Page 234 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼米国の ICBM通常兵器化計画 myu5 06/8/30(水) 12:47 ┣Re:米国の ICBM通常兵器化計画 通りすがり 06/8/30(水) 13:22 ┃ ┗Re:米国の ICBM通常兵器化計画 myu5 06/8/31(木) 22:09 ┃ ┣十分な威力と精度ですよ SUDO 06/9/1(金) 3:57 ┃ ┗運搬手段 む 06/9/1(金) 5:12 ┣Re:米国の ICBM通常兵器化計画 もとまっく 06/9/1(金) 0:12 ┗ブラフ? ささき 06/9/1(金) 5:59 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 米国の ICBM通常兵器化計画 ■名前 : myu5 ■日付 : 06/8/30(水) 12:47 -------------------------------------------------------------------------
報道によると米国防長官は、核弾頭を搭載しないICBMをテロ対策に活用することを検討する、と発言したそうです。 具体的にはイランや北朝鮮を念頭に置いているという観測らしいです。 通常弾頭で攻撃するなら、航空機による爆撃か、巡航ミサイルによる攻撃のほうがより適切な気がします。航空機や巡航ミサイルに対してICBMの有利な点は、防空網突破能力だけな気がしますが。 米国は、航空機や巡航ミサイルによる攻撃では十分な成果を上げ得ないほどイランや北朝鮮の防空能力が高いと判断しているのでしょうか? 御教示頂ければありがたいです。 |
ニュース記事を読めば、「迅速かつ正確に」「先制攻撃」、と目的が書かれているように見えますが。 |
> ニュース記事を読めば、「迅速かつ正確に」「先制攻撃」、と目的が書かれているように見えますが。 はい。「迅速」については、展開に要する時間と飛行時間の双方が比較にならないくらい優位なのは確かです。「先制攻撃」に必要な奇襲性の確保にも。 ただ、「正確」のほうは、最も高精度なICBMでもCEPは100m程度であり、通常弾頭での効果はほとんど問題にならないような気がします。 もしかして、あくまでも「非核」であって生物や化学も「通常弾頭」の範疇という想定なのでしょうかね。 |
ICBMの弾頭積載重量は数トンに達します(例えばミニットマンはW87弾頭を積んだMIRV(約800ポンド)を12発搭載可能とされてます>SALTで制限されてますが) 例えばMLRSにも用いられるM26ロケット弾は約300kgの重量ですが、弾子を200mX100mぐらいに撒くそうですから、同様の規模(速度等からして難しいとは思いますが)ならば、ミニットマンのMIRVがCEP100mならば、まずは十分に目標を包むような形で弾子を撒けることになります。ましてやそれが12発もあるならば、弾子散布範囲は数百メートル以上になるでしょうから、着弾が100mやそこらずれたところで目標は粉砕されるということになります。これは移動式ミサイル発射機に対してかなりの有効性を持つ装備になりえます。 またバンカーバスター類似の貫徹型弾も数発以上を用いることが可能です(何しろ速度がでかいので、重量面はあまり重要ではない)この貫徹弾の有効着弾範囲を20m程度としても、10発もあれば、一発は当たる公算になります。 つまりミニットマンのCEP100mと12発のMIRVとは、大抵のものを一撃破壊するに足るだけの威力と精度を内包しているのです。そして不足ならばもう一発放てば先ずは大丈夫でしょう。予算以外に「もう一発」を否定する要素も無いでしょうから、目標に必ず当たるわけです。 |
ICBMで運んで、GPSやレーザー誘導のコーンの中に 放り込んでしまえば数m以内に入るものはできるでしょう。 |
すでにSLBMの一部を通常兵器化することは決まってますから、その範囲を広げるというだけのことではないでしょうか。 |
> 報道によると米国防長官は、核弾頭を搭載しないICBMをテロ対策に活用することを検討する、と発言したそうです。 > > 具体的にはイランや北朝鮮を念頭に置いているという観測らしいです。 多分に政治的ブラフ(おどし、はったり)じゃないかなぁと思います。 > 通常弾頭で攻撃するなら、航空機による爆撃か、巡航ミサイルによる攻撃のほうがより適切な気がします。航空機や巡航ミサイルに対してICBMの有利な点は、防空網突破能力だけな気がしますが。 通常攻撃に対しては「自軍の兵隊が危険に晒されない」という大きなメリットがあります。また巡航ミサイルに対しては「発射母体となる部隊を近所に事前展開させておく必要がない」というメリットがあります。議会で承認され大統領がゴーサインを出せば、その十数分後には大型爆弾が成層圏上から降ってくるのです。当たるか当たらないかはともかく、「そうなるかも知れない」という可能性をチラつかせることで脅しは成立しますよね。 > 米国は、航空機や巡航ミサイルによる攻撃では十分な成果を上げ得ないほどイランや北朝鮮の防空能力が高いと判断しているのでしょうか? 最近のイランや北朝鮮は、アメリカの忍耐の限度を試すような政治行動を見せています。アフガン・イラクで多くの戦死者を出し国民に厭戦気分が高まっているのを見て、その隙を伺っているようにも見えます。純粋に軍事的な効果よりも、彼らに対する政治的効果を狙ったものではないかと私には思えます。 |