Page 228 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼生米を持ち歩くのは不合理? よしかず 06/12/8(金) 23:40 ┣Re:生米を持ち歩くのは不合理? ダメ雄 06/12/9(土) 9:54 ┃ ┗Re:生米を持ち歩くのは不合理? よしかず 06/12/9(土) 11:46 ┃ ┗Re:生米を持ち歩くのは不合理? ダメ雄 06/12/9(土) 12:42 ┃ ┗Re:生米を持ち歩くのは不合理? よしかず 06/12/9(土) 18:37 ┣Re:生米を持ち歩くのは不合理? 調理兵 06/12/9(土) 15:12 ┃ ┗Re:生米を持ち歩くのは不合理? よしかず 06/12/9(土) 18:31 ┣Re:生米を持ち歩くのは不合理? おうる 06/12/9(土) 18:44 ┃ ┗Re:生米を持ち歩くのは不合理? よしかず 06/12/9(土) 19:06 ┣一応 大艦巨砲 06/12/9(土) 23:20 ┃ ┗Re:一応 よしかず 06/12/9(土) 23:42 ┃ ┗Re:一応 よしかず 06/12/10(日) 0:20 ┣Re:生米を持ち歩くのは不合理? 青江 06/12/10(日) 0:11 ┃ ┣Re:生米を持ち歩くのは不合理? よしかず 06/12/10(日) 10:53 ┃ ┗士気への影響 おうる 06/12/10(日) 11:40 ┃ ┣Re:士気への影響 ささき 06/12/11(月) 3:32 ┃ ┃ ┗Re:士気への影響 おうる 06/12/11(月) 21:17 ┃ ┃ ┣Re:士気への影響 元法学部生 06/12/12(火) 1:27 ┃ ┃ ┣苦い米 Re:士気への影響 早房一平 06/12/12(火) 23:25 ┃ ┃ ┗ライス・プディング ささき 06/12/13(水) 10:31 ┃ ┃ ┗リーゾ まなかじ 06/12/13(水) 15:11 ┃ ┃ ┗米もいろいろですね おうる 06/12/13(水) 20:55 ┃ ┃ ┗Re:米もいろいろですね kerota 07/1/6(土) 3:51 ┃ ┃ ┗まさか おうる 07/1/6(土) 11:18 ┃ ┃ ┗それは違います 伸 07/1/6(土) 22:38 ┃ ┗Re:士気への影響 調理兵 06/12/13(水) 2:41 ┃ ┗非常食としてのパン おうる 06/12/13(水) 20:19 ┣Re:生米を持ち歩くのは不合理? ルイス 06/12/10(日) 18:25 ┃ ┗Re:生米を持ち歩くのは不合理? 青江 06/12/10(日) 22:35 ┗Re:生米を持ち歩くのは不合理? はら 06/12/10(日) 19:41 ┗Re:生米を持ち歩くのは不合理? ド素人の生意気 06/12/10(日) 23:33 ┗Re:生米を持ち歩くのは不合理? はら 06/12/11(月) 21:58 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 生米を持ち歩くのは不合理? ■名前 : よしかず ■日付 : 06/12/8(金) 23:40 -------------------------------------------------------------------------
初めて議論ボードに書き込みさせて頂きました。ド素人ですが、お手柔らかに。 さて、軍事本の旧軍批判の中に「現地での飯ごう炊飯」への批判があると思います。 その問題点として(1)洗米と炊飯に(ある程度きれいな)水が必要であること、 また(2)敵地で火を起こなければならないという危険性、があげられます。 しかし、飯ごう炊飯はそんなに不合理なのでしょうか。代替品としては、いわゆる 「缶飯」が考えられますが、聞いた話では缶飯は煮え湯で30分近く加熱しなければ ならず、そのままでは白蝋のようでとても食べられる代物ではないと聞きます。 であるなら(2)の問題点は缶飯でもクリアできているとは思えません。泥水でも 作れるので(1)の問題はクリアできますが、戦略物資である鉄を使い捨て同然に 使う缶詰は、戦時下ではあまりに不合理のように思えます。それに缶自体の重量も ありますから、必然、携帯できる量も限られてしまいますし… もちろん、実際の兵隊さんの苦労は筆舌に尽くしがたいものがあったであろう事は 承知です。しかし米飯食にこだわる以上、「飯ごう炊飯」は当時の日本が置かれた 環境からして、不合理な選択とも思えないのですが…皆様はどうお考えでしょうか。 |
出典を知らないこともあってちょっと何を問題としているのかわかりにくいですが 缶飯、たしかに重量も重く、貴重な金属を使いますが、 湿気てカビたり腐ったりし難いのはメリットですね。 調理の手間も生米より楽です。 ただ携行食糧として代替品を考えた場合、すぐ齧れる乾パン のほうがずっと優れていると思います。 泥水で炊飯などぞっとしませんが、そのリスキーな泥水(+燃料) が十分確保できない状況も大いに考えられますし、米飯食へのこだわり は炊事班以上でやってくれ、という感じでしょうか。 |
> ただ携行食糧として代替品を考えた場合、すぐ齧れる乾パン > のほうがずっと優れていると思います。 そうですよね。米軍の携行食料をみると、パンの代わりにクラッカーや ビスケットの類が使われていますし。だから本当は米を持たせないで、 乾パン+副食物で構成するのが一番理想的なのかもしれませんが。 ただ、現場の「米喰いたし」の声を尊重する以上、米飯食が提供できる のは、缶飯か飯ごう炊飯に限られますから、そこで旧陸軍が選択した 「現地での飯ごう炊飯」への批判について、不思議に思った次第です。 |
> ただ、現場の「米喰いたし」の声を尊重する以上、米飯食が提供できる > のは、缶飯か飯ごう炊飯に限られますから、そこで旧陸軍が選択した > 「現地での飯ごう炊飯」への批判について、不思議に思った次第です。 戦争は部隊単位で行われたのですから、米飯も個々の兵士ではなく部隊単位で提供すればよいと思いましたが。 |
> 戦争は部隊単位で行われたのですから、米飯も個々の兵士ではなく部隊単位で提供すればよいと思いましたが。 それがいちばんなのでしょうね。そう考えてみると兵隊1人1人に 生米と飯ごうを携帯させるのは、やはり不合理だったのでしょうか。 ただ奇襲などで部隊員がバラバラになったり、烹炊班員に何かあった 時の事を考えると携行食品が…やはり乾パンがベストなのでしょうね。 |
食は所詮不合理なもの イスラム国の部隊に現地でもっとも安価・良質に手に入るからといって 豚肉をくわせようとすれば反乱がおきます。 本国で食べてるものを食べさせるようにしなければ兵隊さんは働いてくれません 飯ごう炊飯の煙が問題になったのは、制空権もとられ位置を悟られれば 一方的に爆弾や砲弾が飛んでくるような状況での話。 いってみれば圧倒的劣勢下での些細な問題にすぎません。 乾パンやビスケットの配給できれば少しは良かったかもしれませんが だからといって戦況が何か変わるわけではありません。 |
> 飯ごう炊飯の煙が問題になったのは、制空権もとられ位置を悟られれば > 一方的に爆弾や砲弾が飛んでくるような状況での話。 > いってみれば圧倒的劣勢下での些細な問題にすぎません。 > 乾パンやビスケットの配給できれば少しは良かったかもしれませんが > だからといって戦況が何か変わるわけではありません。 なるほど、そういうことなのですね。ということは、「飯ごう炊飯」には 色々な問題はあったが、それ自身が戦局に何か影響があったのかというと、 そうではなくて、飯ごう炊飯もままならぬ戦局そのもののが大問題である ということですね。 勝ち戦なら清浄水の供給も、煙の心配もありませんものね…軍も不洗米や アルファ米の研究等も進められていたようですが、問題はもっと根本に あった訳ですね。どうも枝葉の問題に固執しすぎていたようです… |
>(1)洗米と炊飯に(ある程度きれいな)水が必要であること、 水が必要な点は米に限った話ではありませんし、調理や飲料用その他実際に口にする水以外にも綺麗な水はけっこう必要になります。 生米からの炊飯以外の主食に切り替えたとして、実際にどれほど水を節約できるものなのでしょうか? >(2)敵地で火を起こなければならないという危険性、があげられます。 炊飯の際の煙や匂いで敵に所在を知られて襲撃される危険性があるという意味の指摘であるならば、この指摘はあたらないと思います。 現地とは言っても炊飯は通常構築された陣地で行うものではないですか? ある程度後方でまとめて炊飯して、握り飯のような形で前線に配布するという方法もとられていましたし、フィールドキッチンのような装備品もありました。 この辺の処置は他国に比べてそれほど極端に異なる点(批判されるべき点)があるとは思えません。 生米に近い形で輸送でき、かつそのまま食べられるように強飯に加工してというのも大時代的すぎるような気もしますし、戦国時代の兵糧丸を復活させるのは経済性からして論外でしょう。湿気に弱いという点はどの食品も変わりませんし、米を主食にする以上は現地炊飯が一番合理的だと思います。 |
>生米に近い形で輸送でき、かつそのまま食べられるように強飯に加工してというのも大時代的すぎるような気もしますし、戦国時代の兵糧丸を復活させるのは経済性からして論外でしょう。湿気に弱いという点はどの食品も変わりませんし、米を主食にする以上は現地炊飯が一番合理的だと思います。 旧陸軍が採用した現地炊飯方式への考察や意見は、比較的批判的なものが多いように 思われました。他の方の質問ですのでここで引用するのは恐縮ですが、Ans,Qでも、 肯定的な意見は少ないようです。炊飯で過去ログ検索をすると、幾つか出てきます。 (http://www.warbirds.jp/ansq/9/I2000611.html)などですね。 わたしもおうるさんと同じ感想を持ったため、(初めての議論ボードに)ちょっと ドキドキしながら、問題提議してみました。ご意見ありがとうございます。 |
どなたも書かれないので。 飯盒炊爨では? |
> どなたも書かれないので。 > 飯盒炊爨では? 申し訳ありません。飯盒炊爨(はんごうすいさん)ですね。実は どっちだったか迷っていたのですが、炊飯で検索すると、実際の 飯ごう炊さんの紹介記事が多かったので、こちらを使用してしまい ました。 いま大鑑巨砲さんの指摘を受けて調べました。「飯ごう炊飯」は 全くの誤用のようです。助言、ありがとうございました。 参考に:http://www.yomiuri.co.jp/komachi/reader/200410/2004101600031.htm |
言葉の誤用をご指摘いただいているのに、お名前の漢字の 変換を誤ってしまいました。重ねてすみません。 大艦巨砲さん、ご指摘ありがとうございました。 |
平時や勝ち戦なら良いとして、この場合、非常食などの補給として考えてみる点でしょうか? この場合については、生米は不利ですね。 ただ、古来、糒や焼き米、干した餅、兵糧丸など腰兵糧が工夫されていましたね。 旧軍では、如何評価していたのか? 確かにパンやビスケットは、便利ですが、食べた後の満足感が不足しますしね。 特に当時の方々には、米を食えないのは、苦痛でしょうし。 ただ、当時の貧しかった日本では、米飯は必ずしも常食では無い訳で、地方により常食は違って居た訳です。 当時、最も体格の良かったのは、サツマイモと鰯を常食としていた地方の兵員だったそうです。 米は、主食では有っても、常食ではなかった。 常食では、出身ごとの差で不満が出る以上、補給上でも均一化も含めてどうしても米になりますね。 有名な話ですが、戦国時代の武田軍と上杉軍では、戦陣での食べ物が違っていたとの事ですが、 粉食だった武田軍に米をあてがっても、喜びこそすれ文句は出なかったでしょう。 米であれば、秀吉が遣った様に、米俵ごと塩水で煮て、おにぎりをつくり、漬物をつけて与えれば、 まず不満は出ないと言うように便利な点もあるわけで、あくまで補給と非常時の対策の問題でしょうね。 現在でもそうでしょうが、兵士に不満を持たせないような食事の支給、是は災害時の対策もあるわけですが、利点と欠点が交錯して大変ですね。 |
> 当時、最も体格の良かったのは、サツマイモと鰯を常食としていた地方の兵員だったそうです。 > 米は、主食では有っても、常食ではなかった。 > > 常食では、出身ごとの差で不満が出る以上、補給上でも均一化も含めてどうしても米になりますね。 > 有名な話ですが、戦国時代の武田軍と上杉軍では、戦陣での食べ物が違っていたとの事ですが、 > 粉食だった武田軍に米をあてがっても、喜びこそすれ文句は出なかったでしょう。 > > 米であれば、秀吉が遣った様に、米俵ごと塩水で煮て、おにぎりをつくり、漬物をつけて与えれば、 > まず不満は出ないと言うように便利な点もあるわけで、あくまで補給と非常時の対策の問題でしょうね。 初めて知る事ばかりで、大変勉強になります。なるほど、米飯は誰もが常食できる ものではなかったなかったものの、誰でも抵抗なく常食とできる、万能選手なの ですね。それ故に軍隊では、戦国の昔から米を重用してきたと…単に利便性、 合理性を優先して乾パン、ビスケットばかり配給しても、兵隊さんの心はついて きてくれない…これは他の諸兄もご指摘ありましたが、そういうものなんですね。 > > 現在でもそうでしょうが、兵士に不満を持たせないような食事の支給、是は災害時の対策もあるわけですが、利点と欠点が交錯して大変ですね。 わたしは阪神大震災のときに兵庫県西宮市に住んでいたのですが、震災初日は 本当苦労しました。町中駆け回って、買えたのがりんご1個という状況でした。 お菓子類は苦労なかったのですが、お菓子を幾ら食べても力などでませんから… これでは軍隊における「ビスケットなんて喰ってたら〜」を責められませんね(笑 |
腹が減っては戦は出来ぬという言葉どおり、食事というのは人の精神力(この場合は士気)に大きな影響を及ぼします。 さまざまなサバイバルマニュアル等の中でも、自身の精神的肉体的健康を維持するために、許せるかぎり時間や手間を掛けて調理を行い、暖かくバリエーションのある食事を摂る事を推奨しているケースが散見されます。 いつの時代を指摘したものかは失念しましたが、兵士に配給する糧食についても調理に時間をかける仏軍と時間を掛けない英軍では、仏軍の方が兵士の士気が高い傾向があったとする文献を目にしたことがあります。 常食と非常食は別に考えるべきものでしょう。 非常食扱いされる食品類を常時支給して常食とすれば補給の手間はなくなりますし、軍以外で使われることの無いフィールドキッチン等の特殊な装備品や糧食部隊も必要なくなりますが、だからといってそれらを全く廃止してしまう事が合理的かどうかは疑問です。 糧食への不満は士気そのものへの影響もありますが、現地部隊による食料の現地調達を活発化させてしまいます。対価を支払っての購入で現地経済を潤すぐらいなら良いかもしれませんが、現地経済の供給能力を上回りかねない現地調達は対価を払ったとしても現地での不況を買いかねず、また兵の統率も乱れ易くなります。 その国の一般人が常食・主食としている食品やそれに近いものを供給するのはその国の軍隊の宿命的課題であって、日本においてそれが米だったという以上の問題ではないと思います。 |
> その国の一般人が常食・主食としている食品やそれに近いものを供給するのはその国の軍隊の宿命的課題であって、日本においてそれが米だったという以上の問題ではないと思います。 米軍の日系人部隊として有名な 442 連隊でも、欧州戦線で兵隊に米を食わせるべく奔走したそうです。おそらく正規の補給品目に米など含まれておらず、連隊の予算から軍票で購入するか正規補給品との物々交換で入手していたのでしょう。「442 へ米を持ってゆけばチョコレートや煙草などの貴重品と交換してくれる」という評判は米軍内にも広まり、米を入手した周辺の部隊が持って来ることも多かったそうです。 |
> > その国の一般人が常食・主食としている食品やそれに近いものを供給するのはその国の軍隊の宿命的課題であって、日本においてそれが米だったという以上の問題ではないと思います。 > > 米軍の日系人部隊として有名な 442 連隊でも、欧州戦線で兵隊に米を食わせるべく奔走したそうです。おそらく正規の補給品目に米など含まれておらず、連隊の予算から軍票で購入するか正規補給品との物々交換で入手していたのでしょう。「442 へ米を持ってゆけばチョコレートや煙草などの貴重品と交換してくれる」という評判は米軍内にも広まり、米を入手した周辺の部隊が持って来ることも多かったそうです。 時代は全然違いますが、ナポレオン軍の兵士1人1日分の糧食には米31gという品目が含まれていますね。小説ですが、せっかく拿捕した船を浸水で膨張した米に船体を破壊されてしまうエピソードもありました・・・欧州では米はサラダ扱いという話も聞いたことはありますが、欧州で米は入手し易かったんでしょうか? 興味を惹かれます。 |
> > > その国の一般人が常食・主食としている食品やそれに近いものを供給するのはその国の軍隊の宿命的課題であって、日本においてそれが米だったという以上の問題ではないと思います。 > > > > 米軍の日系人部隊として有名な 442 連隊でも、欧州戦線で兵隊に米を食わせるべく奔走したそうです。おそらく正規の補給品目に米など含まれておらず、連隊の予算から軍票で購入するか正規補給品との物々交換で入手していたのでしょう。「442 へ米を持ってゆけばチョコレートや煙草などの貴重品と交換してくれる」という評判は米軍内にも広まり、米を入手した周辺の部隊が持って来ることも多かったそうです。 > > 時代は全然違いますが、ナポレオン軍の兵士1人1日分の糧食には米31gという品目が含まれていますね。小説ですが、せっかく拿捕した船を浸水で膨張した米に船体を破壊されてしまうエピソードもありました・・・欧州では米はサラダ扱いという話も聞いたことはありますが、欧州で米は入手し易かったんでしょうか? > 興味を惹かれます。 必要量が手に入るか否かはともかく、スペイン料理のパエリヤは9世紀くらい発祥ですから、イベリア半島では少なくとも入手可能だったのでは?また、イタリアではリゾットがありますから、小麦ほど楽ではないでしょうけど、それなりの入手は可能でしょう。入手できる量はわかりませんが。 |
・・欧州では米はサラダ扱いという話も聞いたことはありますが、欧州で米は入手し易かったんでしょうか? > 興味を惹かれます。 イタリアはミラノの国際空港に着陸する航空機から下界を見ると、着陸地を間違えているんじゃないのか?ここは東南アジアのどこかだろ、と思うほど水田が広がってキラキラと輝いていました。 水の豊富な地域では小麦より生産性の高い(カロリーの高い)米を作っていますし、イタリアの食料品店に行けば日本での小麦売り場と同程度の売り場面積で米を売っています。 サラダ扱い> 私の印象ではサラダに使う場合は「草の実」として調理したと感じました。 |
> 時代は全然違いますが、ナポレオン軍の兵士1人1日分の糧食には米31gという品目が含まれていますね。小説ですが、せっかく拿捕した船を浸水で膨張した米に船体を破壊されてしまうエピソードもありました・・・欧州では米はサラダ扱いという話も聞いたことはありますが、欧州で米は入手し易かったんでしょうか? > 興味を惹かれます。 翻訳ものの小説には「ライス・プディング(Rice Pudding)」というデザートとして登場するのを見かけます。お米をミルクとお砂糖、シナモンやバニラなどの香辛料、時にフルーツと一緒に煮込んだもので、日本でいうとお餅とかお団子に近い感覚かもしれません。誕生日やクリスマスなど家族親戚が集うお祭りのときに作る習わしがあるようで、主食というよりデザートの食材、それもちょっぴり高級な食材という位置づけのようです。 |
> 翻訳ものの小説には「ライス・プディング(Rice Pudding)」というデザートとして登場するのを見かけます。お米をミルクとお砂糖、シナモンやバニラなどの香辛料、時にフルーツと一緒に煮込んだもので、日本でいうとお餅とかお団子に近い感覚かもしれません。誕生日やクリスマスなど家族親戚が集うお祭りのときに作る習わしがあるようで、主食というよりデザートの食材、それもちょっぴり高級な食材という位置づけのようです。 ライスプディングは、イタリアのトルタ・ディ・リーゾ(米のトルテ)がフランスを経てイギリスに渡ったものと思われます。 イタリアでは米は国産できますが、イギリスでは国産が利かないので、昔は輸入高級食材になっていたはずです。後になってもインディカ米(長粒種)はアジアの植民地から得られたでしょうが、美味しいライスプディングを作ろうと思ったら、インディカ米では難しいでしょうしね。 イタリア〜スペインあたりで作られているジャバニカ米(半長粒種)はジャワ島が起源とされていて、商業的には蘭印と南欧でしか作られていない特産品です。 質や味は日本で一般的なジャポニカ米(短粒種)に近いのですが、粒が大きくなるのが特徴で、食感はだいぶ異なります。 しかも、イタリア産は特に大粒で、日本の米の倍以上の重さになり、炊き上がり(煮上がり?)も二回りほども大きく、ちょっと飯粒に見えないくらいです。 イタリアでは米は意外とポピュラーな穀物で、米食の歴史はおよそ8〜9世紀頃まで遡るとされます。 それまでポー川中流域のパダノベネタ平野(ピエモンテ〜ロンバルディア)は湿地がちだったこともあり麦作ができない貧乏地域でしたが、かえって稲作には好適で10世紀頃から徐々にインディカ米の栽培が始まり、14世紀頃には既にジャバニカが導入されていて耕地面積も広がり重要な交易品目となるまでに成長、これにより北イタリアでも富裕な地域に変わりました。特にロンバルディアには広大な水田が広がります。 また、これらの地域が米を広く輸出したので、北部〜中部イタリアには米食文化もまた広がることになり、また度々北イタリアに侵攻したフランス人も米の味を覚えていくことになります。 また、スペインのバレンシアも米で知られます。 歴史の深さもイタリアとほぼ同じなのですが、こちらはどうしても栽培面積が狭く、また栽培技術面や経営でも劣っていたので、品質はともかく収量面では大きくイタリアに水を開けられており、長い間域内での自己消費にとどまっていました。あくまで地域の名物という程度でしかなかったわけです。 これが多少なりとも改善されるようになったのは、20世紀に入ってからのことになります。 イタリアでは乾燥パスタに準じて、いったん茹でてからソースと和えたり(サラダもこの一環と考えられます)スープの具にしたりして食べる、リゾットとして味をつけた汁で煮て食べる、甘く煮て菓子とする、の3つが主な食べ方です。 古くはフランスでの食べ方もこれにほぼ準じていたものと思われます。 「炊く」に近いものとして、ピラフはもともとペルシアに起源を持つ中東の料理法で、欧州にはイスラム圏、ひいてはオスマントルコの料理として認知されています。トルコと接するギリシアにもこの料理法はあります。 ただ、いわゆる洋食としてのピラフは旧オスマントルコ地域のフランス植民地から導入/改良されたもので、第一次大戦以後に発展した、かなーりヌーベルな分野の料理です。 対して、スペイン南部は長くイスラム圏で、その影響が残ったのかパエリアは相当古くからある料理です。 |
以前、近所にロシア料理専門店があって、そこでビーフ・ストロガノフ(バターライスがセット)を食べたことがありましたが・・・・たまたまその日はバターが強烈過ぎただけなのかも知れませんが、ともかく私の胃には重過ぎ、それ以後食べてません。日本の潜水艦乗組員は毎日バターライスを食べていたそうですが、私は潜水艦の生活には耐えられないようです。 ベトナムの留学生が「日本のご飯は(食感が)重い、もたれる」と愚痴をこぼしていたが、慣れたのか半年もたつと平気で食べるようになったという話を聞いたことがあります。 ベトナムと日本では米の品種もそもそも違うんですが、ご飯は丼に山盛りでおかずは少なめというベトナムの食事スタイルは一昔前の日本の一般的な食卓のスタイルと似ているように思えます(おかずの割合が増えた背景に米の改良も影響してるんじゃないか?)。 タイ米騒動の時は「昔はみんなこうだった」とある程度以上のお年よりは平気で食べていたという話もあります。(関係ありませんが当時の私にとっては米の質よりも、浄水槽の工事の影響でご飯がプールの水よりも塩素臭くなったことのほうが重大でした。) 一口に米といっても品種・産地・調理法によって随分と違ってくるのも、米の特徴の一つです。 軍にいる以上、文句は言えないことも多かったとは思いますが、米軍日系人部隊といい、日本からアジアの各地へ遠征した日本軍といい、食卓に出された米のご飯にどの程度満足していたのか?どのような不満を持っていたのか?興味は尽きません。 日本食の宇宙食が開発されることになったと先日ニュースで報じていましたが、どんなご飯ができるのか楽しみでもあります。 |
因みにドイツでもお米は普通に売っています。 Milchreisと言って、デザートでお米を牛乳で煮込んだものがあります。 これの出来合いはスーパーのデザートコーナーでムースとかと並んで 必ず置いてあります。 このMilchreis用のお米はドイツで栽培しているらしいのですが、リゾット用の お米とは明らかに違う品種です。恐らく英国のライスプディング用と同じかと 上の説明を読んで思っています。 以前、日本食品が入手し難い地域にいたころにこのお米を炊いて食べていましたが 炊きたて5分以内を除けば、ドイツの味にすっかり鈍ってしまった舌でもちょっと きついものがありました。水を全然吸ってくれないので少なめにしないと おこわとおかゆが混合したような変なものができます。 野菜もしくはつけあわせ(フランスのような、ジャガイモと似た位置付け)は ドイツでは寡聞にしてあまり見かけたことはありません。鶏肉のフリカッセの 場合は必ずお米が付け合せに出てきますが。 40年前、まだカリフォルニア米があまり入手し難かった頃、在独邦人の間では イタリア米が一番とされていたと聞いています。 戦時中のベルリン日本人会の何か手記を読んだ際にも、イタリアから入手する エピソードが載っていました。日系人の方もイタリア産米を食されたのかなと 想像します。 |
> 因みにドイツでもお米は普通に売っています。 > Milchreisと言って、デザートでお米を牛乳で煮込んだものがあります。 昔流行った(?)タケチャンマンライスってこれが元なんでしょうか? |
> 昔流行った(?)タケチャンマンライスってこれが元なんでしょうか? 学校給食で出た(因みに、私の世代では、こんなモンなかったぞ)タケチャンマンライスは、正式名称「ミルクファイバーライス」で牛乳で炊いたピラフみたいなモノです。 http://www.jawatari.or.jp/milk.htm Milchreisは、牛乳で甘くお米を煮た(?)様なお粥状のモノです。 ドイツ以外でも、デンマークやスエーデンにも同じ様なモノがあります。 ドイツだと乳製品コーナーに売っていて、チョコチップ入とか果物入とかシナモン入のモノがあったりします。 ちょっと塩味を利かすのがコツだとか何とか、デンマーク人の友人に聞いた事がありますね。 因みに、インドの牛乳粥も甘いですなぁ。 韓国の駝酪粥(牛乳粥)も米と牛乳だけのから、少し蜂蜜等の甘味で味付けしたモノまでありますな。 |
阪神大震災の時、一週間以上冷たいパンばかり食わされたと嘆く被災市民と それを行政の不手際のように報道した記事を思い出しました。 記事の方は恣意的なでしたし、非常時にきちんと非常食を配給できるのは凄いことだと承知の上で、それでも一週間以上冷えたパンばかり 食べると嘆きが出るのが確かに平均的日本人ではあるでしょうね。 |
> 阪神大震災の時、一週間以上冷たいパンばかり食わされたと嘆く被災市民と > それを行政の不手際のように報道した記事を思い出しました。 > 記事の方は恣意的なでしたし、非常時にきちんと非常食を配給できるのは凄いことだと承知の上で、それでも一週間以上冷えたパンばかり > 食べると嘆きが出るのが確かに平均的日本人ではあるでしょうね。 一度作られてからいつでも食べられる状態で数日程度の保存が利くパンは災害地域への配給に向いているのは確かなことだと思います。バリエーションも用意可能で人によっては毎日食しているものでもあり「パンを供給できればひとまずOK」ぐらいに考えたとしても、それを責めるのは酷だろうと思います(実際にパンだけ食わされるのはそれはそれで辛いことは承知してますが)。 上越ではおにぎりが配給されていましたが、結局不満が続出していましたから、「それさえ供給しておけばひとまずOK」という発想自体が失敗の元凶なんでしょう。パンが悪かったわけではないんです。 阪神大震災の教訓から日本でも長期保存パンの開発に力を入れられるようになったという話を聞いたことがあります。米軍が採用しているレーションに長期保存パンがありますが、保存可能な期間は3年ほどらしいです。 普段私達が接しているパンからすると柔らかいまま3年間保存できるというのは驚異的ですが、非常用保存食としてはどうなんでしょうね? WW2当時の日本軍の保存食の定番である乾パンはその昔、NHKの「ウルトラアイ」(今の「ためしてガッテン」の前身のような番組でした)の中で『明治時代から蔵の中で眠っていた』とされる代物が登場し、出演者が実際に試食していました。保存状態がよければ百年以上保存可能らしいと番組で結論していましたが、非常時は仕方ないとしてもあれだけを毎日食べようという気にはなれません。 最近の乾パンは昔の乾パンよりもやわらかく作られているようですが、それでも入れ歯の人や顎の力の弱くなったお年寄りにはキツイんじゃないでしょうか。 WW1以前に米軍が配給していたハードタック(水と小麦で作った堅パン)も「レンガより堅い」ことで有名です(保存状態が悪かったために劣化したのが原因とされています)。 |
> もちろん、実際の兵隊さんの苦労は筆舌に尽くしがたいものがあったであろう事は > 承知です。しかし米飯食にこだわる以上、「飯ごう炊飯」は当時の日本が置かれた > 環境からして、不合理な選択とも思えないのですが…皆様はどうお考えでしょうか。 日本軍には「圧搾口糧」という優秀な携帯食糧があったはずですが・・・ たとえば膨張圧搾米 (米をあたかもお菓子の「カール」みたいに膨らませた後、四角に圧縮したもの) は一応そのままでも食べられますし、水さえあればよいので飯ごう炊飯は必要ありません。 他にはレトルト食品みたくセロハンに洗った米を詰めて湯せんで調理する方法や、 電極を差し込んで(汗)炊く方法もあったそうです。 諸氏の皆様、このあたりの普及率はどうだったのでしょうか? |
> > もちろん、実際の兵隊さんの苦労は筆舌に尽くしがたいものがあったであろう事は > > 承知です。しかし米飯食にこだわる以上、「飯ごう炊飯」は当時の日本が置かれた > > 環境からして、不合理な選択とも思えないのですが…皆様はどうお考えでしょうか。 > 日本軍には「圧搾口糧」という優秀な携帯食糧があったはずですが・・・ > たとえば膨張圧搾米 > (米をあたかもお菓子の「カール」みたいに膨らませた後、四角に圧縮したもの) > は一応そのままでも食べられますし、水さえあればよいので飯ごう炊飯は必要ありません。 若い皆さんにはなじみ薄いと思いますけど、米で作ったポン菓子を圧縮したモノなのでしょうが、このポン菓子昔は良く食べていました。 是に湯を注ぐと、飯になるとも聞いたことがあります。 遣ったことは無いですがね。 わかりにくい方には、この加工時に、米をトウモロコシに代えると、ポップコーンになると謂えば解りやすいかと思いますが。 また、ある意味、糒の近代版と言う所でしょうね。 糒は、米を炊いた後乾かして作るもので、地方に行ったときで手に入れて食べてましたが、 結構美味しく食べられますし、そういえば今度遣ってみようと思いますが、お湯を注げば召しに成るそうです。 本当に古代から旅の携行食や兵糧として使われてきたみたいですね。 浄水剤は有るにしても、水は旅先では沸かしてから飲むと言うのも、昔からの知恵であるわけで、 更に茶などを使うと白米には無い又は少ないビタミンC類が取れるわけで、 遊牧民や中国の船乗りは、古来から団茶を浄水剤と兼用に使って壊血病などを予防してきました。 更に、火を囲んで湯を沸かし、茶などをいれて飲むことは、人間の神経を和ませて、疲れを取るようにも思えます。 この点からするなら、ある意味非常に効果的な装備とも思えます。 大陸での戦闘経験から、陸軍は給水車や炊飯車等の装備には、多大の研究開発をしていたと聞いています。 緊急時には使えなくなる可能性は強いと思いますが、緊急時にこそ通常に近い食事をさせることは大事だと想像できます。 そういう意味で言うと、飯盒は悪く無い様に思えますね。 すると、問題は燃料と言うことになりそうですね。 現在有るような、固形燃料のような煙を出さず火力の強い携帯燃料のようなものは、装備に有ったのでしょうか?と言うことが機に掛かりますね。 > 他にはレトルト食品みたくセロハンに洗った米を詰めて湯せんで調理する方法や、 > 電極を差し込んで(汗)炊く方法もあったそうです。 > > 諸氏の皆様、このあたりの普及率はどうだったのでしょうか? セロハンどころか、焚き火を使えれば、新聞紙で飯や汁を炊く方法もあると聞いていますよ。 |
> 「飯ごう炊飯」は当時の日本が置かれた環境からして、不合理な選択とも思えないのですが…皆様はどうお考えでしょうか。 日常食していたものが戦地でも食べられる、と言う事は、戦地に置かれた兵士の士気を維持する為にも重要な事で、決して不合理な事とは思えません。 英軍では紅茶が支給されますし、仏軍では携帯糧食の中にもワインが入っています。(まぁ、これは現代の仏軍の話ですが) 食事には無頓着そうな米軍ですら、兵士に焼き立てパンを支給すべく、パン焼き釜(煙を上げて敵に見つかったりしない様に、ガソリン燃やして加熱するようになっていたそうです)を配備していたそうですから、各国それぞれの事情はあるにせよ、どの国でも士気を維持する為の当たり前の努力ではないでしょうか? |
> 食事には無頓着そうな米軍ですら、兵士に焼き立てパンを支給すべく、パン焼き釜(煙を上げて敵に見つかったりしない様に、ガソリン燃やして加熱するようになっていたそうです)を配備していたそうですから、各国それぞれの事情はあるにせよ、どの国でも士気を維持する為の当たり前の努力ではないでしょうか? ガソリンですか、臭そうですね。 旧日本軍は物資も不足していたし、炊爨用燃料を携行していたんでしょうか?現地調達してはいなかったのでしょうか?少しでも湿っていればすごい量の煙が出そうですし、理想的に乾燥した煙を出さないものは少なそうに思いまして。 米のせい・飯盒炊爨のせいと言うよりは物資不足による現地調達燃料の湿りのせいだった、ということはないのでしょうか…? |
> ガソリンですか、臭そうですね。 キャンプ用の携帯ガソリンコンロを幾度も使用しましたが、ほとんど無臭です。 きれいに燃やせればあまり臭いはしないんじゃないでしょうか。 > 炊爨用燃料を携行していたんでしょうか? 余裕のある所では、薪や炭などの燃料が用意されたようです。 また、缶入りの固形燃料も存在していたようです。 > 米のせい・飯盒炊爨のせいと言うよりは物資不足による現地調達燃料の湿りのせいだった、ということはないのでしょうか…? 軍事行動中に炊事の煙を出して察知される、なんてことは戦国の昔からある事で、当然対策は行われる種類のものでしょう。 太平洋戦争中も、煙を出さない隠密炊飯法が考案された、と言う話もあります。 |