Page 335 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼月光は万能機たり得るか 備後ピート 11/7/28(木) 22:02 ┣単純に考えて おうる 11/7/29(金) 19:21 ┃ ┗キ-102がありますね NG151/20 11/7/31(日) 22:30 ┃ ┗Re:キ-102がありますね おうる 11/8/1(月) 20:53 ┃ ┗レーダーは搭載しています Re:キ-102がありますね NG151/20 11/8/2(火) 1:45 ┗月光はもともと万能機 BUN 11/7/30(土) 5:31 ┣二式複戦/双襲をお忘れなく Re:月光はもともと万能機 NG151/20 11/7/31(日) 22:04 ┃ ┗「偵」を欠いたら「60点」しか取れない BUN 11/8/1(月) 6:46 ┃ ┗Re:「偵」を欠いたら「60点」しか取れない gk 11/8/9(火) 21:43 ┗万能機「銀河」? gk 11/8/11(木) 20:24 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 月光は万能機たり得るか ■名前 : 備後ピート ■日付 : 11/7/28(木) 22:02 -------------------------------------------------------------------------
私の個人的な考えですが「月光」は発動機を金星に換装して馬力の向上を図れば、そのやや大型の機体を逆に生かして、Ju88やモスキトーのような万能機(多用途機?)として活躍できたのではないでしょうか?識者の皆様のご意見をお伺いしたいと思います。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; YTB730; .NET C...@125-14-64-154.rev.home.ne.jp> |
栄から金星に換装することでエンジン出力が単純に1.5倍になると考え、かつ機体の重量や空力特性が全く変化しないと仮定します。 その結果、得られる最高速度は約580km/hです。実際には燃料や武装の搭載量を犠牲にしない限り重量の増加は避けられませんし、エンジン直径が大きくなる以上、空力も悪化する筈ですから最高速度は580km/hを下回る筈です。 1942年の時点で580km/h発揮できれば高速機と言えそうですが、金星換装型月光が登場するであろう時期にはP38やF4Uといった50km/h以上も優速の敵戦闘機が存在していますしF6Fのような敵主力機ですら600km/h以上発揮しますから、モスキートのように…というわけにはいかないでしょう。 エンジン換装だけで600km/h以上発揮させようと思ったら誉以上の高性能エンジンに換装する必要がありますが、仮に誉に換装したとしてもP38やF4Uを振り切れる程の速度は出せません。 金星換装によって増加した出力分で武装搭載力を増せばJu88に近い性格の機体になりそうですが、活躍できるかと言われれば飛行性能が銀河と似たようなものになりそうですから、そこから推測できる程度の活躍をするのではないかと思います。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.2.3) Gecko/20100401 Firefo...@FLH1Abe053.tcg.mesh.ad.jp> |
金星60系搭載の双発複戦としては、キ-102があります。 月光より一回り小さい主翼(40m^2/34m~2)に37mmや57mmの重たい機関砲を積んで580km/hなので、主翼の大きい月光としては、武装を斜め銃4門で忍べば同等程度は出せると思います(速度に対しては、主翼の抵抗の影響が大きいので、上回るのは難しいでしょうが)。 別スレではBUN様が航続力の低下を指摘されていますが、本土での対B-29夜戦を考えれば速度の向上はそれを補って余りあり、史実の極光などより活躍できたのではないかと思うので、不採用とした海軍の判断を残念に思います。 > 栄から金星に換装することでエンジン出力が単純に1.5倍になると考え、かつ機体の重量や空力特性が全く変化しないと仮定します。 > その結果、得られる最高速度は約580km/hです。実際には燃料や武装の搭載量を犠牲にしない限り重量の増加は避けられませんし、エンジン直径が大きくなる以上、空力も悪化する筈ですから最高速度は580km/hを下回る筈です。 > > 1942年の時点で580km/h発揮できれば高速機と言えそうですが、金星換装型月光が登場するであろう時期にはP38やF4Uといった50km/h以上も優速の敵戦闘機が存在していますしF6Fのような敵主力機ですら600km/h以上発揮しますから、モスキートのように…というわけにはいかないでしょう。 > > エンジン換装だけで600km/h以上発揮させようと思ったら誉以上の高性能エンジンに換装する必要がありますが、仮に誉に換装したとしてもP38やF4Uを振り切れる程の速度は出せません。 > > 金星換装によって増加した出力分で武装搭載力を増せばJu88に近い性格の機体になりそうですが、活躍できるかと言われれば飛行性能が銀河と似たようなものになりそうですから、そこから推測できる程度の活躍をするのではないかと思います。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; msn Optimized ...@ZC167105.ppp.dion.ne.jp> |
> 金星60系搭載の双発複戦としては、キ-102があります。 > 月光より一回り小さい主翼(40m^2/34m~2)に37mmや57mmの重たい機関砲を積んで580km/hなので、主翼の大きい月光としては、武装を斜め銃4門で忍べば同等程度は出せると思います(速度に対しては、主翼の抵抗の影響が大きいので、上回るのは難しいでしょうが)。 金星に換装すればエンジン直径が増加するので、主翼を小さくしない限り空気抵抗が必ず増加します。 速度580km/hがもし必達至上命題ならば、主翼は縮小せざるを得ないでしょう。 > 別スレではBUN様が航続力の低下を指摘されていますが、本土での対B-29夜戦を考えれば速度の向上はそれを補って余りあり、史実の極光などより活躍できたのではないかと思うので、不採用とした海軍の判断を残念に思います。 月光は元々爆撃機の護衛を主目的として開発された長距離戦闘機なので航続力は絶対条件です。長距離攻撃の必要性が残っていた時期ならば、月光の航続力を諦めるという選択はあり得ません。 長距離攻撃の護衛のみならず、爆撃や偵察任務にも航続力は必要となりますし、航続力は月光に汎用性をもたらす主要な要因の一つです。使いやすい機体から使いやすさを奪う選択は難しいでしょう。 また対B-29戦でも航続力は必要ないわけではなく、航続力(航続距離ではなく滞空時間)がある程度必要になりますので、やはり極端な低下は好ましくありません。 極光より活躍できたかどうかは微妙なところです。 前述したように速度を得ようとすれば主翼は必ず弄らなければなりません。この時の主翼の設計変更は空気抵抗減少を目的とするので、主翼面積を減らすか、主翼を薄くするか…どのみち空気抵抗とともに揚力を減少させることになります。そして揚力の減少は上昇性能や高空での飛行性能の低下に繋がります。 主翼自体の上昇性能が低下しても機体の飛行速度が高くなっているので、上昇率そのものは極端に低下しないかもしれませんし、若干プラスになる可能性もあります。 対B-29戦では高い運動性能は不要であり、速度もですがなるべく高い上昇力と高空で安定して飛行できる事が重要なので、それを実現できるかどうかが課題になるでしょう。 結局のところはエンジン出力向上と重量&空気抵抗増加で崩れたバランスをどう修正するかですが、この辺りは何とも断定しかねます(上昇力云々の話は速度580km/hを諦めれば簡単に解決しますし)。 夜間戦闘では何よりも敵機を見つけられるかどうかが重要であり、この点では2人乗りの月光より3人乗りの極光の方が有利です。 レーダーを持っているわけではない以上、もし飛行性能で十分なアドバンテージを得られなければ、「極光の方がマシ」という結果が出たとしても不思議ではありません。 日本の防空戦の敗因は日本の航空機の性能不足ではなく、迎撃機が敵機を見つけられなかった(迎撃機を敵機に効率よく誘導できなかった)ことにありますから… <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.2.3) Gecko/20100401 Firefo...@FLH1Abe053.tcg.mesh.ad.jp> |
おうる様 詳説いただきありがとうございます。 >前述したように速度を得ようとすれば >主翼は必ず弄らなければなりません。 >この時の主翼の設計変更は空気抵抗減少を目的とするので、 >主翼面積を減らすか、主翼を薄くするか… 主翼を薄くする、つまり翼形を変えるのなら、中島お得意の層流翼という手もあります。一年送れの14試艦攻=天山に既に採用されていますし…。 ただ主翼まで弄ると改装範囲が大きくなりすぎるので、キ-61IIや零戦64型と同様発動機の換装だけに止めて、速度の向上はそこそこで忍ぶというのが関の山となるのでは、と夢のない話をして申し訳ありません。 >レーダーを持っているわけではない以上、 Wikipediaで月光を検索するとレーダーを搭載した同機の写真があります。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E5%85%89_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F) 対艦用ですが、天山も後期の生産機の半数はレーダー搭載です。充分には使いこなせてはいなかったようでうが、持っていないわけではありません。あ、もちろん極光の母体の銀河も多数がレーダー搭載仕様です。 > > 金星60系搭載の双発複戦としては、キ-102があります。 > > 月光より一回り小さい主翼(40m^2/34m~2)に37mmや57mmの重たい機関砲を積んで580km/hなので、主翼の大きい月光としては、武装を斜め銃4門で忍べば同等程度は出せると思います(速度に対しては、主翼の抵抗の影響が大きいので、上回るのは難しいでしょうが)。 > > 金星に換装すればエンジン直径が増加するので、主翼を小さくしない限り空気抵抗が必ず増加します。 > 速度580km/hがもし必達至上命題ならば、主翼は縮小せざるを得ないでしょう。 > > > > 別スレではBUN様が航続力の低下を指摘されていますが、本土での対B-29夜戦を考えれば速度の向上はそれを補って余りあり、史実の極光などより活躍できたのではないかと思うので、不採用とした海軍の判断を残念に思います。 > > 月光は元々爆撃機の護衛を主目的として開発された長距離戦闘機なので航続力は絶対条件です。長距離攻撃の必要性が残っていた時期ならば、月光の航続力を諦めるという選択はあり得ません。 > 長距離攻撃の護衛のみならず、爆撃や偵察任務にも航続力は必要となりますし、航続力は月光に汎用性をもたらす主要な要因の一つです。使いやすい機体から使いやすさを奪う選択は難しいでしょう。 > また対B-29戦でも航続力は必要ないわけではなく、航続力(航続距離ではなく滞空時間)がある程度必要になりますので、やはり極端な低下は好ましくありません。 > > > 極光より活躍できたかどうかは微妙なところです。 > 前述したように速度を得ようとすれば主翼は必ず弄らなければなりません。この時の主翼の設計変更は空気抵抗減少を目的とするので、主翼面積を減らすか、主翼を薄くするか…どのみち空気抵抗とともに揚力を減少させることになります。そして揚力の減少は上昇性能や高空での飛行性能の低下に繋がります。 > 主翼自体の上昇性能が低下しても機体の飛行速度が高くなっているので、上昇率そのものは極端に低下しないかもしれませんし、若干プラスになる可能性もあります。 > 対B-29戦では高い運動性能は不要であり、速度もですがなるべく高い上昇力と高空で安定して飛行できる事が重要なので、それを実現できるかどうかが課題になるでしょう。 > > 結局のところはエンジン出力向上と重量&空気抵抗増加で崩れたバランスをどう修正するかですが、この辺りは何とも断定しかねます(上昇力云々の話は速度580km/hを諦めれば簡単に解決しますし)。 > > 夜間戦闘では何よりも敵機を見つけられるかどうかが重要であり、この点では2人乗りの月光より3人乗りの極光の方が有利です。 > レーダーを持っているわけではない以上、もし飛行性能で十分なアドバンテージを得られなければ、「極光の方がマシ」という結果が出たとしても不思議ではありません。 > 日本の防空戦の敗因は日本の航空機の性能不足ではなく、迎撃機が敵機を見つけられなかった(迎撃機を敵機に効率よく誘導できなかった)ことにありますから… <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; msn Optimized ...@ZC167105.ppp.dion.ne.jp> |
J1Nという飛行機は日本陸海軍機の中で筆頭に位置する万能機で、しかも戦闘、偵察、爆撃ともに実績がありますね。 月光11型に金星62型を搭載する検討は昭和18年秋に実際に行われていますが、航続力の減少が著しいことが問題となっています。行動半径が小さくなるということは、偵察、爆撃、そして夜間戦闘にも影響が出るからです。 金星に換装するとせっかくの「万能機」が駄目になってしまうんですね。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; GTB7.1; SLCC1; .NET CLR 2.0...@cr4-182-251.seaple.icc.ne.jp> |
BUN様 >J1Nという飛行機は日本陸海軍機の中で筆頭に位置する万能機で、 これには異論があります。筆頭に位置するのは、キ-45改、二式複戦/双襲でJ1N、二式陸偵/月光は二番目でしょう。 生産数(キ-45改1690機、J1N400機)からいっても、対地・対艦攻撃の実施回数、昼間の単座戦闘機との対戦回数からいってもキ-45改の優位は明らかではないでしょうか? 唯一偵察任務はありませんが、キ-46がある陸軍では同機に偵察任務は不要ですので失点にはならないと思います。 > J1Nという飛行機は日本陸海軍機の中で筆頭に位置する万能機で、しかも戦闘、偵察、爆撃ともに実績がありますね。 > 月光11型に金星62型を搭載する検討は昭和18年秋に実際に行われていますが、航続力の減少が著しいことが問題となっています。行動半径が小さくなるということは、偵察、爆撃、そして夜間戦闘にも影響が出るからです。 > > 金星に換装するとせっかくの「万能機」が駄目になってしまうんですね。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; msn Optimized ...@ZC167105.ppp.dion.ne.jp> |
はい。キ45はおっしゃる通りの機体だと思います。 この二つはその源流にフランスのBCR構想がある、と言う点で姉妹みたいな存在ですね。 BCRとはご存じの通り、爆撃、戦闘、偵察を兼務する双発万能機計画のことですが、優先度は爆/偵、そして戦闘になります。 偵察という任務は万能機が万能たり得るための要件だということで、 ここを「キ46があるから」という理由で見過ごすとそれは、 爆装も可能な双発戦闘機というごく当たり前な機体となり、 「万能」の名に値しなくなってしまいます。 そのために外しましたが、おっしゃる事はよくわかります。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; GTB7.1; SLCC1; .NET CLR 2.0...@cr4-182-251.seaple.icc.ne.jp> |
二式陸偵のバリエーションに観測機型があると解説されることがあります。 動力銃塔を装備したタイプのことのようですが、艦隊決戦時の着弾観測なんかに使えるんでしょうか? ゼロ観よりもマシという感じに解説してありましたが、艦載水上機よりも使いにくそうな気がします。 普通に武装強化型に見えるのですが、着弾観測も構想されていたのでしょうか? <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4...@i219-164-6-66.s02.a013.ap.plala.or.jp> |
偵察型こそありませんが、銀河もわりと万能機ではないでしょうか。 雷撃、降爆、夜戦と、大きな戦果は残せませんでしたが大活躍です。 四式動力銃架の装備も防御武装の強化ではなく、旋回機銃への期待度から空戦への適正があると判断されていた、というのは飛躍した見方でしょうか? もっとも、万能振りではお手本のJu88にかなわない気はします。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; .NET CLR 1.1.4...@i220-220-116-172.s02.a013.ap.plala.or.jp> |