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 ▼艦隊司令部と戦隊司令部について  熱田護 08/2/11(月) 5:23
   ┗艦隊の規模によります  出沼ひさし 08/2/12(火) 0:04
      ┣Re:大が小を兼ねる  熱田護 08/2/12(火) 6:58
      ┗松永戦隊司令部と角田戦隊司令部  熱田護 08/2/13(水) 20:10
         ┗Re:松永戦隊司令部と角田戦隊司令部  出沼ひさし 08/2/13(水) 22:40
            ┣Re:空母指揮官  熱田護 08/2/15(金) 7:03
            ┗Re:戦域を指揮する艦隊司令部と戦力を指揮する戦隊司令部  熱田護 08/2/21(木) 20:26
               ┣組織とは?  出沼ひさし 08/2/24(日) 11:49
               ┗Re:戦域を指揮する艦隊司令部と戦力を指揮する戦隊司令部  平山 08/2/24(日) 15:06
                  ┗Re:訂正  熱田護 08/2/26(火) 6:56

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 ■題名 : 艦隊司令部と戦隊司令部について
 ■名前 : 熱田護
 ■日付 : 08/2/11(月) 5:23
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   これも質問っぽいスレッドで申し訳ありませんが、艦隊司令部は直轄部隊を持ったり持たなかったりしていますよね?

それはどのような時に是であり、どのような時に否なのでしょうか?
例えば開戦時には一航艦司令部は一航戦司令部を兼ねていますが、十一航艦司令部や基地航空部隊となった一航艦は直轄部隊がありませんよね?
またGF司令部が第一艦隊司令部を兼ねたり兼ねなかったり。
そして戦況によって戦隊司令部にも存在感があったり無かったり。
これらにはどういう意味があったでしょうか?

申し遅れましたが、量産機スレへのご参加ありがとう御座いました。

<DoCoMo/2.0 N904i(c100;TC;W24H16)@proxy1141.docomo.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 艦隊の規模によります  ■名前 : 出沼ひさし  ■日付 : 08/2/12(火) 0:04  -------------------------------------------------------------------------
   艦隊の規模が小さいと艦隊司令部が戦隊司令部を兼ねる場合が多く、艦隊の規模が大きいと艦隊司令部が独立する場合が多いです。艦隊の規模が小さければ艦隊司令部の役割は作戦的、戦術的局面に限定されますが、艦隊の規模が大きければ戦略面の指揮も要求されます。

また、大規模な艦隊の艦隊司令部が戦隊を率いて出撃した場合、仮に旗艦が撃沈されたら影響が大きすぎます。そして艦隊司令部の安全を図ると戦力の有効活用ができないことになります。

たとえばミッドウェー海戦で「大和」「長門」「陸奥」の第一戦隊はGF長官の直卒でしたが、もし、「大和」が撃沈されたら、GF司令部の機能は麻痺してしまいます。撃沈されなくても敵艦隊と交戦中は戦術的指揮をとらなければならないので、GFの司令部機能は戦略的には麻痺したも同然となります。そして、GF司令部の安全を図れば戦艦3隻が遊兵となってしまいます。

逆にレイテ海戦の第五艦隊は第二十一戦隊と第一水雷戦隊で編成されていましたが、第五艦隊司令部が第二十一戦隊司令部を兼ねても問題はありませんでした。第五艦隊の規模が小さく、その指揮範囲も戦術的作戦的な面に止まったからでしょう。

<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@PPPa1822.e9.eacc.dti.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:大が小を兼ねる  ■名前 : 熱田護  ■日付 : 08/2/12(火) 6:58  -------------------------------------------------------------------------
   なるほど、大は小を兼ねるということですね。

部隊が散らばる航空艦隊や潜水艦隊は逆に言えば司令部がダブってでも兼ねられないかも知れませんね。
レイテ沖海戦前に有馬少将が自ら陸攻で突入したのは艦隊司令部直率部隊に戦力を引き抜かれて指揮する部隊が無かったのが一因との記事を見かけた記憶があります。

また開戦時にマレー沖海戦を戦った松永少将の二十三航戦司令部は2.3個航空隊を抱えて艦隊司令部並みの働きをしているようにも見えます。
オーバーワークにはならなかったのでしょうか?

<DoCoMo/2.0 N904i(c100;TC;W24H16)@proxy1110.docomo.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 松永戦隊司令部と角田戦隊司令部  ■名前 : 熱田護  ■日付 : 08/2/13(水) 20:10  -------------------------------------------------------------------------
   マレー沖海戦の松永司令部や南太平洋海戦の角田司令部は戦隊司令部ながら戦況に応じて大きな戦力を指揮しましたが、マンパワー的になにも支障が無かったんでしょうか?

<DoCoMo/2.0 N904i(c100;TC;W24H16)@proxy186.docomo.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:松永戦隊司令部と角田戦隊司令部  ■名前 : 出沼ひさし  ■日付 : 08/2/13(水) 22:40  -------------------------------------------------------------------------
    航空戦隊司令部は数個の航空隊または数隻の空母の航空戦を指揮するためのものなので、特に問題はなかったはずです。

<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@PPPa2432.e9.eacc.dti.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:空母指揮官  ■名前 : 熱田護  ■日付 : 08/2/15(金) 7:03  -------------------------------------------------------------------------
   そうでした。
瑞鶴の横川艦長は旗艦司令部が被弾離脱した後に戦場に残り、参謀なしで孤軍奮闘したときにずいぶん苦労したみたいですね。

米空母は艦隊といっても個別に運動しているようで不便はなかったのでしょうか?
そして英空母も・・・

<DoCoMo/2.0 N904i(c100;TC;W24H16)@proxy1102.docomo.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:戦域を指揮する艦隊司令部と戦力を指揮する戦隊司令部  ■名前 : 熱田護  ■日付 : 08/2/21(木) 20:26  -------------------------------------------------------------------------
   あれから部・課・担当と言うような組織の大小でも考えたのですが、単なる規模差ではなく、戦域を指揮するのが艦隊司令部で略同地点で戦力を指揮するのが戦隊司令部という性質の違いがあるのかなと思い返しました。

スタッフを持たない瑞鶴の横川艦長がオーバーフローでパンクしそうだったのは他空母や他空母航空隊の指揮が必要であったからで、単艦の作戦であればあまり問題とならなかったのでしょうか?
この辺に基地がばらけた場合の基地航空艦隊司令部が直轄部隊を持たないことのヒントがあるような気がしてきました。

ご意見よろしくお願いします。

<DoCoMo/2.0 N904i(c100;TC;W24H16)@proxy1112.docomo.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 組織とは?  ■名前 : 出沼ひさし  ■日付 : 08/2/24(日) 11:49  -------------------------------------------------------------------------
   何か勘違いされているようなのですが、艦隊司令部は艦隊を指揮し、戦隊司令部は戦隊を指揮し、艦長は艦を指揮します。これが大原則です。
社長は「会社」を統制し、部長は「部」を統制し、課長は「課」を統制するように。
 ただ、規模の小さい艦隊では直卒の戦隊を率いることがあります。中小企業の社長が自ら「営業部長」を名乗り、営業部の責任者を兼ねるように。
 もし、ソニーのような大企業の社長が「営業部長」を兼務して外出ばかりしていたらどうなるでしょう?これがこの議論ボードの「答えの全て」です。

<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 7.0; Windows NT 6.0; SLCC1; .NET CLR 2.0.50727; ...@PPPa865.e9.eacc.dti.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:戦域を指揮する艦隊司令部と戦力を指揮する戦隊司令部  ■名前 : 平山  ■日付 : 08/2/24(日) 15:06  -------------------------------------------------------------------------
   > スタッフを持たない瑞鶴の横川艦長がオーバーフローでパンクしそうだったのは他空母や他空母航空隊の指揮が必要であったからで、単艦の作戦であればあまり問題とならなかったのでしょうか?

横川市平大佐が「瑞鶴」艦長であったのは昭和16年9月25日〜17年6月5日ですが、この間に他空母や他空母航空隊の指揮が必要で、オーバーフローでパンクしそうだったことがありましたっけ?
ひょっとして、二代目艦長の野元為輝大佐時代の南太平洋海戦のことをおっしゃっているのでしょうか?
でも、この場合でも他空母や他空母航空隊の指揮はしてませんよ。「瑞鶴」に収容した「翔鶴」と「瑞鳳」の飛行機は第三次攻撃には出してますけど。

> この辺に基地がばらけた場合の基地航空艦隊司令部が直轄部隊を持たないことのヒントがあるような気がしてきました。

基地航空艦隊司令部が直轄部隊を持たないとは、艦隊司令部が戦隊司令部を兼ねない、ということをおっしゃっているのでしょうか。ならば、そんなことはありません。昭和18年7月1日編成の第一航空艦隊は、昭和19年2月1日に第六一・六二航空戦隊が編成されるまで麾下航空隊を直率していますし、昭和19年5月15日六一航戦の指揮を上野敬三少将に引継ぐまで、角田一航艦長官が同航戦司令官を兼ねています。これはあくまで建制上の話で、軍隊区分上の話になると、一航艦長官は第五基地航空部隊指揮官であると同時に、第四一東空襲部隊(六一航戦のうちマリアナ所在部隊を基幹としたもの)を直率、六一航戦司令官の上野少将は第四一西空襲部隊指揮官として、ペリリューにあって西カロリン所在の六一航戦兵力を指揮しています。
また、昭和19年7月10日付けの戦時改訂では、第一〜第三航空艦隊各長官は麾下の甲航空隊(ナンバー航空隊)をすべて直率する形に改められ、麾下航戦司令官は乙航空隊(実質的に航空機を持たない飛行場部隊)を指揮することになっています。

ついでに言うと、日本海軍に於ける艦隊司令部と戦隊司令部の関係は、「指揮官陣頭」の伝統を抜きにしては語れません。聯合艦隊司令長官は第一戦隊を、第一艦隊長官は第二戦隊を、第二艦隊長官は第四戦隊を、第一航空艦隊(第三艦隊)長官は第一航空戦隊を戦争の大部分直率してきた意味を考えてみればいいでしょう。

<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.0.3705; .NE...@ntshga077007.shga.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp>
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:訂正  ■名前 : 熱田護  ■日付 : 08/2/26(火) 6:56  -------------------------------------------------------------------------
   申し訳ありません。
ご指摘の通り、横川艦長は間違いで南太平洋海戦の野元艦長です。
他艦への指示や翔鶴機、瑞鳳機、はては隼鷹機の他空母機の把握など忙しかったようですね。

<DoCoMo/2.0 N904i(c100;TC;W24H16)@proxy1101.docomo.ne.jp>
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