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 ▼単座戦闘機による爆撃機護衛について  G4M2 07/1/12(金) 18:21
   ┣Re:単座戦闘機による爆撃機護衛について  おうる 07/1/12(金) 21:17
   ┣Re:単座戦闘機による爆撃機護衛について  Hanp 07/1/13(土) 0:27
   ┣Re:単座戦闘機による爆撃機護衛について  トロッター 07/1/13(土) 0:29
   ┗Re:単座戦闘機による爆撃機護衛について  SUDO 07/1/13(土) 7:00
      ┗皆様ありがとうございました。  G4M2 07/1/26(金) 6:35

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 ■題名 : 単座戦闘機による爆撃機護衛について
 ■名前 : G4M2
 ■日付 : 07/1/12(金) 18:21
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   皆さんこんにちは
よく戦爆連合なんていわれますが、戦闘機と爆撃機のように速度の違う編隊が一緒に飛行することにはどのような利点と欠点があったねでしょうか?
だいたい第二次世界大戦頃の話で考えています。
私が思うに爆撃機に随伴する戦闘機は旋回銃座とともに最後のとりでであって、戦闘機本来の性能を発揮しづらいのではないかと考えています。
できることなら、戦闘機同士で戦い爆撃機編隊に近付けさせないほうがいいのではないかと思います。
山本長官機、宇垣参謀長機のようにベテランの護衛があっても防戦一方となったら落とされてしまいますし。
飛行機が肉眼で探知できる範囲は限られますので無線機や電探が有効に使えないとなかなか戦爆連合の利点を生かせないのではないかと思います。

敵に空戦をさせてしまえば燃料ぎれで引き返すわけだから、そこら辺をうまく使って戦機をつかむことが爆撃成功に必要なことなのかもしれませんね。
たった十分でも戦闘機がいなければ方向次第でうまく逃げ切り可能かもしれません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:単座戦闘機による爆撃機護衛について  ■名前 : おうる  ■日付 : 07/1/12(金) 21:17  -------------------------------------------------------------------------
   > よく戦爆連合なんていわれますが、戦闘機と爆撃機のように速度の違う編隊が一緒に飛行することにはどのような利点と欠点があったねでしょうか?
> だいたい第二次世界大戦頃の話で考えています。

 速度については最高速度こそ極端に違いますが、進撃速度は最初から考えて機体を開発しているのでそれほど問題にならないのでは?

 その他思いつくまま

 近くにいっぱい仲間がいると何だか心強いし、迷子になる心配もない。
 爆撃機が敵戦闘機に一方的に狩られる心配がなくなる。
 よほど冒険心の旺盛な敵でもない限り、大きな群れに単騎で奇襲を掛けることもないだろう。
 敵戦闘機は爆撃機を襲いに来るだろうから、戦闘機としても会敵の機会が増える。
 大きな集団で一塊になって飛べば、周囲を警戒する「目」が増え、奇襲を受ける恐れが減少するし、攻撃目標も見つけやすいし、戦果も戦訓も確認し易い。
 敵の迎撃戦闘機を護衛戦闘機が引き受けてくれるので、爆撃機が目標上空まで一塊のままで突入できる可能性が高くなる。そうすれば爆撃機は多数機で一斉に目標を攻撃できるので敵防御火砲による被害を受けにくくなる。
 航空隊が発進してから上空で集合するまでの手間がある。機数が多ければ出撃も収容も忙しい。
 敵に見つかり易い。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:単座戦闘機による爆撃機護衛について  ■名前 : Hanp  ■日付 : 07/1/13(土) 0:27  -------------------------------------------------------------------------
   >よく戦爆連合なんていわれますが、戦闘機と爆撃機のように速度の違う編隊が一緒に飛行することにはどのような利点と欠点があったねでしょうか?

速度差は特に問題ではありません。速度差が大きくそのままでは編隊を組めない
のであれば、弧を描くように一旦追い越して旋回し、また爆撃隊の後ろにつけば
いいだけです。
当然その際護衛が手薄にならない様にローテーションで行います。

> 私が思うに爆撃機に随伴する戦闘機は旋回銃座とともに最後のとりでであって、戦闘機本来の性能を発揮しづらいのではないかと考えています。

BOBのルフトバッフェならいざしらず、護衛戦闘機はピッタリ張り付いて護衛をしたりは
しません。何層もの高度ごとでグループに分かれて相互に援護します。
平面では無く立体で考えてください。

> できることなら、戦闘機同士で戦い爆撃機編隊に近付けさせないほうがいいのではないかと思います。

もちろん護衛戦闘機はその為に存在します。

護衛と一口に言っても直接援護と間接援護に分かれています。
敵戦闘機と積極的に交戦し、追い回すのは間接援護(制空)の仕事です。
直接援護は主に敵機を攻撃位置に付かせない、再攻撃をさせない為にいます。

> 山本長官機、宇垣参謀長機のようにベテランの護衛があっても防戦一方となったら落とされてしまいますし。

護衛戦闘機が相手の1/4で且つ高度をとられてその上奇襲を受けた状況ではどうしようもないだけのことでしょう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:単座戦闘機による爆撃機護衛について  ■名前 : トロッター  ■日付 : 07/1/13(土) 0:29  -------------------------------------------------------------------------
   > できることなら、戦闘機同士で戦い爆撃機編隊に近付けさせないほうがいいのではないかと思います。
 
 それを可能にする方法を教えて下さい。迎撃機は爆撃機の迎撃を第1目的としています。完全に別々だったら迎撃機はみんな爆撃編隊に殺到します。

> 山本長官機、宇垣参謀長機のようにベテランの護衛があっても防戦一方となったら落とされてしまいますし。

 では、たった6機のゼロ戦が防戦にまわらず、どのように戦えば長官機に殺到する圧倒的に多数のP−38に対抗できたのでしょうか。P−38の目的はゼロ戦との空戦ではありませんよ。

> 飛行機が肉眼で探知できる範囲は限られますので無線機や電探が有効に使えないとなかなか戦爆連合の利点を生かせないのではないかと思います。

 護衛戦闘機が付く前のB−17やB−29の戦闘と付いてからのそれらの戦闘を比べて下さい。

> 敵に空戦をさせてしまえば燃料ぎれで引き返すわけだから、そこら辺をうまく使って戦機をつかむことが爆撃成功に必要なことなのかもしれませんね。

 迎え撃つ側の方が攻め込む側より搭載燃料の消費は圧倒的に少ないことは理解できますか。迎撃側の燃料がなくなるまで戦う?そんなことしたら護衛機はみんな燃料切れで墜落しますよ。まあBOBの時にドイツがP−51を持っていたら、ほんの少しは可能性のある話かもしれませんが。

> たった十分でも戦闘機がいなければ方向次第でうまく逃げ切り可能かもしれません。

 まずは映画「バトル・オブ・ブリテン」でもご覧になることをお勧めします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:単座戦闘機による爆撃機護衛について  ■名前 : SUDO  ■日付 : 07/1/13(土) 7:00  -------------------------------------------------------------------------
   > よく戦爆連合なんていわれますが、戦闘機と爆撃機のように速度の違う編隊が一緒に飛行することにはどのような利点と欠点があったねでしょうか?

 護衛戦闘機は直接護衛と間接護衛の2種類があります。
 爆撃機に張り付く直掩以外に、いわゆる制空任務とかファイタースイープに類する、戦闘機だけの編隊を用いる手段があるわけです。
 直接護衛の役割は、爆撃機を照準する敵戦闘機を妨害することにあります。
 迎撃戦闘機が爆撃機を食うには、まっすぐ長時間飛んで先回りしたり追尾したりする必要があります。上手く射撃位置につけても、爆撃機を長時間にわたって照準射撃し続けないと撃墜は果たせません。つまり護衛戦闘機が介入してくると、これらの仕事が出来なくなるのです。
 間接護衛は爆撃機編隊に先立って目的地に突入し、迎撃で上がろうとしている敵戦闘機を襲ったりして大きな戦果を狙う手段ですが、迎撃機の進発地点が複数あれば、容易に裏をかかれてしまうこともありますし、先行戦闘機隊と後発爆撃機隊の間隙を突かれることもあるので、必ずしも「護衛」の役には立ちません(敵戦闘機を排除し続けることで最終的航空優勢を引っ張り込むという航空撃滅を狙った行動ではあっても、今突っ込もうとしている爆撃機を守れる保証は無い)
 結局これは、敵戦闘機の排除を目的とするか、手段とするかの違いです。
 「護衛」は爆撃機を無事に突入させることが「目的」であり、敵戦闘機排除はその為の「手段」の一つに過ぎません。迎撃機を撃墜できなくても爆撃機への接敵や射撃を妨害できれば合格なのです。
 護衛側が迎撃機に対して対等以上の戦力を有しているならば、間接護衛で敵戦闘機の排除を狙ってもよいですが、逆の場合は爆撃機に張り付いたほうが効果的です(迎撃側は爆撃機を狙わないといけないので低性能護衛機であっても十分に危険だし、護衛機に勝てるからとそっちと交戦していたら爆撃機を攻撃できなくなります)
 よって利害得失は彼我の目的と戦力によって変わってくるもので、どっちが正しいとかはありません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 皆様ありがとうございました。  ■名前 : G4M2  ■日付 : 07/1/26(金) 6:35  -------------------------------------------------------------------------
   状況に応じて直接的な護衛と、間接的な護衛(制空)を組み合わせていくわけですね。
にしても編隊が大きくなり複雑化していく過程の中で空中で連絡を取り合う無線機の存在がだんだん大きくなっていったであろうなあと思いました。

航空機による攻撃にしろ防御にしろ、分単位での時間差が時として致命的な打撃を食らったり、またギリギリで成功したりとかなりタイトなものであることがよくわかりました。

む、編隊の切れ目をつかれたか!
とか雲の切れ目から単機に侵入された!
とかいうのはそういうことだったのですね。
レーダーを使っても結局のところ計器を見て判断するのは人間ですから、漫然と飛んでいてはイイ鴨になってしまうわけですね。

戦爆連合を機能させるには単独の機種のみの訓練では不足で、爆撃機と戦闘機が一緒に参加する訓練も必要になりそうです。

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