」「川」は有名ですが、 未来の戦場でもデジタル暗号の合い言葉が戦闘前に配布され、 マイクロ波かレーザー光によるコンマ数秒の通信によって 敵味方識別が行われるようになるのでしょうかね? IFF が故障しないことを祈るばかりですが・・・。 それ以前に、そんなにまでして殺し合いする必要があるのか?と 思ってもしまいますが。 |
> 赤穂浪士の合い言葉「山」「川」は有名ですが、 > 未来の戦場でもデジタル暗号の合い言葉が戦闘前に配布され、 > マイクロ波かレーザー光によるコンマ数秒の通信によって > 敵味方識別が行われるようになるのでしょうかね? > IFF が故障しないことを祈るばかりですが・・・。 これって、かなり難しい問題ですね。 「何かいる」 → 敵味方識別信号発発信 (味方の場合)→ 応答信号あり。 (敵の場合) →発信源に高出力レーザーあるいはミサイル飛来 となりそうです。 航空機のIFFと比べるとレスポンス時間が短そうだし、IFFは使いにくそう。 おそらくアクティブな電波発信は極めて制限され、互いに手探りで戦闘する 潜水艦状態になるのでは。 |
以前、SF系の場所で同じ話題が出て、自衛隊の人がそれを読んで、こんなことを言っていました。 人間の町は人間が二足歩行するのに便利なように出来ている。人間の代わりに市街戦をやってくれる二足歩行ロボットがあったら、高コストでも使おうと言う国はあるだろう(カンタニャックさんとささきさんがすでにおっしゃっていることとほぼ同じと受け取りました)。 戦車などが、モジュール化された弾薬パックを自分で拾って再装填してすぐ戦闘力を取り戻せれば大きな利点となる。ホイッシュレッケがクレーンを持っているような意味で、「腕」を持った兵器は、現れるかもしれない。 |
仮に様々な技術的ハードルがクリアされて、出題者さんの想定するロボット兵器が実用化したとしても今度はコストという問題がでてくるのでは?、高度技術の塊であろうロボット兵器の単価が安いとはとても思えません、よほど性能に差が無い限り少数の配備では意味がないと思います。 |
現代ではいわゆる総力戦というのはまれで、特にハイテク兵器を多用 するアメリカがこれに巻き込まれることは考えられにくくなっています。 アフガニスタンのように、少数の精鋭部隊が限定された目標を奪取・破 壊するタイプの陸上戦闘が典型的な戦闘であり、こうした戦闘でロボッ トに何ができるかが問題となります。 歩兵を投入すると、回収しなければなりません。多くの場合、高価な 航空兵器をリスクにさらすことになります。また、湾岸戦争の際も「米 国社会はいったい何人までの戦死者に耐えられるだろう?」といった議 論がありましたが、特にアメリカのように良くも悪くも民意に敏感な国 では、戦死者の発生が政治的判断を左右し、戦闘続行を不可能にする可 能性があります。コストがある程度下がってくると、例えば戦闘機10機 分の予算で20人の機動歩兵ロボットを作り、一定地域で無線コントロー ル下の「制裁的」戦闘、あるいは「自衛戦闘を伴う無人偵察」を行った 後自爆、などという作戦が立案される可能性があります。もちろんこの 結果、対人地雷よりもおぞましいものが戦闘地域に放置される可能性も 同時に生じるのですが。 |