Page 287 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼対弾道弾迎撃ミサイル発射母機 ガルフ 09/3/4(水) 19:51 ┣Re:対弾道弾迎撃ミサイル発射母機 SUDO 09/3/4(水) 21:02 ┗いや、だから もとまっく 09/3/5(木) 0:53 ┗Re:いや、だから ガルフ 09/3/5(木) 20:07 ┣Re:いや、だから ど素人 09/3/5(木) 20:27 ┣Re:いや、だから SUDO 09/3/5(木) 23:01 ┃ ┗Re:いや、だから ガルフ 09/3/7(土) 0:14 ┗Re:いや、だから もとまっく 09/3/7(土) 4:03 ┗Re:いや、だから ガルフ 09/3/7(土) 19:45 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 対弾道弾迎撃ミサイル発射母機 ■名前 : ガルフ ■日付 : 09/3/4(水) 19:51 -------------------------------------------------------------------------
Ans,Qから来ました。 現用の対弾道弾迎撃ミサイルですが、発射母機が車両なのは何か理由があるものでしょうか? 弾道ミサイルが攻撃するところというのは大都市や軍事的拠点など、機動力を持たないものが対象である場合が多数です。 現在使用されている迎撃ミサイルは、基地に配備されているにもかかわらず母機が車両である場合が多いです。 防御や敵を騙す意味を込めて地下や構造物から撃てるミサイルにしないのはなぜなのでしょうか? <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 2.0.50727)@210-194-222-234.rev.home.ne.jp> |
ぶっちゃければ、今の対弾道弾迎撃システムでは、ICBMのミッドコースに対応しきれないのです。ブーストとターミナルならば、別にでかいミサイルでなくても届きます。 そして、ミサイルの発射場所、狙われる場所は、ある程度は絞れても、完全には絞りきれません。これは固定したら届かないかもしれないという可能性を齎します。例えば湾岸戦争のスカッドは色々なところから撃って来ましたから、コースは様々でした。 また基地に配備されてても、別に基地からしか撃たない訳ではないんです。状況によっては他国に前進配備なんてこともあります。実際に湾岸戦争ではそうでした。 つまりは、大きくないミサイルで十分であり、更には固定するよりも動かせるほうが柔軟性が高い、この両面から、動かせるミサイルになってるのです。 動かせるミサイルを防護された陣地に配置するのは容易ですが、動かせないミサイルを移動させるのは大変ですから、動かせないミサイルである必要はないのです。 また移動式のミサイルだって、適当に穴掘って遮蔽すれば、相応の防御は可能です。下手にサイロ化したって核弾頭相手には無力ですし、位置だってバレバレですから、その時になってから、任意の場所にユンボで穴掘って設置すれば十分ですし、移動できれば目星をつけておいた空き地なりを選択すれば場所の特定もされがたいので、サイロ化というのは無駄なんです。 もちろん、超高高度のICBMのミッドコースにアクセスしようとしたら、ミサイルも相当な大型化を避けられませんから、その場合はGBIのような大型固定式のミサイルにならざるを得ないでしょうけど、それらとて可能ならば移動式にしたいでしょう。 固定するというのは、虚弱になって使い勝手が悪くなるというのと同義なんです。移動可能に作れるのに移動させないなんて、普通の考えでは通りません。 <Opera/9.63 (Windows NT 5.0; U; ja) Presto/2.1.1@221x116x237x197.ap221.ftth.ucom.ne.jp> |
そもそもなんでABM/BMDに欺瞞やら防御やらが必要なのですか? セーフガードやガロッシュといった初期のABMを含めて、弾道ミサイルによる第一撃に対する非脆弱性はほとんど考慮されていませんが、それはなぜだとお思いですか? (GBIが地下サイロから発射されるのは特殊な事情に依るもので、決して防護の観点からではありません) それに、あんすくで申し上げたように、いま、世界にはどのような弾道ミサイル脅威が存在するのか、そしてその弾道ミサイル脅威に対処しなければならない状況とはどのようなものなのか、局面だけを切り取って考えるのではなく、グローバルな戦略的な観点から考えてみてください。これらの疑問に答えられれば、答えは自ずから見えてくるはずです。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p938ed7.tokynt01.ap.so-net.ne.jp> |
> 欺瞞やら防御 たとえば、北の某国が「日本自衛隊は機密駄々漏れで防御できない」前提で撃たれても大丈夫なようにそういった備えはあったほうがいいと思います。 > 弾道ミサイルによる第一撃に対する非脆弱性 初撃が目標(都市など)から逸れての第二撃や非核弾頭の場合、かなり有効な防御手段だと思うのですが(汗 > あんすくで申し上げたように 今のところ、脅威となりうるミサイルを保有しているのは、燃料も僅かにしかない某国(発射最有力候補)、世界最大の領地を持つ彼の国、経済急進中の眠れる虎の国。 多種多様でどれをとっても距離は遠く離れている。とはいえ、機動展開するには時間も足らないとなれば大型のサイロタイプにして、迎撃範囲を広げた方が良いとも思うのです。(*射程、PAC2-3 約20km} そもそも自分が知りたいのは、過密の東京〜埼玉、それらを機動的に運用するための土地もないというのに車両型対弾道弾ミサイルを配置している理由なのです。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 2.0.50727)@210-194-210-190.rev.home.ne.jp> |
> > 欺瞞やら防御 > たとえば、北の某国が「日本自衛隊は機密駄々漏れで防御できない」前提で撃たれても大丈夫なようにそういった備えはあったほうがいいと思います。 PAC3の置き場って、そもそも機密じゃないような? どっちにしろ弾道弾でピンポイントに狙うなんてできないでしょう。 > > 弾道ミサイルによる第一撃に対する非脆弱性 > 初撃が目標(都市など)から逸れての第二撃や非核弾頭の場合、かなり有効な防御手段だと思うのですが(汗 非核弾頭がピンポイントにPAC3にあたるなんてこと、確率的に起こりえませんよ。 ”初撃が目標(都市など)から逸れての第二撃” こっちはちょっと意図がわかりません。 > > あんすくで申し上げたように > 今のところ、脅威となりうるミサイルを保有しているのは、燃料も僅かにしかない某国(発射最有力候補)、世界最大の領地を持つ彼の国、経済急進中の眠れる虎の国。 中ロの核弾道弾に対抗する手段はそもそもアメリカの傘による抑止力であって、PAC3なんて屁のツッパリにもなりませんよ。 そしてもしサイロ作って初弾の核攻撃からPAC3守ったとして、初弾で焼け野原になったところを守る意味ってどこまであるのかな? 北朝鮮の空砲に等しき弾道弾相手にサイロ作って、なにかいいことありますかね? > 多種多様でどれをとっても距離は遠く離れている。とはいえ、機動展開するには時間も足らないとなれば大型のサイロタイプにして、迎撃範囲を広げた方が良いとも思うのです。(*射程、PAC2-3 約20km} 広げたいと言う思いはあるでしょうが、現状そんなものはないんですよ。 十分な射程が確保できれば、サイロを作る意味も出てくるかもしれません。 > そもそも自分が知りたいのは、過密の東京〜埼玉、それらを機動的に運用するための土地もないというのに車両型対弾道弾ミサイルを配置している理由なのです。 PAC3は移動展開訓練やってたとおもいますよ。 PAC3 展開でググッテ見てください。 基本、大きな公園に展開するみたいですね。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5)@218.231.238.75.eo.eaccess.ne.jp> |
迎撃範囲の拡大と、サイロ化はまったく無関係です。 スカッドミサイルだって移動できるのですから、相当大型のミサイルでも移動可能に出来るので、射程が長いからと言って移動不能にする必要は無いんです。 また半島の北半分から来るミサイルに対して東京23区を守るなら、今のままでも足ります。移動しても良いし、しなくても良いのです。 土地の問題は、首都圏各地に点在する自衛隊施設を数え上げれば、それでお分かりになるかと。その何処に発射機を置いたっていいんです。 仮にサイロ化するとしても、各地の自衛隊施設のそれぞれにコンクリ掩体を建造しておけばそれで良く、ミサイルは適宜そのどれかの掩体に走行して収まれば間にあいます。なんだったら、その場で穴掘ったって良いでしょう。直撃でもない限り十分な防御性能を期待できるでしょう。 また機動展開に時間が足りないなんてことはありません。 例えば近日中に半島の北半分の国が恫喝目的の発射実験を行うつもりであると報道されていますが、まだ撃ってないんですから、いくらでも色々な処置を行う時間があり、その一環としてパトリオットの移動だって物理的には可能です。 <Opera/9.63 (Windows NT 5.0; U; ja) Presto/2.1.1@221x116x237x197.ap221.ftth.ucom.ne.jp> |
了解しました。 拙い知識しか持ちえぬ自分にお付き合いいただきありがとうございました。 ついでに一つお願いします。 ペトリオットは常時迎撃可能な展開状態で待機しているのですか? <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 2.0.50727)@210-194-210-58.rev.home.ne.jp> |
>BMDに対する防護措置について ここで核戦略の基本を説明する気はありませんが(本気で知りたいのなら勉強してください)、非脆弱性というのは、第一撃を受け止め、第2撃を行う必要があるときに必要になるものです。BMDの役割からして、そうした特徴は必要とされません。非脆弱性が必要となるICBMでさえ、現用のミニットマンIIIこそ硬化された地下サイロに収められていますが、既に廃止されたピースキーパーやロシアのSS−27は移動式で、硬化サイロはつかっていません。 PAC−3の防護を気にするならば、ミサイル攻撃ではなく、特殊部隊等による破壊工作への対策のほうが重要ではないでしょうか。 > > あんすくで申し上げたように > 今のところ、脅威となりうるミサイルを保有しているのは、燃料も僅かにしかない某国(発射最有力候補)、世界最大の領地を持つ彼の国、経済急進中の眠れる虎の国。 > 多種多様でどれをとっても距離は遠く離れている。とはいえ、機動展開するには時間も足らないとなれば大型のサイロタイプにして、迎撃範囲を広げた方が良いとも思うのです。(*射程、PAC2-3 約20km} グローバルに考えろと申し上げました。日本だけのことで考えていては答えは出てきませんよ。日本は独自でBMDシステムを構築することができない以上、アメリカのグローバルなミサイル防衛戦略との関わりの中で日本のミサイル防衛システムが構築されることになります。これで答えが分かりましたか? <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p02a3e9.tokynt01.ap.so-net.ne.jp> |
はい 了解しました。 ご回答ありがとうございます。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 5.1; GTB5; .NET CLR 2.0.50727)@210-194-210-58.rev.home.ne.jp> |