Page 286 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼微粉炭を艦艇の燃料に FLAKPANZER 08/11/8(土) 22:40 ┣Re:微粉炭を艦艇の燃料に タンジェント 08/11/9(日) 2:47 ┃ ┗Re:微粉炭を艦艇の燃料に FLAKPANZER 08/11/9(日) 11:15 ┃ ┗Re:微粉炭を艦艇の燃料に 駄レス国務長官 08/11/9(日) 11:39 ┃ ┣Re:微粉炭を艦艇の燃料に FLAKPANZER 08/11/9(日) 13:25 ┃ ┃ ┣Re:微粉炭を艦艇の燃料に タンジェント 08/11/9(日) 14:18 ┃ ┃ ┃ ┗Re:微粉炭を艦艇の燃料に FLAKPANZER 08/11/9(日) 22:59 ┃ ┃ ┃ ┣微粉炭を補助艦艇の燃料に 超音速複葉機 08/11/10(月) 1:09 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:微粉炭を補助艦艇の燃料に 駄レス国務長官 08/11/10(月) 8:37 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:微粉炭を補助艦艇の燃料に 超音速複葉機 08/11/10(月) 10:31 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:微粉炭を補助艦艇の燃料に 駄レス国務長官 08/11/10(月) 10:36 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:微粉炭を補助艦艇の燃料に 超音速複葉機 08/11/10(月) 13:48 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:微粉炭を補助艦艇の燃料に FLAKPANZER 08/11/11(火) 0:08 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:微粉炭を補助艦艇の燃料に 駄レス国務長官 08/11/11(火) 13:59 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗結論をまとめると 超音速複葉機 08/11/11(火) 23:11 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:結論をまとめると 駄レス国務長官 08/11/12(水) 9:34 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:結論をまとめると FLAKPANZER 08/11/12(水) 23:16 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:結論をまとめると 駄レス国務長官 08/11/13(木) 8:01 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:結論をまとめると FLAKPANZER 08/11/14(金) 2:24 ┃ ┃ ┃ ┃ ┣Re:結論をまとめると SUDO 08/11/14(金) 5:50 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:結論をまとめると 駄レス国務長官 08/11/14(金) 9:29 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:結論をまとめると FLAKPANZER 08/11/14(金) 22:51 ┃ ┃ ┃ ┃ ┣破砕機を船に載せるのは疑問 タンジェント 08/11/15(土) 0:54 ┃ ┃ ┃ ┃ ┣Re:結論をまとめると 駄レス国務長官 08/11/15(土) 9:15 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re:結論をまとめると SUDO 08/11/15(土) 23:55 ┃ ┃ ┃ ┣Re:微粉炭を艦艇の燃料に 駄レス国務長官 08/11/10(月) 8:32 ┃ ┃ ┃ ┗Re:微粉炭を艦艇の燃料に タンジェント 08/11/11(火) 0:40 ┃ ┃ ┗追加訂正 タンジェント 08/11/9(日) 15:12 ┃ ┗お尋ねしてよろしいでしょうか タンジェント 08/11/9(日) 15:22 ┃ ┗Re:お尋ねしてよろしいでしょうか 駄レス国務長官 08/11/9(日) 15:48 ┃ ┗ありがとうございました タンジェント 08/11/9(日) 18:51 ┗Re:微粉炭を艦艇の燃料に カーフ 08/11/14(金) 12:52 ┗Re:微粉炭を艦艇の燃料に 著者より 08/11/14(金) 13:58 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 微粉炭を艦艇の燃料に ■名前 : FLAKPANZER ■日付 : 08/11/8(土) 22:40 ■Web : http://www.asahi-net.or.jp/~wi2t-iigy -------------------------------------------------------------------------
久方ぶりにお邪魔したします。 以前より考えていたのですが、戦間期の間に戦艦のボイラーを殆ど重油専焼式に換えておりますが、このため燃料不足により行動が制約されいます。 ボイラーを重油専焼にせず、微粉炭を使用するようにすれば火力の向上と積載量の増加(と航続力の向上)が図れると思うのですがいかがな物でしょう。 特に戦艦や空母などの大型艦には有効だと思うのですが。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@m046052.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp> |
はじめまして、船、それも軍艦の蒸気タービン機関に詳しいわけではありませんが、通常の微粉炭焚きボイラーは、固形物の石炭を粉砕機を通して微粉化してから燃焼炉に空気とともにふきこみます。つまり「石炭庫」が必要です。重油と混焼できますが、「燃料庫」とは別になります。限られた船の容積にとって利点があるでしょうか。さらに、この粉砕機を含むシステムを、後から船の機関部に組み込むのは、結局機関の挿げ替えに近いとおもいます。 通り一遍の知識で申し訳ありませんが、船の場合、石炭焚き、混焼、重油専焼と進歩し、軍艦は20世紀初頭、WWI前後の時期に、この変化が生じました。WWI〜WWIIの時期に、この流れを逆転させる技術的な進歩はなかったようにおもいます。微粉炭焚きそのものは技術としてはありましたが、有効性が高まり例えば発電用に利用された時期はWWII以後の’50年代でした。 船舶用としてはどうなのか?詳しい方、よろしく。(無責任ですかね。) <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@p3230-ipbf5701marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
私も門外漢ですが、確かにそのとおりですが、石油が入手し難い状況を打開するひとつの方策であると思います。 破砕機等の関係から大型艦にと考えたのですが。 粉体であるので積載効率は塊炭より高いでしょうし、破砕したものを積載するのを前提とすれば粉砕機を載せなくてもいいかと。 第2次大戦時に無理な物でしょうか。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@m046052.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp> |
> 破砕したものを積載するのを前提とすれば 浮遊炭塵が自然発火する危険性が有ります <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
> > 破砕したものを積載するのを前提とすれば > > 浮遊炭塵が自然発火する危険性が有ります 粉塵爆発の可能性もありますので、管理を厳にする必要がありますが、揮発油にも同様の危険がありますので、致命的な問題とは言えないのではないでしょうか。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@m046052.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp> |
粉塵爆発の危険性は、普通の石炭庫でもありますが、粉体を貯蔵する場合の危険性は遥かに大きいとされています。 微粉炭焚きボイラーで粉砕機が投入口の直前にある理由の一つは、この危険性を除く意味があります。 もう一つの理由(こちらの方が大きい)は、粉体の輸送の問題です。小麦粉を考えてください。小麦粒はサイロに貯蔵でき、ベルトコンベアで運べますが、小麦粉は袋詰めにして積み上げ、袋で運びます。船の場合、むしろ普通の石炭焚きの方が楽でしょう。 結局液体として運べないとメリットが活きない。そのための手段としてスラリー化して燃やす技術が確定したのは(今でも研究開発は進めている)大分後の話だったと記憶しています。 これら全てが解決したとして、2種類の燃料(揮発油を積む空母は3種類)を積み込むのは容積的にデメリットが大きいと思います。 それを上回るメリットがあると考える根拠はなんでしょう?わたくし個人の考えでは、重油不足への対策と言うのは「後知恵」と思えるのです。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@p2104-ipbf3009marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
> 粉塵爆発の危険性は、普通の石炭庫でもありますが、粉体を貯蔵する場合の危険性は遥かに大きいとされています。 > 微粉炭焚きボイラーで粉砕機が投入口の直前にある理由の一つは、この危険性を除く意味があります。 こちらはそのとおりだと思います。ただ、液体(C重油だと普段はどろりとしているかも知れませんが)の同様の危険があると思うのですが。 塊炭でもいいのでですが、積載効率が・・。 > もう一つの理由(こちらの方が大きい)は、粉体の輸送の問題です。小麦粉を考えてください。小麦粒はサイロに貯蔵でき、ベルトコンベアで運べますが、小麦粉は袋詰めにして積み上げ、袋で運びます。船の場合、むしろ普通の石炭焚きの方が楽でしょう。 小麦粉の場合、袋詰めするのは小売のためであって、大口需要者(製パン業者等)へは粉体タンクを搭載したトラック若しくは鉄道コンテナ(昔は貨車)で運んでいると思うのですが。 > 結局液体として運べないとメリットが活きない。そのための手段としてスラリー化して燃やす技術が確定したのは(今でも研究開発は進めている)大分後の話だったと記憶しています。 技術そのものは戦前からあったようですが、実際に石炭火力発電所で広く使われるようになったのは1950年代からのようです。 ただ、当時は船舶用ディーゼルエンジンも含めて様々な動力が過渡期にあったようで、どうせ開発するなら敵国に握られている資源より自国に豊富にある資源を活用する方が、利点が大きかったはずなのですが。 > これら全てが解決したとして、2種類の燃料(揮発油を積む空母は3種類)を積み込むのは容積的にデメリットが大きいと思います。 元々、重油と混焼していたのですから、別に問題ないのでは。 微粉炭による燃焼効率の向上で十分な蒸気圧が得られるのなら、必ずしも重油を 使わなくてもいいと思うのですが。 逆に重油に対して、著しく燃焼効率に劣るなら、微粉炭を利用するメリット薄いと言えます。 1920年代までに艦船に実用化できていれば、大きな価値があったと思うのですが。(この頃までに実用化できなければ、戦艦等の改装に間に合わない) > それを上回るメリットがあると考える根拠はなんでしょう?わたくし個人の考えでは、重油不足への対策と言うのは「後知恵」と思えるのです。 これはもっとも重要な事だと思うのですが。 石油の残存量は、開戦時期さえ左右する事柄だったはずです。 日本でも戦前から石炭液化事業はあったようですが、機材と資本が不足していたようです。 また、頁岩油もあったようですが、そんなに大量に取れなかったようです。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@m046052.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp> |
こんにちは 途中から失礼します。 主力艦は従来どおり重油専焼のままで、微粉炭ボイラーは補助艦艇や商船などへ使用するのはいかがでしょう。 微粉炭ボイラー使用の機関は「システム全体の効率として」重油ボイラーより劣るが、普通の石炭ボイラーよりはずっといい、というのは間違いなさそうです。 昭和期になっても運送艦や戦時標準型船などで石炭専焼、炭油混焼が使用されていたのは重油節約策として、というのがあったはずです。しかし重油燃料の補助艦艇や商船の中には重油節約策として石炭ボイラーとしたいが性能低下が甚だしい為やむなく重油ボイラーあるいはディーゼル機関とした、という例も多いでしょう。 つまり第2次大戦前に微粉炭ボイラーの技術と運用がすでに確立されたという仮定があると、重油節約策を適用する範囲を拡大できることで主力艦用にまわせる重油が増やせることになると思います。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@r-118-105-195-96.g105.commufa.jp> |
> 主力艦は従来どおり重油専焼のままで、微粉炭ボイラーは補助艦艇や商船などへ使用するのはいかがでしょう。 つまり主力艦←→商船、主力艦←→補助艦艇といった燃料のやり取りが出来なくなるってワケですね <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
> つまり主力艦←→商船、主力艦←→補助艦艇といった燃料のやり取りが出来なくなるってワケですね 駄レスさんこんにちは 問題点の指摘ありがとうございました。 そのとおりですが、できなくなるのは洋上での燃料の融通だけですよね。 主力艦←→商船、主力艦←→補助艦艇(タンカーは別として)の洋上給油がそれほど頻繁に行われていたと思わないんですが。 先述したメリットを相殺する以上のデメリットであるということですか? <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@r-118-105-195-96.g105.commufa.jp> |
> 先述したメリットを相殺する以上のデメリットであるということですか? 別レスに書きましたように、そもそも艦艇の微粉炭焚きにメリットが有るとは思っておりません <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
お付き合いいただき恐縮です。 駄レスさんの考えはよくわかりました。 どうもありがとうございました。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@r-118-105-195-96.g105.commufa.jp> |
>超音速複葉機さん 補助艦艇や戦時標準船に採用するというのは、いい案だと思います。 船体の大きい船なら有効かも知れません。 燃料油を運ぶ油槽船のみ重油炊きというのでもいいかもしれません。 >駄レス国務長官さん おっしゃるとおりデメリットは多いと思います。 それでも、燃料事情を考えると克服する価値はあったと思います。 塊炭で積載して粉砕機で粉砕してからボイラーに噴霧するというのも有りですが、そうすると積載量に問題が出てきますね。 ただ、同じ機関重量と容積で船としての航行性能が大きく劣るとすると話は別で、重油炊きにすべきでしょう。 コークスでも30.1MJ、C重油だと41.7MJという差は、如何ともし難いのでしょうか。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@m046052.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp> |
> それでも、燃料事情を考えると克服する価値はあったと思います。 どうしてもと言う場合は、個々の艦艇のような末端でなく、石炭液化やオイルシェール、オイルサンド処理など、陸上の集中処理施設で液体燃料取り出してデリバリするほうが良いと思います > コークスでも30.1MJ、C重油だと41.7MJという差は、如何ともし難いのでしょうか。 如何ともし難いです <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
> > どうしてもと言う場合は、個々の艦艇のような末端でなく、石炭液化やオイルシェール、オイルサンド処理など、陸上の集中処理施設で液体燃料取り出してデリバリするほうが良いと思います これらについては既にFLAKPANZERさんとタンジェントさんが言及していますが、史実では資材不足で設備が足りず石油代替としては全然足りなかったということですね。 駄レスさんが仰るのは、フィッシャー・トロプシュ法のできた1920年代から技術導入して設備を早いうちに拡充しておけば、と解釈していいですか? <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@r-118-105-195-96.g105.commufa.jp> |
> > どうしてもと言う場合は、個々の艦艇のような末端でなく、石炭液化やオイルシェール、オイルサンド処理など、陸上の集中処理施設で液体燃料取り出してデリバリするほうが良いと思います > 駄レスさんが仰るのは、フィッシャー・トロプシュ法のできた1920年代から技術導入して設備を早いうちに拡充しておけば、と解釈していいですか? 石炭液化自体は既に大正末期から満鉄で取り組んでます(FT法じゃないですケド) 「微粉炭ボイラーを補助艦艇や商船などへ使用する」よりは石炭液化などのほうが上策であったろう、って主旨です <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
> 石炭液化自体は既に大正末期から満鉄で取り組んでます(FT法じゃないですケド) > 「微粉炭ボイラーを補助艦艇や商船などへ使用する」よりは石炭液化などのほうが上策であったろう、って主旨です。 無理だったようです。機器の入手ができなかったようです。 ドイツではそこそこ人造石油を作っていたようですが、日本の場合は製造に必要な機器が入手できなかったようです。 この辺が、微粉炭が使えないだろうかという理由です。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@m046052.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp> |
> 無理だったようです。機器の入手ができなかったようです。 > ドイツではそこそこ人造石油を作っていたようですが、日本の場合は製造に必要な機器が入手できなかったようです。 > この辺が、微粉炭が使えないだろうかという理由です。 短い文章中に「ようです」が四つも有りますケド、まずはググリましょうよ コレ ↓ によるとS16〜19年は毎年ほぼ20万トン製造してます (国内の産量にほぼ匹敵、海軍消費量の約1/15) http://www.teamrenzan.com/archives/writer/saito/warandoil5.html http://www.teamrenzan.com/archives/writer/saito/warandoil6.html 微粉炭の製造設備や燃焼装置にも然るべきリソースは必要です だったら石炭をそのままくべろ、ってハナシになります <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
> > 無理だったようです。機器の入手ができなかったようです。 > > ドイツではそこそこ人造石油を作っていたようですが、日本の場合は製造に必要な機器が入手できなかったようです。 > > この辺が、微粉炭が使えないだろうかという理由です。 > > 短い文章中に「ようです」が四つも有りますケド、まずはググリましょうよ > コレ ↓ によるとS16〜19年は毎年ほぼ20万トン製造してます > (国内の産量にほぼ匹敵、海軍消費量の約1/15) > http://www.teamrenzan.com/archives/writer/saito/warandoil5.html > http://www.teamrenzan.com/archives/writer/saito/warandoil6.html > > 微粉炭の製造設備や燃焼装置にも然るべきリソースは必要です > だったら石炭をそのままくべろ、ってハナシになります 表現を柔らかくするためにそのような表現をしただけです。 私の原典を掲げておきます。 こちらには、昭和14年には人造石油の製造に成功しているが、機器の入手困難で生産が拡大できなかった旨の記述があります。経営的にも全くペイできなかった戸のことです。 「忘れえぬ満鉄(世界文化社)P.139〜140) お示し頂いたページにも同様に石炭液化に必要な機器が入手できなかった旨の記述がありますね。 全くできなかったわけではないですが、必要量に遠く及ばなかった主たる原因ではあるわけです。 ちなみに石炭をそのままくべると、人力給炭でボイラーを小型に抑えるか、自動給炭にして燃焼効率を我慢するかになりますが。 言い出すと液体燃料の優位性は多いのですが、石炭の活用で何か方法は無かったのか考えているものです。 ただ、それで戦局を大きく変えられるかと言えば、難しい事は承知しています。 揮発油が無ければ、航空機は飛べませんから。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@m046052.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp> |
人造石油は、微粉炭とタールを高温高圧化で水素添加することで作りますが、この人造石油を航空用ガソリンにしようとして日本は失敗したんです。 人造石油から高オクタンガソリンを作ろうとすると、更に接触分解した上で、何らかの高オクタン配合物をかなり大量に混ぜないと作れないんです。 つまり多段の手間が掛かる上、タール、石炭、コークスは火薬原料でもあるんです。まあ炭化水素のガスなり液体なりですから、ガソリンと火薬は根っ子は同じだったわけです。先に火薬原料としての活用が、本邦化学工場のプラントで行われていたので、人造石油を作るには別のプラントの建設と、原料面のバッティングを何らかの形で調整するという工夫が必要だったわけです。このため戦争では間にあわなかったわけですし、戦前ではそもそも石油が安価に入手できてたので経済的にも割に合わなかったということになるわけです。 逆に言うならば、火薬等を諦めて、既存化学工場のプラントを流用できるなら、そう難しいことも無かったのではないかと思われます(勿論火薬なくなったら戦争できませんが) そして石炭を活用するなら、石炭化学工業をより大々的に拡大するしかなく、それにはコークスの生産量を増すことで原料面での不安を払拭する必要があり、コークスの生産量を増すには最大需要たる製鉄業を拡大することが望まれ、それにはより本質的な面での国家の重工業の裾野を広げる必要があったと言うことになるかと。 <Opera/9.62 (Windows NT 5.0; U; ja) Presto/2.1.1@221x116x237x197.ap221.ftth.ucom.ne.jp> |
> ちなみに石炭をそのままくべると、人力給炭でボイラーを小型に抑えるか、自動給炭にして燃焼効率を我慢するかになりますが。 > 言い出すと液体燃料の優位性は多いのですが、石炭の活用で何か方法は無かったのか考えているものです。 小職も石炭が好きなので、お気持ちは判りますケド、個々の艦船を微粉炭焚きにするコトは先述のようにデメリットが多く、ならばむしろ石炭をそのまま焚いたほうが現実的かと存じます <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
> > ちなみに石炭をそのままくべると、人力給炭でボイラーを小型に抑えるか、自動給炭にして燃焼効率を我慢するかになりますが。 > > 言い出すと液体燃料の優位性は多いのですが、石炭の活用で何か方法は無かったのか考えているものです。 > > 小職も石炭が好きなので、お気持ちは判りますケド、個々の艦船を微粉炭焚きにするコトは先述のようにデメリットが多く、ならばむしろ石炭をそのまま焚いたほうが現実的かと存じます 先にも述べて頂いたと思うのですが、ボイラー直前に破砕機を配置した場合の出力向上度合いは、どうでしょうか。 >SUDOさん パレンバンなどでは100オクタンのガソリンが生産されていたようですが、やはり設備が作れないことが、高オクタン価のガソリンを国内供給できなかった理由でしょうか。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@m046052.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp> |
> 先にも述べて頂いたと思うのですが、ボイラー直前に破砕機を配置した場合の出力向上度合いは、どうでしょうか。 もはや私の出番は無いと思っておりましたが、守備範囲の話題なので一言 別レスでカーフさんも述べておられましたが、陸上の発電用施設の例だと、下手するとボイラー本体より強固な大きい基礎が必要です。振動と荷重は生半可なもんじゃありません。 破砕機設置に必要な構造の強化分で出力向上分は喰われてしまうのではないかと思います。船用に小型軽量化した破砕機が可能か、少なくとも地上施設用の破砕機と同じ原理の機械では難しいでしょう。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@p3210-ipbf1810marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
> 先にも述べて頂いたと思うのですが、ボイラー直前に破砕機を配置した場合の出力向上度合いは、どうでしょうか。 微粉炭焚きの缶効率向上は過剰空気ロス(焚口開放時の2次空気)が無くなる分、率にして数%の向上でしょう んで艦上では破砕機その他装置一式を駆動するのも結局のところボイラーで発生した蒸気を動力源に使いますので、主機に振り向けられる蒸気が増えるかは疑問です あと装置一式の重量増大も艦の推進抵抗増大(→速力低下)に関わってくるでしょうね <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
> パレンバンなどでは100オクタンのガソリンが生産されていたようですが、やはり設備が作れないことが、高オクタン価のガソリンを国内供給できなかった理由でしょうか。 スレの主題から外れてしまうなので、新規にツリーを起こしてディスカッションしてみたいネタではありますが、供給と大量には別だし、高オクタンガソリンというものは、必ずしも一種類ではないので、なんとも。 <Opera/9.62 (Windows NT 5.0; U; ja) Presto/2.1.1@221x116x237x197.ap221.ftth.ucom.ne.jp> |
> 1920年代までに艦船に実用化できていれば、大きな価値があったと思うのですが。(この頃までに実用化できなければ、戦艦等の改装に間に合わない) 微粉炭をボイラー用として使用した最初のモノは1917年米国の発電所とされてます 一方の重油専焼は19世紀末より試験され、1902年前後には実用レベルに達してます 英海軍では駆逐艦は1905年計画、戦艦・巡洋艦は1912年計画から重油専焼となっており、各国ともコレに追随してますので、1920年時点では「ナニを好き好んで微粉炭なんか」ってハナシになるでしょう そもそも石炭は最良質のモノでも重量当りカロリーが重油の7掛け程度しか 有りませんから、燃焼効率上げたところで重油専焼艦には出力(速力・航続力)でかないません(いわゆる「見敵必敗」ですね) 「微粉炭に粉砕したものを搭載」と仰いますケド、炭塵爆発の危険性(コレ一点でも却下と思いますケドね)を除外しても、細いパイプ一本で容易に圧送できる重油に対し、微粉炭は風に乗せて搬送しなければなりませんので、艦内の各炭庫(複数)に送風機を配設し、各缶(複数)まで太い搬送パイプを這わせなければなりません(ときには水密隔壁を貫通して) もちろん各炭庫の蓄積分と各缶(巡航時は一部缶、戦闘時は全缶使用)の使用量に応じて(被害時にも)搬送経路は任意に切替可能であることが要求されます また艦船であれば容積と浮力に限りがありますから、微粉炭と重油で燃焼装置一式の容積および重量を比較すりゃ答えはおのずと明らかと思われ あと重油なら ・二重底をはじめあらゆる空所に積載可能なのに対して微粉炭は炭庫限定 ・左右舷を移動させて艦の傾斜補正に使用可能(前後トリムも) ・洋上補給が容易 などいろんなメリットが有りますね <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
言うべきことは、既に小生など及びもつかぬレベルで駄レス長官殿が明確にされていますので、ほんの付け足しというか、言い訳を少々 > こちらはそのとおりだと思います。ただ、液体(C重油だと普段はどろりとしているかも知れませんが)の同様の危険があると思うのですが。 > 塊炭でもいいのでですが、積載効率が・・。 その危険は、重油の場合無視できる(?)くらい小さいのです。石炭庫、重油槽、ともに防弾に利用されていたと思いますが、微粉炭庫は無理でしょう。最初の一発で点火を待つ爆発物になってしまいます。重油を燃やしにくいのです。燃やすには、空気圧にて噴霧するか、他の可燃物に混ぜるか塗すかします。(別レスで駄レス長官殿を煩わせて御答えを頂いたとおり、混焼缶では石炭を燃やしている処へ重油を噴霧しています。) > 小麦粉の場合、袋詰めするのは小売のためであって、大口需要者(製パン業者等)へは粉体タンクを搭載したトラック若しくは鉄道コンテナ(昔は貨車)で運んでいると思うのですが。 > その粉体タンクも「袋」なのです。私の文章は、石炭と微粉炭の比較のつもりで言葉足らずでした、申し訳ありません。そのままパイプラインで運べる重油と比較するなら、駄レス長官殿も言われたとおり、大口径のダクトで空気流に載せて運ぶほかありません。一撃を喰らった場合、ただ切れて重油がこぼれるだけなのと、ただちに点火爆発確実なエア・ダクトと、比べるまでもないでしょう。以下の文章は、このことを言ったつもりでした。どうも私は書き込むには力不足ですね、反省します。 > > 結局液体として運べないとメリットが活きない。そのための手段としてスラリー化して燃やす技術が確定したのは(今でも研究開発は進めている)大分後の話だったと記憶しています。 > 技術そのものは戦前からあったようですが、実際に石炭火力発電所で広く使われるようになったのは1950年代からのようです。 > ただ、当時は船舶用ディーゼルエンジンも含めて様々な動力が過渡期にあったようで、どうせ開発するなら敵国に握られている資源より自国に豊富にある資源を活用する方が、利点が大きかったはずなのですが。 そうです、「石炭火力発電」技術の開発は、まさにその意味、『自国に豊富にある資源を活用する』ためなのです。微粉炭、スラリー化運搬、すべて油を使わない石炭火力発電の効率を上げるために開発が進んだのです。 石炭は、度々言及して申し訳ありませんが駄レス長官殿が説明されたとおり、体積あたりの効率で 重油に及びません。(この件、小生、知っていても理解していなかったわけで、書いているうちに失念してました。汗)ただ効率だけを言うなら、火力発電でも油を燃やした方が効率が良いのです。 現在石炭火力発電を維持している国は、経済または外交の問題から石油の確保に確信が持てない状況にある場合がほとんどです。 以上、お目汚しかもしれませんが、ご寛恕のほどを <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@p2072-ipbf4103marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
重油ではなく「石油の不足でしたね」艦船の蒸気ボイラーのみ考えていました。ごめんなさい。 でも石油不足に対しては「石炭の液化」が試みられ、ある程度成功したのではないでしょうか。全然足りなかったでしょうけど。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@p2104-ipbf3009marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
駄レス長官殿。すみません、質問する場ではないのは承知ですが、船舶の蒸気ボイラーの「混焼缶」とは、普通の石炭に重油を混ぜて燃やすものという理解でよろしいのでしょうか。何となく思い込んでいましたが、発電用では例が無いように思います。(知らないだけかも知れませんけど) よろしければ御教えください。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@p2104-ipbf3009marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
> 船舶の蒸気ボイラーの「混焼缶」とは、普通の石炭に重油を混ぜて燃やすものという理解でよろしいのでしょうか。 あらかじめ石炭と重油を混ぜたものを缶に投入するのではなく、石炭の燃えている火床上に重油を噴霧して着火、燃焼させます ガケーン「決定版金剛型」P152右上の図をご参照ください <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |
ありがとうございました。 思い込みを疑っていませんでした。人のことを言えません。危うく書き込むところだった。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@p1190-ipbf6103marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp> |
えっと、自分の書いた仮想戦記で「微粉炭燃焼ボイラー搭載艦」出した手前、回答してもよいでしょうか(汗) > ボイラーを重油専焼にせず、微粉炭を使用するようにすれば火力の向上と積載量の増加(と航続力の向上)が図れると思うのですがいかがな物でしょう。 > 特に戦艦や空母などの大型艦には有効だと思うのですが。 微粉炭は燃焼速度が猛烈に速く、低質炭でも有効に燃焼させる利点があります 特に日本の国内炭は灰分が多く、割れやすく、燃焼カロリーが低いので微分化効果は大きいです。 ただ、 ・石炭を砕いて粉にする機械(微粉機)は、鉄球入りの円筒に石炭を放り込んで砕くので震動が物凄い。 *発電所でもかなり強固なコンクリートの上に築いてます かつ、細かくすればするほど動力がかかる(1トンあたり毎時10〜20kw) ・粉にすると軽いので火の粉を吹き上げやすい 微粉炭の大きさはだいたい100マイクロメートルですが、ものすごく軽いので火の粉となり、煙突程度の高さだと(充分対策しないと)そのまんま火の粉を撒き散らすことになります。 >第2次大戦時に無理な物でしょうか 実は1914年竣工の伊巡洋艦ニーノ・ピクシオ型がすでに微粉炭燃焼装置を持っていました。 が、やっぱり無理があったのか後は続かなかったようですね。 後、第二次大戦末期のドイツが微粉炭を燃料にするジェットエンジンを試作してたりと、史実でも考えることは考えられてた訳なんですよね (微粉炭を燃料にするガスタービンは実際に存在します) <Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 6.0; ja; rv:1.9.0.3) Gecko/2008092417 Fire...@move-001.enjoy.ne.jp> |
> >第2次大戦時に無理な物でしょうか > 実は1914年竣工の伊巡洋艦ニーノ・ピクシオ型がすでに微粉炭燃焼装置を持っていました。 > が、やっぱり無理があったのか後は続かなかったようですね。 もしソースが「世艦」の「イタリア巡洋艦史」の後ろのほうでしたら、「微粉炭燃焼装置」は参照した伊語文献(原文polverizzatori)の誤解釈で、前後の記述より「(重油加圧)噴霧装置」が正しいと思われますので、お詫びして訂正致します m(_ _)m <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1)@p802745.tokyte00.ap.so-net.ne.jp> |