Page 309 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼まったく絵空事とも言い切れない「引込脚九六戦」の検討 片 09/9/23(水) 15:51 ┣最初の「?」 片 09/9/23(水) 15:55 ┃ ┣セバ式? ささき 09/9/23(水) 16:58 ┃ ┃ ┗ノースロップなら 大塚好古 09/9/23(水) 17:22 ┃ ┃ ┗でも、 片 09/9/23(水) 17:31 ┃ ┃ ┗Re:でも、 大塚好古 09/9/23(水) 17:47 ┃ ┃ ┗重そう 片 09/9/23(水) 18:00 ┃ ┃ ┗米が駄目なら、独からは… 大塚好古 09/9/23(水) 19:20 ┃ ┃ ┗Ju160 BUN 09/9/23(水) 19:22 ┃ ┃ ┗Re:Ju160 片 09/9/23(水) 20:05 ┃ ┃ ┗いずれにしても 片 09/9/23(水) 20:25 ┃ ┃ ┗当時の海外雑誌は参考にできるでしょうか? い 09/10/1(木) 23:38 ┃ ┃ ┗Re:当時の海外雑誌は参考にできるでしょうか? 片 09/10/17(土) 10:50 ┃ ┗Re:最初の「?」 早房一平 09/9/30(水) 10:15 ┃ ┗2、3ヶ月で作れる引込機構って? 片 09/9/30(水) 13:56 ┃ ┣Re:2、3ヶ月で作れる引込機構って? 早房一平 09/9/30(水) 18:15 ┃ ┃ ┗Re:2、3ヶ月で作れる引込機構って? 片 09/10/1(木) 5:26 ┃ ┃ ┣Re:2、3ヶ月で作れる引込機構って? SUDO 09/10/1(木) 10:40 ┃ ┃ ┗Re:2、3ヶ月で作れる引込機構って? 早房一平 09/10/1(木) 22:30 ┃ ┃ ┗Re:2、3ヶ月で作れる引込機構って? 片 09/10/2(金) 9:47 ┃ ┗Re:2、3ヶ月で作れる引込機構って? い 09/10/3(土) 22:14 ┃ ┗Re:2、3ヶ月で作れる引込機構って? 片 09/10/3(土) 22:56 ┣2番目の「?」 片 09/9/23(水) 16:21 ┃ ┗Re:2番目の「?」 い 09/9/23(水) 22:25 ┃ ┗Re:2番目の「?」 片 09/9/24(木) 7:11 ┃ ┗Re:2番目の「?」脚重量/抵抗 い 09/9/24(木) 23:16 ┃ ┗脚のみの抵抗なのかどうか 片 09/9/25(金) 10:34 ┃ ┗Re:脚のみの抵抗なのかどうか い 09/9/25(金) 22:54 ┃ ┗逆ガルの意味 片 09/10/17(土) 10:55 ┃ ┗Re:逆ガルの意味 い 09/10/17(土) 19:10 ┗Re:まったく絵空事とも言い切れない「引込脚九六戦」の検討 SUDO 09/9/23(水) 16:45 ┗三菱の言い訳 片 09/9/23(水) 17:27 ┗Re:三菱の言い訳 SUDO 09/9/23(水) 17:59 ┣十三試局戦 片 09/9/23(水) 18:03 ┗もうちょっと軽いかも 片 09/9/23(水) 20:34 ┗Re:もうちょっと軽いかも SUDO 09/9/23(水) 21:54 ┣Re:もうちょっと軽いかも 伸 09/9/23(水) 22:53 ┗速度だけなら零戦を超えられる 片 09/9/24(木) 1:13 ┣Re:速度だけなら零戦を超えられる SUDO 09/9/25(金) 11:39 ┃ ┗十二空所見的見地 片 09/9/25(金) 11:53 ┃ ┗Re:十二空所見的見地 SUDO 09/9/25(金) 19:34 ┃ ┗海軍の「軽戦」? ささき 09/9/26(土) 3:17 ┗Re:速度だけなら零戦を超えられる い 09/9/26(土) 22:22 ┗堀越さんの経路を逆にたどっている 片 09/9/27(日) 10:49 ┗九七司偵と比べると い 09/9/27(日) 17:15 ─────────────────────────────────────── ■題名 : まったく絵空事とも言い切れない「引込脚九六戦」の検討 ■名前 : 片 ■日付 : 09/9/23(水) 15:51 -------------------------------------------------------------------------
「どうすれば制空権がとれるのか?(太平洋戦争)ゲーマーから見たry」というスレッドを通して、九六式艦上戦闘機の発展性が話題のひとつになっていました。 こうした議論に加わろうとして、ずいぶん久しぶりに堀越/奥宮『零戦』に目を通しなおしたのですが、九六戦の脚について堀越技師がこのようなことを書いておられたことにあらためて目を注いでしまいました。 (大意) 「九試単戦の開発開始当時、すでにアメリカなどで引込脚が普及し始めていた。堀越技師としては、九試単戦が引込脚採用の場合について計算してみた。一応の性能向上はあるはずだったが、引込脚を使おうとすれば試作が3か月遅れることになり、メリット薄く、デメリット大きく、やめた」 ついでにいえば、堀越技師は、採用した固定脚は故障がひじょうに多くなってしまった、と別なデメリットをも述べています。これはもちろん、引込脚採用の場合、さらに故障が増える可能性もあります。 さて、九六戦に引込脚を採用するとして、それは機体設計にどの程度の影響を与えることになったのでしょうか。 引込脚採用は九六戦の戦いぶりにどんな影響を与えたでしょうか。また、太平洋戦争突入以降で機種が延命されることはあり得たでしょうか。 こうした検討にお付き合いいただければ幸いです。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB720; SLCC1;...@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
まず思うのは、堀越さんが言っている「3か月」って、なあに? ということについてです。 この3か月という時間は何を意味するのでしょう。 3か月かけて独自開発するつもりだったのか、それも、3か月かければ模倣できる具体的なお手本があったのか。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB720; SLCC1;...@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
> まず思うのは、堀越さんが言っている「3か月」って、なあに? ということについてです。 > > この3か月という時間は何を意味するのでしょう。 > > 3か月かけて独自開発するつもりだったのか、それも、3か月かければ模倣できる具体的なお手本があったのか。 英語版ウィキペディアの情報だから信憑性は?なんですが、ノースロップ A-17 攻撃機の原型ノースロップ・ガンマ2Fは「new semi-retractable undercarriage」を付け 1934 年 10 月に納品されたという記述がありますね。「半引き込み脚」の詳細不明ですが、セバスキー型の後方引き込み脚だったのでしょうか。 http://en.wikipedia.org/wiki/Northrop_A-17 後ろ引き込み脚といえばブリストル 133 という凄いヤツもいます。これも初飛行 1934 年 6 月。 http://www.aviastar.org/air/england/bristol_133.php A-17 はその後、脚を完全引き込み式にした A-17A に改良されていますが、この完全引き込み脚はガンマ2Jで試されたという記述があり(http://home.att.net/~jbaugher4/a17_2.html)、ガンマ2Jは 1936 年の高等練習機競作のために作られた(http://www.1000aircraftphotos.com/Contributions/Shumaker/8180.htm)という話が出てきます。ノースロップ式の完全引き込み脚は昭和九=1934 年という時期には微妙に合わないようです。 ということで、「九試単戦の引き込み脚=後方半引き込み型」説を取ってみます。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefo...@173-13-159-233-sfba.hfc.comcastbusiness.net> |
1934年にA-17ベースで開発された海軍のXBT-1爆撃機が採用した後方半引込式脚が、A-17のものと同型式の脚だと思われます。 参考映像であります。 ↓ http://www.warbirds.jp/BBS/gazo2/img/4134.jpg <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727; MEGAUPL...@d81.HkanagawaFL44.vectant.ne.jp> |
> 1934年にA-17ベースで開発された海軍のXBT-1爆撃機が採用した後方半引込式脚が、A-17のものと同型式の脚だと思われます。 でも、こういうのだと、片持ち式固定脚のほうが速そうですよね。 堀越さんはもっと引き込むものを考えてたと思うんですよ。 そもそもお手本、存在するのでしょうか? <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB720; SLCC1;...@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
九六艦戦を引込脚に、と考えていたら、ボーイングXP-29の姿が脳に浮かんできました…(笑)。 あとはコンソリのY1P-25/P-30(PB-2A)、ロッキードのYP-24とかが時期的には参考に出来そうですね。まだ米航空機メーカーから対日輸出が出来る頃ですから、旨くいけばボーイングやロッキードから情報入手できるかも知れませんね…。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727; MEGAUPL...@d81.HkanagawaFL44.vectant.ne.jp> |
> 九六艦戦を引込脚に、と考えていたら、ボーイングXP-29の姿が脳に浮かんできました…(笑)。 > > あとはコンソリのY1P-25/P-30(PB-2A)、ロッキードのYP-24とかが時期的には参考に出来そうですね。まだ米航空機メーカーから対日輸出が出来る頃ですから、旨くいけばボーイングやロッキードから情報入手できるかも知れませんね…。 いずれも一本脚ではない。たしかに重そうだなあ。 九試の固定脚はプロペラ後流の外に出したかったのであそこにつけた、という話で、それは引込脚の離着艦時でも同じでしょうから、XP-29のような外側引込みはなさそうですね。 こうやって見直してみると、ボートV-143はアメリカでも画期的な方式の引込脚だったということなんでしょうか。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB720; SLCC1;...@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
> こうやって見直してみると、ボートV-143はアメリカでも画期的な方式の引込脚だったということなんでしょうか。 確かに写真・機構を見ると、V-141(1936進空)系列の引込脚は、同時期に試作されていたXP-35やXP-36、その後XP-42に至るまでの米軍機の中では、一番全うかつ良くできた脚でしょうねぇ。XP-41とか見ると重たそうな脚使ってますし。 ところで、時期的に他に参考になりそうなのはないかと考えたのですが、日本海軍に飛行機を売り込む趣味があるハインケル社から、He70の情報が入ってきていた可能性はないでしょうか。九試単戦は最初ガル翼ですし、He70同様の外側引き込みにしてもなんとかなりそうな気もするのでありますが。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 2.0.50727; MEGAUPL...@d158.HkanagawaFL42.vectant.ne.jp> |
>> ところで、時期的に他に参考になりそうなのはないかと考えたのですが、日本海軍に飛行機を売り込む趣味があるハインケル社から、He70の情報が入ってきていた可能性はないでしょうか。九試単戦は最初ガル翼ですし、He70同様の外側引き込みにしてもなんとかなりそうな気もするのでありますが。 三菱なりの事情がもしあるとすれば機体と製造権を得るユンカースJu160の技術資料入手予定あたりでしょうか。もしそうなら躊躇う理由もよくわかるように思います。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; GTB6; SLCC1; .NET CLR 2.0.5...@c180.92.36.253.c3-net.ne.jp> |
> 三菱なりの事情がもしあるとすれば機体と製造権を得るユンカースJu160の技術資料入手予定あたりでしょうか。もしそうなら躊躇う理由もよくわかるように思います。 その話はおもしろそうだなあ。三菱の郷古さんが訪欧したのは9年秋頃でしたっけ。 9年1月にはJu160の実機ができてるし、それくらいの情報は日本にも入ってたはずだから、2月の計画開始時には堀越さんもある程度期待してたかもしれないし。 堀越さんが具体的に「3ヶ月」という事情に迫れたのかもしれませんね。 ちなみに、中島は昭和10年にノースロップ3A(V-141)の写真を見て、九試艦攻用の脚引込機構の研究を始めた、といっています。それなりにスタートダッシュがあったようで、その初動の速さが三菱九試艦攻を置き去りにしたようです。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322)@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
三菱九試単戦には、ノースロップ式の一本脚の引込脚は間に合わず、それ以前に一般的だった大きな支柱付のものしか選択肢はなかったことになりますね。 Ju160もそうですし、大塚さんに紹介していただいたアメリカの試作機たちもそうですし。 いかにも重そうなそれらを見ていると、片持式一本脚を選ぶ気持ちもわかるような気もしてきました。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322)@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
> 三菱九試単戦には、ノースロップ式の一本脚の引込脚は間に合わず、それ以前に一般的だった大きな支柱付のものしか選択肢はなかったことになりますね。 > Ju160もそうですし、大塚さんに紹介していただいたアメリカの試作機たちもそうですし。 > いかにも重そうなそれらを見ていると、片持式一本脚を選ぶ気持ちもわかるような気もしてきました。 FLIGHT誌は戦前の日本でも読まれていたようですが、"retractable undercarriage"をキーワードに検索してみると、 翼内に内側、または外側引き込みという形式の写真または図がいくつか見つかりました。 31年5月22日 ロッキードのaltairの引き込み脚の写真 32年5月13日 ロッキードのorionの引き込み脚の写真 34年11月22日 ME108の外側折りたたみ脚がイラストで紹介されています。、 A5Mは要求が34年2月、初号機完成が35年1月なので、設計検討の時点ではME108の記事は読めるかどうか微妙ですが,,,, <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/532.0 (KHTML, like...@eAc1Acn101.osk.mesh.ad.jp> |
雑誌よりも、論文の形で発行されたものがあるような気がします。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p3110-ipad507marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
> まず思うのは、堀越さんが言っている「3か月」って、なあに? ということについてです。 > > この3か月という時間は何を意味するのでしょう。 > > 3か月かけて独自開発するつもりだったのか、それも、3か月かければ模倣できる具体的なお手本があったのか。 1号機と2号機で主翼の内翼部が異なった設計で進む腹積もりだったそうですので、逆鴎翼と水平翼の設計と各々に対応する引込脚の検討設計に3ヶ月かかると見積もったのではないかと考えてみました。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefo...@218.33.211.51.eo.eaccess.ne.jp> |
> 1号機と2号機で主翼の内翼部が異なった設計で進む腹積もりだったそうですので、逆鴎翼と水平翼の設計と各々に対応する引込脚の検討設計に3ヶ月かかると見積もったのではないかと考えてみました。 堀越さんの別の著書では「2、3ヶ月」という表現もあります。 まったく経験のない脚の引込機構を、たかだか2、3ヶ月程度で実用的なものを導入できるところまでもっていけるつもりだったのだろうか、というのがそもそもの疑問なんです。 これは何か参考にするアテがあったのかも、というところです。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p3110-ipad507marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
> まったく経験のない脚の引込機構を、たかだか2、3ヶ月程度で実用的なものを導入できるところまでもっていけるつもりだったのだろうか、というのがそもそもの疑問なんです。 > これは何か参考にするアテがあったのかも、というところです。 裏づけは無いのですが、アテは社内に有ったのではないかな、と思うのです。 フラップや沈頭鋲のように次世代技術の基礎研究を色々やっていた中に、脚の引込機構の基礎研究をやっていても不思議はないかなとおもうのです。 もちろんお手本があれば手っ取り早いと考えますが、自家薬籠中のものとするには3ヶ月は短いですねえ。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefo...@218.33.211.102.eo.eaccess.ne.jp> |
> フラップや沈頭鋲のように次世代技術の基礎研究を色々やっていた中に、脚の引込機構の基礎研究をやっていても不思議はないかなとおもうのです。 それがあれば三菱十試艦攻や三菱十一試艦爆で使ってただろうと思うんですが、結局、十二試艦戦に至ってようやくV−143を参考にしたものが使われています。 実際、十試艦攻の時点でも「やってなかった」という話です。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322)@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
96中攻は引き込み脚ですよね。 主翼にナセル状の構造物を設ける等で、中攻のような引き込み脚を備えるなら、技術的は射程圏ではないかと。 これなら、3ヶ月と控え目な性能見通しが両立出来そうです。 <DoCoMo/2.0 D705i(c100;TB;W30H20)@proxy1169.docomo.ne.jp> |
> 実際、十試艦攻の時点でも「やってなかった」という話です。 うえっ、絶句です。 SUDO氏の考えを発展させると、サーブのB17の様な引込脚を考えていたのでしょうか? あれだと逆鴎翼にも使えそうです。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefo...@218.33.222.32.eo.eaccess.ne.jp> |
> > 実際、十試艦攻の時点でも「やってなかった」という話です。 > > うえっ、絶句です。 九試単戦、キ15、十試艦攻、キ30、十一試艦爆、キ51、十二試艦戦、十四試局戦、十七試艦戦。 そもそも三菱は、ナセルではなく主翼内に引き込む引込脚というものを、零戦以降にちょっと作っただけなんです。 > SUDO氏の考えを発展させると、サーブのB17の様な引込脚を考えていたのでしょうか? > あれだと逆鴎翼にも使えそうです。 至近距離にJu160の輸入話があるんですから、参考に使用としてた可能性があるのは、やっぱりそのあたりなんじゃないですかね。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p3110-ipad507marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
> > 1号機と2号機で主翼の内翼部が異なった設計で進む腹積もりだったそうですので、逆鴎翼と水平翼の設計と各々に対応する引込脚の検討設計に3ヶ月かかると見積もったのではないかと考えてみました。 「零戦」には「 私の設計チームでは、この試作機に新しく引き込み脚を採用しようとすれば、試作機完成が3カ月も遅れることになる。」 という表現があります。 「引き込み脚の設計が3カ月」ということではなく、全体工程として3カ月の延長が必要という読み方をすれば、 ・製作(経験のない部品で納期がかかる) ・堀越チームの開発人員の余裕(脚と他の部品を兼業するので、すぐに設計着手できない) などの事情による見積もりのようにも読めます。 人的リソースに余裕があれば、脚専任の担当を置いて設計初期に全体レイアウトと降着装置のインターフェイスを決めて、数カ月(3カ月以上)かけて脚の設計をほかの部分と並行して行うということもできると思います。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/532.0 (KHTML, like...@eAc1Acn101.osk.mesh.ad.jp> |
いずれにしても、この時期のそうした技術には海外の参考が必要だったはずです。 一から自分たちで設計することはできなかったでしょう。 「当時の三菱社には単発機の引込脚の経験も資料もなく信頼できる機構もなく」とは十試艦攻当時の状況を語る三菱の社内資料からです。 にもかかわらず、具体的に2、3か月といいきるからには、何か具体的なモデルの当てが必要です。もしくは、2、3か月で実現できるという目処も実際にはなかったのかもしれません。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322)@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
堀越氏はまた、引込脚の場合、固定脚に対して、全機最少抵抗係数10%、最高速3%の利益があると算出していた、といいます。 これは、単純に脚だけの違いなのでしょうか? それとも、脚を収容する主翼自体の寸度を違えることを意味しているのでしょうか? <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB720; SLCC1;...@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
> 堀越氏はまた、引込脚の場合、固定脚に対して、全機最少抵抗係数10%、最高速3%の利益があると算出していた、といいます。 > これは、単純に脚だけの違いなのでしょうか? > それとも、脚を収容する主翼自体の寸度を違えることを意味しているのでしょうか? 脚をどこに、どう収納するつもりだったのか、私も興味があります。 世傑No27の三面図にある外板をみると、96艦戦の主翼構造は二桁で前桁前方にタイヤを収納するスペースがないように見えます。A6Mの主脚とタイヤは2本の桁の間に収納されていますが、、 主翼構造を変更しないとするならば、主翼の下に脚を置く後方引き込み(単純な折りたたみ、あるいは、p-36,AD-1同様のひねっておりたたみ)を考えていたのでしょうか。あるいは、桁間の収納スペースに向けて斜め後ろに脚をひねって折りたたみ(TEMPEST、彩雲などと同じ)まで検討していたのでしょうか。 「引き込み脚化で3カ月の遅延」ということは桁構成などの主構造に変更を考えた工程だったのでしょうか。 戦闘機の脚の重量について「日本陸軍機の計画物語」12頁にデータが載っていました。(数値は全備重量に対する相対値) キ18 5.6% (A5M1相当?) キ27 6.2% キ43 8.5% キ44 7.1% <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/530.5 (KHTML, like...@eAc1Acn125.osk.mesh.ad.jp> |
基礎計算の段階での逡巡なのでしょうから、引込脚採用となれば、それに適した主翼を最初から設計していたんだろうと思います。 ただ、なんとなく固定脚場合と引込脚場合の推算速度差が小さすぎるので、おっしゃるとおり桁の上にかぶさる不完全引込を想定していた可能性もなきにしもあらず、ですね。 もうひとつの可能性としては、現実化した固定脚の九六戦ほど主翼を薄くできなかったのかもしれない、ということも考えられます。固定脚にしたおかげで、思い切った薄翼にできていたのかも。 > 戦闘機の脚の重量について「日本陸軍機の計画物語」12頁にデータが載っていました。(数値は全備重量に対する相対値) > キ18 5.6% (A5M1相当?) > キ27 6.2% > キ43 8.5% > キ44 7.1% おそらく、このキ43の脚よりも重いものになっていたのでしょうね。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; (R1 1.6); .NET C...@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
> おそらく、このキ43の脚よりも重いものになっていたのでしょうね。 捩じって後ろにたたむ方式で、カーチスホーク75Aの輸出用パンフレットに脚をふくめた重量内訳が出ていました。 Landing Gear 246.2kg Empy Weight 2127.3Kg Gross Weight 2675.5kg 空虚重量の11.5%、全備重量の9.2% 中島飛行機さんより少し頑丈に作ってあるのでしょうか。 > 基礎計算の段階での逡巡なのでしょうから、引込脚採用となれば、それに適した主翼を最初から設計していたんだろうと思います。 「零戦」を読み直すと「3か月の遅れ」はかなり初期の段階というように読めます。その後、固定脚を前提に構造を設計したように見えます。 >ただ、なんとなく固定脚場合と引込脚場合の推算速度差が小さすぎるので、おっしゃるとおり桁の上にかぶさる不完全引込を想定していた可能性もなきにしもあらず、ですね。 カーチスホークの引き込み脚のもの(HAWK 75A-14)と輸出用の固定脚版(HAWK 75N)のスペックから空気抵抗の差を概算すると前者は後者の-23%減となりました。 Hawk75A-4 MaxSpeed 323mph/15100ft Wright GR-1820-G205A 900Hp/14000ft 等価抵抗面積 0.49m^2(プロペラ効率0.85と仮定) Hawk75N MaxSpeed 280mph/10700ft Wright GR-1820-G3 840Hp/8700ft 等価抵抗面積 0.63m^2(同じくプロペラ効率0.85と仮定) (引き込み脚のほかに、主翼銃が前者は翼内埋め込み、後者は翼から吊下げという違いもありますが,,,,) 堀越先生の抵抗10%減という見込みは厳しすぎるような気がします。 どういう、引き込み形式を考えていたんでしょうか。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/530.5 (KHTML, like...@eAc1Acn125.osk.mesh.ad.jp> |
> 堀越先生の抵抗10%減という見込みは厳しすぎるような気がします。 > どういう、引き込み形式を考えていたんでしょうか。 想像できる理由は2つ。 1)完全には引込まない、半引込みを考えていた。 2)翼内に引込むため、主翼の厚みが増して全機抵抗が増すことを考えていた。 今のところ、自分としては2の理由かな、という気がしてきています。 九試単戦の主翼は極端に薄く作れた、と強調して書かれているように思うからです。 また、機体表面への突出をこの設計では極力排除する、というポリシーがあったように思うからです。半引込脚にするくらいなら、検討の時期(主翼設計前)からしても、翼内への完全引込みを前提にしていたはずです。 もうひとつには、九試単戦の片持式一本脚が、固定脚としては抵抗の小さな形状に作り得たということもあるのかもしれません。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p3110-ipad507marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
>2)翼内に引込むため、主翼の厚みが増して全機抵抗が増すことを考えていた。 >今のところ、自分としては2の理由かな、という気がしてきています。 >九試単戦の主翼は極端に薄く作れた、と強調して書かれているように思うからです。 「零戦」を読むと96艦戦の翼は薄くすることを心がけたという記述があります。 翼付根での翼厚を比べると以下のようになりました。 機種名 翼厚比/翼弦長 A5M 16% Spitfire 13% BF109 15% P51 16% 世傑のA5Mの図面から翼弦長を図り読みして厚み比をかけると,322mmという厚みが出ます。同じ方法でBF109の翼厚みは322mmで同じです。 前作の七試艦戦にくらべるとずいぶん薄いのですが、金属単葉の戦闘機として特に脚や機銃が絶対収まらないほど薄いというわけでもないようにみえます。 ところで、KI-18,33は海軍向けのタイプに比べてかなり速いように思うのですが着艦フックと背びれ、風防の違いでこんなに差がでるんでしょうか。カウリングはタウネンドのままですが。 KI-33(470km/h、3000m、ハー1 745Hp/3000m)をベースに引き込み脚で抵抗-10%,エンジンをハー26−1(900hp/3600m)に換装とすると、速度が500kmの前半に届いてしまいます。重量は200kg(エンジン100Kg+引き込み脚機構を全備重量の2%と仮定)程度増えますが,,, ハー26は寿系のハー1よりも直径が100mm程度小さいので機首のラインはキー33、A5Mよりスマートになりそうです。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/532.0 (KHTML, like...@eAc1Acn125.osk.mesh.ad.jp> |
九試単戦は1号機のみ逆ガル翼ですが、逆ガルにすることによって脚柱の短縮がはかられています。 もし、九試単戦に基準翼外端を支点として内側引込む可動脚をつけるとすると、量産型九六艦戦の脚柱サイズでは長すぎて基準翼内に収まらなくなってしまいます。 九試単戦の基礎設計が逆ガルで行われていたのは、ひょっとしたら、脚柱を内側引込みを可能なサイズにまで短縮する意味合いもあったのかな・・・・・・と、そんなことを考えてしまいました。 いまだ想像の域ではありますが。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p3110-ipad507marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
内側引き込みの他に妄想を拡げると、 1号機の脚長なら、後ろに捻ってもフラップの前までに収まりますが,,,, また、ハインケルHe112の様に主翼の外側に短い脚を折りたたむというのもありでしょうか? 私も、逆ガル翼をやめた1号艦戦以降は脚を内側折りたたみにすると収容場所がないので、「引き込み脚の検討」というのがどの段階で行われたのか気になっておりました。「零戦」を読むと試作機の完成時期を見積るかなり早い段階で引き込み脚を あきらめたようですが、引き込み脚と逆ガル翼はセットだったのでしょうか。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/532.0 (KHTML, like...@eAc1Acu182.osk.mesh.ad.jp> |
9試着手時点以外にも、やれるタイミングはあったんじゃないかな。 どうせ胴体も翼も散々変えてるのだし、それらのいつにでも、引き込み脚に着手する機会は得られたはずです。ただ、そうなると、設計試作のリソース的に、12試着手が若干遅れるかもしれません。 あくまでも個人的な印象に過ぎないのですが、96艦戦は全金属低翼単葉戦闘機という一種のブレイクスルーを達成することが重要であり、高速な次世代戦闘機を実地体験するための標本であって、広い意味での実用性というか実戦適用性もしくは高性能を求めるべき機体ではないのではないかと思います。 だからモーターカノンや20ミリ搭載なんかも「そういう戦闘機ってイケてるのかな?」というような、ある種の思い付き的な案を実際にやってみるという部分が少なからずあったのではないでしょうか。そうして手をつけてみた新機軸が良さそうなら、それは次に作る本命に本格的に盛り込めばよいという程度のスタンスに感じます。 そういう意味では引き込み脚も着手していて良かったのではないかと思えますが、実際には97艦攻でやっちゃったので、96艦戦の色々遊んでみてるときにには「やる必要が無かった」だけなのかもしれません。 まあ、つまりは引き込み脚で96艦戦があったとしても、20ミリも航続時間も無く、それらは96艦戦を持って使うことで得られた知見のような部分も大きいわけですから、結局は零戦的な戦闘機に着手せざるを得なかったのでしょうし、その零戦的な機体は、もしかしたら13試になるかもしれないし、発動機が金星5X級になったかもしれないし、場合によっては瑞星2Xに延長軸で絞った胴体のプレ雷電みたいなデザインで来たかも知れませんが、96艦戦そのものには、さほど大きな変化は無かったのではないでしょうか。例えばカーチス75とP-36ぐらいの差になったんじゃないかな。 <Opera/9.80 (Windows NT 5.1; U; ja) Presto/2.2.15 Version/10.00@p4045-ipbf4203marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
> 9試着手時点以外にも、やれるタイミングはあったんじゃないかな。 ということも考えてみたいことではあります。 > あくまでも個人的な印象に過ぎないのですが、96艦戦は全金属低翼単葉戦闘機という一種のブレイクスルーを達成することが重要であり、高速な次世代戦闘機を実地体験するための標本であって、広い意味での実用性というか実戦適用性もしくは高性能を求めるべき機体ではないのではないかと思います。 > だからモーターカノンや20ミリ搭載なんかも「そういう戦闘機ってイケてるのかな?」というような、ある種の思い付き的な案を実際にやってみるという部分が少なからずあったのではないでしょうか。そうして手をつけてみた新機軸が良さそうなら、それは次に作る本命に本格的に盛り込めばよいという程度のスタンスに感じます。 > そういう意味では引き込み脚も着手していて良かったのではないかと思えますが、実際には97艦攻でやっちゃったので、96艦戦の色々遊んでみてるときにには「やる必要が無かった」だけなのかもしれません。 三菱の方には必死にならざるを得ない事情がありまして、これ以前に開発した飛行機がことごとく海軍に採用されてないんですね。八九艦攻、七試艦攻、七試単戦、七試双発艦攻。このままでは作って売るものがない、という経営上ギリギリのところにいます。 だから、無理に引込脚なんかにチャレンジしてボロを出すわけにはいかなかった、というところなのだ、と、一応説明は成り立ちます。 しかし、次の十試艦攻も固定脚にしちゃって、ほとんど契約を逃してしまってるんですよね。 こちらは無理しても引込脚にすべきだった十試艦攻も、当初、引込脚を検討してるのですが、「経験も資料もない」「重量増加」「離陸時の抵抗増加」を理由に断念しています。 一番強力な理由は「経験も資料もない」という技術的後発性だったんじゃないか、という気がします。 > まあ、つまりは引き込み脚で96艦戦があったとしても、20ミリも航続時間も無く、それらは96艦戦を持って使うことで得られた知見のような部分も大きいわけですから、結局は零戦的な戦闘機に着手せざるを得なかったのでしょうし、その零戦的な機体は、もしかしたら13試になるかもしれないし、発動機が金星5X級になったかもしれないし、場合によっては瑞星2Xに延長軸で絞った胴体のプレ雷電みたいなデザインで来たかも知れませんが、96艦戦そのものには、さほど大きな変化は無かったのではないでしょうか。例えばカーチス75とP-36ぐらいの差になったんじゃないかな。 零戦が遅れる、とは、九六戦が中国大陸でもう少し有効に使えていたかもしれない、というところなのかも知れませんが、三菱自体が語るところによれば「九試単戦に引込脚を採用すれば確かに速度の向上を得るも、重量増加のため旋回性能及び上昇力の低下を招く」といっています。 零戦前倒し、という線もなくはないのか、微妙なところです。 速度はやや速く、旋回性能と上昇力がやや劣る九六戦って、どんな感じなんでしょう? <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB720; SLCC1;...@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
> 零戦が遅れる、とは、九六戦が中国大陸でもう少し有効に使えていたかもしれない、というところなのかも知れませんが、三菱自体が語るところによれば「九試単戦に引込脚を採用すれば確かに速度の向上を得るも、重量増加のため旋回性能及び上昇力の低下を招く」といっています。 いや、有効かどうかでいうなら、史実の96艦戦と大差ないはずです。 96艦戦だって空中戦では決定的に弱かったわけではなく、一番足りなかったのは航続力、つぎに武装と上昇力なわけで、これらは96艦戦に引き込み脚を与えたところで補いようが無く(上昇力は悪化するわけですし) 結局は零戦的な次期戦闘機に着手せざるを得なかったでしょう。 でも、それに着手するには、ずっと96艦戦をいじってたら手が足りないわけで、場合によっては、史実の96艦戦でやった改造改良のいくつかをしないまま、史実のタイミングあたりで12試艦戦に着手したかもしれないし、足りないのは陸戦・局戦的な部分であるとして、次期局戦を先にやり、艦戦は引き込み脚96艦戦の改良型(例えば発動機強化+燃料タンク追加+武装可能な大型主翼)でというような流れになるかもしれません。その場合次期局戦が12〜13試で火星1xでなんとか形になるような、例えば雷電ほどラジカルにとがっていないような、それでいてとりあえず引き込み脚96艦戦よりは全般的にマシな程度の飛行機として登場するかもしれません(頑張れば陸攻のように1式に滑り込みセーフにできるかもしれない)もっと想像の羽を広げれば、陸軍のキ44とも計画を共通化した姉妹機として作ってしまうというのもアリかもしれません。上手くいくかどうかはわかりませんが。 > 速度はやや速く、旋回性能と上昇力がやや劣る九六戦って、どんな感じなんでしょう? フィアットのG.50とかあたりになるんじゃないでしょうか。芸術点コミで500km/h、そこそこ運動性は良く、機首に2丁の機関銃(G.50は12.7mmですが) <Opera/9.80 (Windows NT 5.1; U; ja) Presto/2.2.15 Version/10.00@p4045-ipbf4203marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
うん。 局戦の分化が早まる、ということですね。 しかし、そこで登場する十三試局戦は、ひょっとしてドイツ製なのかな。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 6.0; Trident/4.0; YTB720; SLCC1;...@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
> > 速度はやや速く、旋回性能と上昇力がやや劣る九六戦って、どんな感じなんでしょう? > > フィアットのG.50とかあたりになるんじゃないでしょうか。芸術点コミで500km/h、そこそこ運動性は良く、機首に2丁の機関銃(G.50は12.7mmですが) もしくはモランソルニエMS406? 空冷なのでモーターカノンを欠く。 しかし、フィアットG.50やモランソルニエMS406よりまだまだ軽量なはずです。 引込脚九六戦は。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322)@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
Fiat G.50 空冷引き込み脚 重量 1920/2350kg 翼面積 18.5平米 速度 484/5000m 420/2000m 407/0m MS.406 液冷引き込み脚 重量 1940/2500kg 翼面積 17.6平米 速度 449/5480m 377/0m Fokker D.XXI 空冷固定脚 重量 1594/1970kg 翼面積 16.2平米 速度 418/5000m 370/2000m 342/0m スペックはFAFのサイトから拾ってきました。こいつらは3000mぐらいまで800馬力ぐらいを発揮するエンジンを積んでます。 フォッカーD.21は軽くて翼面積もやや小さいのですが、G.50やMS406より明らかに遅く、固定脚は30〜60km/hの上乗せが可能な技術と考えてみょ位でしょう。 96艦戦 重量 1216/1822kg 翼面積 17.8平米 速度 440/3000m 96艦戦が本当に440出るのならば、重量増加が多少あろうとも30〜60間を取って45km、つまり10%ぐらいの速度増加を期待しても良いかもしれません。その場合470〜500km/hが可能になるかもしれません。 ちなみに、重量面で近い飛行機ですと、ポリカルポフのI−16かもしれません。 <Opera/9.80 (Windows NT 5.1; U; ja) Presto/2.2.15 Version/10.00@p4045-ipbf4203marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
全てが巧くいった場合、マッキMC200と言った所で落ち着くのかしらん。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@114-134-199-8.fnnr.j-cnet.jp> |
> 96艦戦が本当に440出るのならば、重量増加が多少あろうとも30〜60間を取って45km、つまり10%ぐらいの速度増加を期待しても良いかもしれません。その場合470〜500km/hが可能になるかもしれません。 引込脚化による速度増加が3%程度に留まる、と堀越計算がいうのは、想定していた脚引込が完全ではなかったことを示唆するのかもしれませんね。引き込んだときでも出っ張っていたのかも。都合のよい話として、そう考えることにしておきましょう。 十二試艦戦の途中で割り込んできた「軽快なる戦闘機」の引込脚案(1900kg?)が零戦よりも速いという計算だったようですから、九六戦をV-143方式引込脚にして瑞星あたりに換装すれば、同じく零戦より優速の機体が得られていたかもしれません。 ただし、航続力と武装に難あり、ですが。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; GTB6; .NET CLR 1.1.4322)@nttkyo063002.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp> |
96艦戦は航続性能も火力も足りないのですが、仮にこれらの性能を零戦には劣っても、そこそこ強化できたならば、敢えて史実の零戦を作らなくてもある程度は間に合ったかもしれません。 例えば、主翼に7.7ミリを何丁か積んでみるとか。 <DoCoMo/2.0 D705i(c100;TB;W30H20)@proxy1109.docomo.ne.jp> |
いわゆる「十二空所見」が述べる現地要求にどれだけ近いか、ということでは、引込脚九六戦はほとんどの点で合致できています。 十二空所見は7.7ミリに焼夷弾詰めればいいといってるし、航続力は要らない、といっています。 唯一にして絶対的かもしれず合致していないのが、運動性能ですね。 これがある程度我慢の範囲内なら、それなりに、ある程度間に合ったのかもしれませんね。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p3110-ipad507marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
まあ、引き込み脚96艦戦(仮に96改と呼びましょう)が7.7X2のままだったら、結局「足りない」という話にはなったと思うんです。 しかし、引き込み脚ならば、ある程度は翼は厚みのあるものになるだろうし、その厚い翼を燃料タンク容積や機銃装備スペースとして活用する方向に進むのは自然だと思うので、96改は、それがいつの時期に出来上がったかは分かりませんが、多少の燃料増加と翼内武装は積むんじゃないかと思います。 でも、そうなると重量の大幅増加から、96艦戦よりは全体にもっさりした飛行機になりそうですし、海軍航空隊がそういった機体を装備して日華事変に臨んだとしたら、戦訓や所見は史実と同様のものにはならなかったかもしれません。 もしかしてその世界の12空所見では 今時敵機に張り付いて機銃を撃ちまくるなんてありえないわけで、一瞬の射撃機会で粉砕するためには何よりも一撃の威力であり、それには20ミリは望ましいかもしれない。 遠い間合いから敵機の隙を伺うことも少なからずあるので、航続時間とくに高力での持続時間は長くあるべきである。 なんて、ことにもなるのかもしれません。 その場合、その次の戦闘機はどうなるのでしょうかね。 <Opera/9.80 (Windows NT 5.1; U; ja) Presto/2.2.15 Version/10.00@p4045-ipbf4203marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
> もしかしてその世界の12空所見では > 今時敵機に張り付いて機銃を撃ちまくるなんてありえないわけで、一瞬の射撃機会で粉砕するためには何よりも一撃の威力であり、それには20ミリは望ましいかもしれない。 > 遠い間合いから敵機の隙を伺うことも少なからずあるので、航続時間とくに高力での持続時間は長くあるべきである。 > なんて、ことにもなるのかもしれません。 > その場合、その次の戦闘機はどうなるのでしょうかね。 十二空所見で20ミリをこき下ろしているのは「現用九六艦戦でも200メートル以内の近接射撃機会が減りつつあるのに、次世代の高速機ではますます難しくなる(に違いない)」→「次世代機銃には射程の増大が求められ、それには初速向上こそ肝心である」→「しかし20ミリは7.7ミリよりも初速が劣り、近接射撃しなければ当たらない(だろう)」→「これは時代への逆行であり本末転倒である」という論理だと思います。 敵機に接近し集中射撃さえすれば「確実に撃破し得る自信を有す」としながらも「現用2挺では不足を感ず」「200メートル以上では殆ど効果なし」ともらす本音の裏には、九六艦戦では全速離脱するSBやI−16に追いつけず、遠くから弾をバラ撒いても全然効かずに歯痒い思いをした戦訓が反映されているような気がします。 これが史実の九六艦戦よりも高速な「九六改」であれば、戦訓は逆に「艦戦といえども速力において優ること肝要なり。将来敵攻撃機の速力が向上せんとも、速力で優るかぎり肉薄し撃破し得る自信を有す」となり、武装を12.7ミリ機銃2挺程度にとどめ、リソースを運動性と速力に割り振ることが求められていたかも知れません。・・・陸軍の「軽単座戦闘機」構想みたい。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefo...@adsl-99-175-135-49.dsl.irvnca.sbcglobal.net> |
> 十二試艦戦の途中で割り込んできた「軽快なる戦闘機」の引込脚案(1900kg?)が零戦よりも速いという計算だったようですから、九六戦をV-143方式引込脚にして瑞星あたりに換装すれば、同じく零戦より優速の機体が得られていたかもしれません。 > ただし、航続力と武装に難あり、ですが。 A6M4(440km/h,680Hp/300m)を基準に、脚引き込みで空気抵抗-10%、瑞星13(875hp/3600m)に換装とすると、500km/h@3600mとなります。 風洞の密閉と整形、着艦フックの胴体内引き込みなどA6並みの空力洗練を施せばもう少し速度が出そうです。発動機直径が100mm程度小さくなるので抵抗はもう少し小さくなるかもしれません。 一方、重量の方は寿と瑞星の差が100Kg、引き込み機構は50Kg、プロペラを可変ピッチにするなら数十kg、エンジン、プロペラの重量差を補正するためのバラストがその半分位とすると全体で250Kg程度の増大になると思います。 A5M4が空虚重量1216kg、全備1671kgとなっていますので、上の重量増加を仮定すると全備での翼面荷重が100Kg/M^2を少し超えるところになります。 翼面積が25%増、20mm銃が2丁多く、燃料容量が2倍のA6M1と最高速度は互角、翼面荷重は同じとあまり面白くないことになってしまいます。馬力荷重が小さいのが魅力的ではありますが。 上のようなものが、1937年にデビュー可能ならかなり素敵でが,,,, <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/532.0 (KHTML, like...@eAc1Acn125.osk.mesh.ad.jp> |
なるほど、と思います。 九六戦の基礎設計をベースに、何をどう変えて十二試艦戦の基礎設計に至っていったか、その経路を逆方向から眺めている気分です。 基本的には九六戦をベースに、瑞星、引込脚、密閉風防、20ミリ、大燃料容積を足していくと、わりと自然に十二試艦戦が得られてしまう。そこで、翼面荷重と速度の条件を一定に保とうとするなら、主翼を実際の十二試艦戦のように変更してやる必要がある、ということなんですね。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@p3110-ipad507marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
「零戦」の第二部第1章5に、試作機の重量評価について 「本機と本機より稍小型の陸軍九十七司偵(神風)とを比較するに、、、、」 という中間報告書が引用されています。 翼面積、可変ピッチプロペラ、固定脚と引き込み脚、戦闘機と偵察機の強度、および複座と単座の違いから両機の重量を比較しています。 (「零戦」の読書会のようなスレッドですね。) 瑞星単発で500km/h、2000km+の航続距離というと、設計がはじまった時点で九七司偵はお手本にするのによかったと思います。 1937年に要求を受けた時点で新設計とするならば翼面積を大きくしてA6Mというのが正道だと思いますが、もし、1935-6年の時点で速度面でA5Mを圧倒する機体を相手にしなければならない事態が発生していたならば、急遽瑞星装備、即製引き込み脚のA6M5が要求されていたのでしょうか。 <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; en-US) AppleWebKit/532.0 (KHTML, like...@eAc1Acn125.osk.mesh.ad.jp> |