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 ▼特性の違う飛行機  隼兵 09/9/17(木) 0:23
   ┣Re:特性の違う飛行機  ささき 09/9/17(木) 6:38
   ┣擬態した航空機たち  ささき 09/9/18(金) 13:43
   ┣Re:特性の違う飛行機  SUDO 09/9/18(金) 20:15
   ┗Re:特性の違う飛行機  隼兵 09/9/18(金) 23:02
      ┗ヤクの場合  ささき 09/9/19(土) 8:04
         ┗Re:ヤクの場合  隼兵 09/9/22(火) 18:59

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 ■題名 : 特性の違う飛行機
 ■名前 : 隼兵
 ■日付 : 09/9/17(木) 0:23
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   全くの思い付きで恐縮なのですが、「外見が全く同じで、特性が違う軍用機」を複数種類生産して運用することに、メリットはあるでしょうか?
例えば、史実通りの零戦を運用する一方で、外見が同じで中身はグラマン並みに頑丈な戦闘機を生産し、混在させて運用するなどです。
素人考えでは、外見で性能を判定されないため、どんな戦法で戦ったらよいかと、相手を混乱させる効果があると思うのですが、いかがでしょうか?
(なお、外見が同じと言っても、プロペラの直径など、空中で遭遇したときに違いが分からないものは、違ってよいとします。)

<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@softbank219207170096.bbtec.net>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:特性の違う飛行機  ■名前 : ささき  ■日付 : 09/9/17(木) 6:38  -------------------------------------------------------------------------
   御出題の「外見がそっくりだが性能特性が根本的に異なる飛行機」については、まずそういう物を作ることじたいが難しいのではないかと思います。飛行機の外見は求めらた性能仕様を実現するために成立するものであり、その逆ではないからです。零戦そっくりの外見でありながら急降下加速性能や高速横転性能に優れた飛行機を作ることも、雷電そっくりの外見でありながら低速旋回性能に優れた性能を飛行機を作ることも難しいでしょう。

一方、戦記ものなどに「見慣れない○○を▲▲と誤認して…」という話は比較的多く伝わっていると思います。しかし、その内容は敵機と友軍機を誤認したり、爆撃機と戦闘機を誤認したケースが多く、戦闘機の機種を誤認したことが空戦の推移を左右したという話はあまり聞かないように思います。有名な例としては、デファイアントをハリケーンと誤認したドイツ戦闘機が真後ろから接近して返り討ちにあったという話がありますが、これはむしろ「爆撃機を戦闘機と誤認した」例に近いのではないでしょうか。

そもそも、空戦で遭遇した敵機の機種は果たしてどこまで正確に識別できていたのでしょうか。其処に居ないはずの敵機種が公式な戦闘記録に羅列されていることは珍しくありませんし、米軍の空戦回想記では日本機はみんな「ゼロ」、ドイツ機は「メッサー」「フォッケ」で済まされています。21型なのか52型なのか、109FなのかGなのか、190AなのかDなのかという細かい区別はおそらく空戦中に見分けることは出来なかったし、たとえ見分けたところで採るべき戦術が変わることもなかったのではないかと思います。

単的に言うなら、

「1万メートルでスピットより速いぞ、何だこいつは?フォッケじゃない!」

とか

「そいつはオスカーじゃない、新型のフランクだ、F6Fより速いぞ!」

という台詞は、漫画の中にしか登場しないのではないか…と思います。

<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefo...@adsl-99-175-135-49.dsl.irvnca.sbcglobal.net>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 擬態した航空機たち  ■名前 : ささき  ■日付 : 09/9/18(金) 13:43  -------------------------------------------------------------------------
   > 全くの思い付きで恐縮なのですが、「外見が全く同じで、特性が違う軍用機」を複数種類生産して運用することに、メリットはあるでしょうか?

私の知っている範囲で、実際に「擬態」した例を幾つか挙げてみます。

ボーイング YB-40 は B-17 の爆装を撤去して銃座を増設した「翼端援護機」です。本機は本来期待された任務…爆撃編隊に付随して火力支援を果たす…では使い物にならず不採用となった機体ですが、余剰となった YB-40 のなかには「編隊落伍機にみせかけて敵戦闘機をおびき出し返り討ちにする」という任務に使われたものがあったようです。もともと、イタリア軍が鹵獲した P-38 を使って「落伍重爆狩り(これも一種の擬態でしょうか)」をやっていたことへの対策だと伝えられます。

空母ホーネットから発艦し東京を襲ったドゥーリットル隊の B-25 は軽量化のために防御武装を撤去していましたが、「いくら何でも丸腰じゃ敵にナメられる」とホウキの柄で作った偽機銃を尾部銃座に「装備」したという話があります。類似の話は中国戦線での 97 重爆でも聞いたことがあります。

朝鮮戦争時に使用された RF-86 は F-86 戦闘機の武装を撤去してカメラを搭載した偵察機ですが、機首側面には偽の機銃発射口が描かれていました。 非武装の偵察機だとばれないよう戦闘機に見せかけた…とも言われますが、むしろ「気休め」による搭乗員の士気確保が目的だったようです。

似たような、しかしもう少し実用的な例としては、F-4 ファントムや F-15 イーグルやA-10 攻撃機などの機首下面に、風防に似せた模様を描く「フォルス・キャノピー」という迷彩塗装の一種があります。敵機や対空砲手に対し機体上下を混同させることを狙ったもので、模擬空戦では「意外に有効だった」とする証言もあるようです。

ベトナム戦争時の米空軍は、F-4 戦闘機を爆撃機(F-105)に見せかけた密集編隊で出撃させ、MiG 戦闘機をおびき出す作戦を採ったことがあるようです。目視よりもむしろレーダースコープ上での擬態を狙ったものでしょう。

<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefo...@adsl-99-175-135-49.dsl.irvnca.sbcglobal.net>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:特性の違う飛行機  ■名前 : SUDO  ■日付 : 09/9/18(金) 20:15  -------------------------------------------------------------------------
    Fw190のAとFは、ほぼご要望通りじゃないかと思います。
 まあ、この場合外見どころか中身も殆ど同じですから、メリットは戦場に於ける誤認より生産配備のところにあるといえますが。

<Opera/9.80 (Windows NT 5.1; U; ja) Presto/2.2.15 Version/10.00@p4045-ipbf4203marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:特性の違う飛行機  ■名前 : 隼兵  ■日付 : 09/9/18(金) 23:02  -------------------------------------------------------------------------
   ささき様、SUDO様、返信ありがとうございました。
零戦の後期型が、急降下速度で400ノットに達しているので、同じ外見で違う特性の飛行機を作るのは(技術的には)難しくないと考えていましたが、そうでもないのですね。
また、特性が異なるからと言って、大して敵を混乱させられるわけではないということも、分かりました。

<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@softbank219207170096.bbtec.net>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : ヤクの場合  ■名前 : ささき  ■日付 : 09/9/19(土) 8:04  -------------------------------------------------------------------------
   > ささき様、SUDO様、返信ありがとうございました。
> 零戦の後期型が、急降下速度で400ノットに達しているので、同じ外見で違う特性の飛行機を作るのは(技術的には)難しくないと考えていましたが、そうでもないのですね。

同系列のデザイン、同系列のエンジンで特性が異なる機体を造り分けた実例にはソ連の Yak-9(比較的軽武装、長航続距離、制空戦闘機的性格) と Yak-3(軽量、重武装、大出力、迎撃戦闘機的性格) がありますね。Yak-3 は Yak-9 より一回り小さいのですが、空中で出会っても見分けることは不可能だろうと思うほど良く似ています。また Yak-9 には 37mm 機関砲を搭載した重武装型 Yak-9T や爆弾倉を増設した戦闘爆撃機型 Yak-9B、エンジン換装した性能向上型 Yak-9U などユニークなサブタイプ存在しています。

> また、特性が異なるからと言って、大して敵を混乱させられるわけではないということも、分かりました。

Yak-9/Yak-3 と対峙したドイツ戦闘機が果たして両者を識別できたのか、できていたとすれば機種に応じて戦術を変えていたのか、残念ながら寡聞にして存じません。

<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.3) Gecko/20090824 Firefo...@adsl-99-175-135-49.dsl.irvnca.sbcglobal.net>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ヤクの場合  ■名前 : 隼兵  ■日付 : 09/9/22(火) 18:59  -------------------------------------------------------------------------
   > 同系列のデザイン、同系列のエンジンで特性が異なる機体を造り分けた実例にはソ連の Yak-9(比較的軽武装、長航続距離、制空戦闘機的性格) と Yak-3(軽量、重武装、大出力、迎撃戦闘機的性格) がありますね。Yak-3 は Yak-9 より一回り小さいのですが、空中で出会っても見分けることは不可能だろうと思うほど良く似ています。また Yak-9 には 37mm 機関砲を搭載した重武装型 Yak-9T や爆弾倉を増設した戦闘爆撃機型 Yak-9B、エンジン換装した性能向上型 Yak-9U などユニークなサブタイプ存在しています。

> Yak-9/Yak-3 と対峙したドイツ戦闘機が果たして両者を識別できたのか、できていたとすれば機種に応じて戦術を変えていたのか、残念ながら寡聞にして存じません。

ささき様、ありがとうございました。意図してかどうかは別にして、実行した例があったのですね。

<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@softbank219207170096.bbtec.net>
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