Page 4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼第二段作戦について S.H 01/10/8(月) 20:31 ┗(補足) S.H 01/10/8(月) 20:32 ┗うーむ SUDO 01/10/8(月) 20:34 ┣個人的な意見ですが・・・ 御崎美佳 01/10/8(月) 20:35 ┃ ┗Re:個人的な意見ですが・・・ ルージュ 01/10/8(月) 20:37 ┃ ┗Re:個人的な意見ですが・・・ 名無しさん 01/10/13(土) 11:52 ┣FSの後が重要だったのでは? ルージュ 01/10/8(月) 20:41 ┣第二段作戦第一期 S.H 01/10/8(月) 20:55 ┃ ┗Re:第二段作戦第一期 SUDO 01/10/10(水) 12:53 ┃ ┗米空母撃滅の工夫 S.H 01/10/11(木) 22:16 ┃ ┗Re:米空母撃滅の工夫 SUDO 01/10/13(土) 11:15 ┣本質的には・・・ k-mine 01/10/20(土) 23:20 ┗MI作戦がないならば tac 01/11/12(月) 11:39 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 第二段作戦について ■名前 : S.H <taskforce@pa.odn.ne.jp> ■日付 : 01/10/8(月) 20:31 -------------------------------------------------------------------------
初めて書き込みさせていただきます。S.Hと申します。 レシプロ軍用機大好き、戦争映画大好きの親父(故人)の影響でものごころついたときから戦記本ばかり読んでいた私がずーっと思い続け、いまだに答えが出ない問題があります。それは、軍令部が第一段作戦後に実施を予定していた第二段作戦が、軍令部の思惑どおりポートモレスビーを攻略し、ミッドウェー作戦を行わずにFS作戦を行えば戦史はどうなっていたかということです。 ちょっと前の架空戦記ブームで、このテーマを扱った作品もあったように思いますが、どれも荒唐無稽と思えるものばかりで最後まで読む気がしませんでした。 歴史にifはないとよく言わるとおり、このテーマもまずポートモレスビー攻略と長期保持という前提、次に山本五十六の強い意志により行われたMI作戦が実施されないというifを想定したものではありますが、その他の条件はできる限り当時の状況を現実的に設定して、ご議論いただけないでしょうか。 実は、私は米豪遮断という作戦は、ある意味では理にかなった作戦ではなかっただろうかと考えているのですが。 |
あくまで、同じ負けるにしても悔いなき戦いをするにはどうすればよかったのか、どうすれば連合軍により大きい損失を強いることができたのか、第一段作戦後の最良の道は何だったのかが本題であって、FS作戦の帰趨予測ではありませんので、補足させていただきます。 |
FSってつまりフィジーサモアなわけですから 米豪連絡線遮断とは真珠湾・米西岸・パナマからブリスベーンへのルートの遮断を図ったモノと思われますし それを考えると、モレスビーなんぞ別にそれほど大事な攻略対象では無いでしょう フィジーへの影響力行使に必要なのは、その前進基地とも言えるエスピリッツ・サントやヌーメアであり それにはソロモン諸島東部の支配権確立が必須であり (ガダルカナル島はソロモン諸島東部にあります) そこからエスピリッツには零戦が往復できるという事実を考えれば、そーゆーことでしょう また、エスピリッツへの空襲が可能な状況になれば モレスビーやタウンズビルへの増援ルートにも影響力を行使できます 間接的な豪州北部へのアプローチの一環としても意義が有ると言えるでしょう つまりFS作戦を考えた場合、一番肝心の所はガダルカナルであり、それが両軍の激戦の原因とも言えるでしょう 第二段というか戦争の終結、終結交渉のテーブルに連合国首脳を招待できるようにするには FSの完遂か、それとも真珠湾失陥でもないかぎり無理です 最終的に真珠湾を目指したのがMIだとするならば、それもある意味アリでしょう 個人的には、日本軍が連合軍に損失を与えても連合軍は補充できると思います 時間が経てば絶対に破綻点に到達するのであり 敵に損失を与えるのではなく、交渉テーブルに付かざるを得ないような「状況」を作り出すことに努力すべきでしょう そして、個人的には、それはやっぱり真珠湾じゃないかと思います |
もし、当時の日本の首脳部が「引き際」をわきまえていれば、あんなボロ負けまで持っていかずに戦争を終わらせられたようにおもいますし、それ以前に、中国への権益をある程度譲歩すれば、太平洋戦争がなかったようにおもいます。 どうしても真珠湾がおこなわれたとするなら、真珠湾の第二次攻撃があるべきだったでしょうし、フィジー・サモア以前に、ハワイに上陸をかけてから、和平に持ちこむのが妥当だとおもいます。 でも、そのときに占領したハワイは和平後に返却し、その代替として中国の権益を守るという手段がよかったとおもいます。 あまり詳しくないのに、生意気言ってごめんなさい。 |
開戦前での交渉でもベトナム、満州以外の中国大陸から撤兵への合意をする準備はあったようですし、その条件+占領地域からの撤兵ぐらいの条件は出すつもりだったのではないでしょうか。 恐らくそれ以上の条件は付けられなかったでしょうし、日本としてはこれ以上続けても見込みの無い戦争をこれで終わらせるのなら御の字だったと思いますが。 |
> 開戦前での交渉でもベトナム、満州以外の中国大陸から撤兵への合意をする準備はあったようですし、その条件+占領地域からの撤兵ぐらいの条件は出すつもりだったのではないでしょうか。 三国同盟を破棄してから開戦すれば、ルーズベルトの主敵はドイツなので、第1段階で 華々しい戦果を挙げれば、その線でまとまったかも。 |
FS作戦が成功して米豪遮断がなった後、オーストラリア攻略への構えを見せた場合に一番迷惑するのは北アフリカの英軍ではないでしょうか? ソロモンでの攻防が続いていた頃には豪陸軍の北アフリカからの引き上げも考慮されていたようですし米豪遮断が実現した後に真珠湾を狙う構えを見せてから交渉のカードを切る方が停戦合意に達し易いのではありませんか? 欧州方面への影響も考えると米英への交渉圧力としてはハワイ攻略よりも英連邦の切り崩し&ハワイへの圧力の方が大きいと思いますし。 |
> それを考えると、モレスビーなんぞ別にそれほど大事な攻略対象では無いでしょう > モレスビーやタウンズビルへの増援ルートにも影響力を行使できます なるほど、米豪遮断が成功し、米本土から豪州への増援を封鎖できれば、ポートモレスビーは敵手にあっても反撃拠点になり得ないということですか。 ただ、当時、ニューギニア北岸からトラック、西カロリンへの攻撃は脅威と考えられており、米豪軍にとっての橋頭堡ともいうべきこの地は、どうしても第二段作戦初期に攻略し、反撃の芽を摘んでおく必要があったと思いますが、どうでしょうか。 それと、第二段作戦において重要な点は、要地攻略もさることながら、敵の痛いところを衝き、敵の空母部隊を引っ張り出して撃滅する、そのために真珠湾攻撃時の空母6隻の集中運用を絶えず心がける必要があったと思います。航空機の攻撃時の被撃墜率は分母が大きければ大きいほど小さくなるはずです。 |
> なるほど、米豪遮断が成功し、米本土から豪州への増援を封鎖できれば、ポートモレスビーは敵手にあっても反撃拠点になり得ないということですか。 > ただ、当時、ニューギニア北岸からトラック、西カロリンへの攻撃は脅威と考えられており、米豪軍にとっての橋頭堡ともいうべきこの地は、どうしても第二段作戦初期に攻略し、反撃の芽を摘んでおく必要があったと思いますが、どうでしょうか。 拠点になりえないのに反撃の芽にはならんですよ > それと、第二段作戦において重要な点は、要地攻略もさることながら、敵の痛いところを衝き、敵の空母部隊を引っ張り出して撃滅する、そのために真珠湾攻撃時の空母6隻の集中運用を絶えず心がける必要があったと思います。航空機の攻撃時の被撃墜率は分母が大きければ大きいほど小さくなるはずです。 一説によると、ミッドウェイの時に日本軍が空母全力で来ていたら米軍は迎撃しなかったとも言われてます 何故なら、勝てないからですし、日本軍にミッドウェイを取られても情勢はそれほど悪化しないからです 勝ちたいなら、日本軍よりも弱体な米軍を無理やり引きずり出すような状況が必要でしょう それが何処なのかは難しいですが、やっぱり真珠湾でしょうな(ぉぃ |
> 一説によると、ミッドウェイの時に日本軍が空母全力で来ていたら米軍は迎撃しなかったとも言われてます 富岡定俊軍令部第一課長(当時)あたりは、MIよりもFSの方が敵にとっては痛いから、出てくる公算が大きいと見ていたようですね。 > 何故なら、勝てないからですし、日本軍にミッドウェイを取られても情勢はそれほど悪化しないからです 私もそう思います。 > 勝ちたいなら、日本軍よりも弱体な米軍を無理やり引きずり出すような状況が必要でしょう ニューカレドニアなら無理してでも出てきたんではないでしょうか。 |
> 富岡定俊軍令部第一課長(当時)あたりは、MIよりもFSの方が敵にとっては痛いから、出てくる公算が大きいと見ていたようですね。 > ニューカレドニアなら無理してでも出てきたんではないでしょうか。 どうなんでしょうかね 米軍は負けても何とかなる状況でなら南太平洋海戦みたいに全力出撃するでしょうけど (あれでガダルカナルまで陥落するのかとか 陥落しても全体的な戦況はどうなるのかとか色々考えると 米軍としては負けたとしても、まあ何とかなるというのが正しい認識でしょう) |
結局、重要な事は「どういう戦略をもってアメリカと戦争するか」にかかっているのではないのでしょうか。根本的な戦略を論じないまま作戦について議論をするのは不毛でしかあり得ません。なぜなら、それは戦略なきまま戦い続けた旧軍の失敗の同じ轍を踏んでいるからです。 となると、いわゆる「長期戦略」か「短期決戦」かになるわけです。 「長期戦略」であるかぎり日本に勝ち目は100%あり得ません。なぜなら彼我の生産力がお話にならないレベルにあるからです。1944年にフィリピンへ米軍が集めた兵力は戦前の日本海軍より多くありませんでしたっけ(うろ覚え失礼)。 では「短期決戦」だとどうかというとこれまた厳しくなります。例えば、仮に日本軍が全力を持ってハワイを占領しそして和平交渉でハワイの返還をしたとしたら、当時の(日本の)国民感情としてはどうでしょう。「もっと大きな勝利を得られたのにむざむざ占領した所を返還しやがって」となるのではないのでしょうか。かつて日露戦争が終わったとき、あまりにロシア側に甘い条件で講和した事で各地で暴動が起きたことはあまり知られていません。しかも実際は日本も国力の限界にあったにもかかわらず、です。 また米豪遮断といいますが、仮にフィジーに進出したところでも航路をもっと南より、ニュージーランド近海を通れば済む話ですし、最悪の場合、インド洋航路で補給する手もあります。確かにインド洋航路は南太平洋航路に比べて時間がかかりますが「絶対安全」という利点があります。 それに日本軍が肝心の「通商破壊戦」にてんで興味もなかった点も忘れてはいけないと思います。 |
> それにはソロモン諸島東部の支配権確立が必須であり > (ガダルカナル島はソロモン諸島東部にあります) > そこからエスピリッツには零戦が往復できるという事実を考えれば、そーゆーことでしょう MI を実施していないならば、空母六隻が利用可能ですから、あえてガダルカナルから出撃させますかね……と思ったが、考えてみれば空母動かすだけの燃料がないか。空母を張りつけて置くことができる燃料事情ではなさそうですね。それならまだしもオーストラリア本土を攻撃するか。 燃料事情を好転させない限り、「勝ちながら失血死」になりそうな気がします。アメリカにもそれは十分理解できているでしょうから、潜水艦で沈められて負けますね……結局史実と変わらんか。 |