Page 252 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼真珠湾の二次攻撃と東京初空襲 豪腕少年タイフーン 08/2/14(木) 19:03 ┗Re:真珠湾の二次攻撃と東京初空襲 SUDO 08/2/14(木) 19:45 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 真珠湾の二次攻撃と東京初空襲 ■名前 : 豪腕少年タイフーン ■日付 : 08/2/14(木) 19:03 -------------------------------------------------------------------------
AnsQだったら一言で切り捨てられるかもしれませんが、議論ボードでお手柔らかにお願いします。 先日、友人(ミリオタではありません)から質問されたのですが: 1)真珠湾攻撃で、せっかく日本はハワイの制空権を確保し、かつ多数の潜水艦を周辺海域に配置しておいたのに、なぜ二次攻撃(第三波・四波攻撃)をせずに退却したのか? 2)ドーリットルの日本への初空襲では、無防備なホーネットに護衛の空母がたったの1隻しかなかったのに、どうしてためらわずに強行できたのか?あそこまで日本本土に近づけば、ピケット艦以外にも、偶然に潜水艦や日本領の島々を飛び回る航空機に発見されるおそれなどはなかったのか? 3)単に、南雲中将がドーリットル中佐より「wimp」だっただけなのではないのか?もしも立場が逆だったら、米国海軍の猛者連中なら、艦載機や搭乗員はもとより、魚雷や爆弾や航空燃料を大量に残したまま帰還したりなど絶対にしなかったはずだ。また、日本海軍なら、あんなに敵の勢力圏奥深くまで、稼動空母一隻だけで浸入したりするような無茶などできるはずがない。 などと、ボロカスでした。どう反論すればよいのか教えてください。 <Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 2.0.50727)@p4110-ipbfp1805osakakita.osaka.ocn.ne.jp> |
> 1)真珠湾攻撃で、せっかく日本はハワイの制空権を確保し、かつ多数の潜水艦を周辺海域に配置しておいたのに、なぜ二次攻撃(第三波・四波攻撃)をせずに退却したのか? 燃料が持たないからです。 往復の燃料ではなく、戦場近辺では艦艇は高速で動き回ってますが、こうした高速航行は三日程度しか維持できません。補給を受ける為に下がったり、補給を受けてから戦場に突入するのも含めると戦場に居られる時間は1日か2日なんです。高速で走らないとかで工夫できる余地はありますが、燃料タンクの底を睨みながらの行動になるんです。 > 2)ドーリットルの日本への初空襲では、無防備なホーネットに護衛の空母がたったの1隻しかなかったのに、どうしてためらわずに強行できたのか?あそこまで日本本土に近づけば、ピケット艦以外にも、偶然に潜水艦や日本領の島々を飛び回る航空機に発見されるおそれなどはなかったのか? 真珠湾では、日本軍は午後になるまで、戻ってくる攻撃機を待ってたんです。 ホーネットは爆撃機を吐き出したら逃げ出しました。比較にならない行動ですよね。見つかっても攻撃隊を待たないで速攻で逃げ出せば、空襲が届かない(空襲部隊が帰れない)距離まで逃亡できるわけです。 > 3)単に、南雲中将がドーリットル中佐より「wimp」だっただけなのではないのか?もしも立場が逆だったら、米国海軍の猛者連中なら、艦載機や搭乗員はもとより、魚雷や爆弾や航空燃料を大量に残したまま帰還したりなど絶対にしなかったはずだ。また、日本海軍なら、あんなに敵の勢力圏奥深くまで、稼動空母一隻だけで浸入したりするような無茶などできるはずがない。 つまりは、南雲艦隊は、ハワイ沖に数日居座れるだけの予定と手配をしてない作戦なんです。仮にこれを可能とするならば、数群の空母機動部隊と補給部隊を用意して、尚且つそれを誰にも知られないまま行方不明にさせて、その上でハワイ沖で交代しながら後方に下げた補給部隊と出撃ステーションの間を往復させ続けるという手立てが要求されます。 そして非常に広く多数の飛行場を有し、大型機や無数の艦を抱えるハワイ相手にそれをし続けることが可能なだけの兵力を展開させる必要があります。 つまり、当時の日本には出来ません(主にタンカーが無いのと、同時に南方攻略にも多数の兵力を出しているから) またドーリットル隊の搭乗員はどれほど賞賛してもしすぎではないほど勇敢な人たちですが、空母そのものは、別にたいして危険を冒さず、ただ近づいて飛行機を吐き捨てただけのことで、しかも監視船に見つかったので予定より遠くで爆撃機を出して、それで大慌てで逃げ出したわけでして、作戦参加艦艇等は褒められたものでもないでしょう(もちろん、速攻で逃げ出すのは正しいので非難は出来ません) あの距離で飛行機を出して逃げ出すなら、まず捕まる事は無いだろうという冷静な見切りを信じて、数少ない有力艦を大胆に投じたことは褒められて然るべきですがね。 <Opera/9.25 (Windows NT 5.0; U; ja)@221x116x237x197.ap221.ftth.ucom.ne.jp> |