Page 112 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼旧日本軍についての極端な美化や行き過ぎたバッシングついて ロックマン 02/11/8(金) 2:53 ┣問題は・・ アリエフ 02/11/10(日) 0:50 ┣Re:歴史評価とは政治的な物である。 TAKA 02/11/10(日) 20:42 ┗歴史は繰り返す k-mine 02/11/11(月) 12:48 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 旧日本軍についての極端な美化や行き過ぎたバッシングついて ■名前 : ロックマン <tokumai@mx5.freecom.ne.jp> ■日付 : 02/11/8(金) 2:53 -------------------------------------------------------------------------
ネット上のHPや一般的に売られている書物で旧日本軍に対する評価についていささか極端な美化(例:アメリカの量に負けた。質では遥かに優秀だった)や行き過ぎたバッシング(例:日本軍は無能だ)、変な分析やイエスorノー的議論(日米の各種兵器の充実度について比べ《世界中でも米軍が異常なほど装備が充実しているのにもかかわらず》アメリカ人が合理的で賢いので装備を充実させたが日本軍は精神で勝てると思っていたので馬鹿とか)が多い事についてどう思いますか? 以前別の掲示板でこのことを書き込んだら、「ある程度極端なのはある意味仕方ない。それよりも中庸で自分の主張したい趣旨があやふやになってしまうことの方がずっと問題」との意見を戴きました。 どうもここ数年はかつての日本軍賛美から批判が増えているようでそれはそれで納得しますが、例えば「日本の造船技術は世界一!」を批判したい人が翔鶴型・大鳳とエセックス級との防御構造について比較をして後者がより優れているという結論なのだが、より優れていたと書かずに一隻も沈まなかったことをタナにあげてエセックスの防御がまるで完璧かのように書いているのにはどーかと思います。 |
その著者が一体、どんな根拠で日本軍を批判ないし賛美しているのか、その言わんとしていることが日本軍全体に当てはまるのか、著者の言ってること鵜呑みにしないで検証したり自分で考えてみることが重要なんじゃない? ミリタリー関係ではないけど、最近の日本経済、社会に関する論評見ていると、かつて日本バンザイ論言ってたような評論家、マスコミ連中が手のひら返すように、日本のシステムの欠陥やら日本敗北やら言ってたりするもんで、それと似たようなものかなと思ってしまう。 マスコミ、ジャーナリズムの世界では、ある程度極端かつ強引な論理展開でも単純明快で断定的な主張を行っているようなものの方が売れるからなんですよ。こんな体質だから仕方ないと考えれば腹立たなくなるかな・・? |
私自身はの見解では「太平洋戦争時代は日本にとってまだ50年前の出来事であり 現存者が存在する以上過去の歴史足り得ていない」と考えています。 過去の歴史足り得ていない事を評価しようとすれば、当然其処に個人の見解や 利害に基ずく主張等に評価が左右される事になります。それ故に極端な美化による 正当化や行き過ぎたバッシングによる自己批判が行われる事になります。 それは太平洋戦争の歴史評価が余りにも政治的な事であるからです。 右翼的な発想では当然大日本帝国陸海軍の評価に関してはその精神的部分に関しては 美化する事になり敗因は経済力的格差に求める事となります。逆に左翼的発想では 当然天皇中心に作り上げられた精神主義は否定されるべき存在ですから 左翼的発想の寄って立つ基盤として過去の帝国主義的発想と精神主義が 日本を滅ぼした原因であるとの結論に達する事になります。 即ちまだ太平洋戦争の歴史評価は未だに政治的側面を持った物であるとの 考えを持ちその意見に自己の考えと立場を客観的に当てはめその上で、 自分の考えを見定めなければならない物であるという事なのです。 歴史評価とは多分に政治的な物であるとの認識を忘れるべきではありません。 |
ここの住人の方は平均年齢が高いですから、よくよくご存知のことかもしれませんが、あの「バブル」の頃我が国は得意の絶頂にあって、オヤジ系雑誌などにはよく「日本的経営の勝利」「アメリカは反面教師以外に学ぶものはない」などと謳っていました。やれ21世紀には日本語が英語にとって替わられるだの、Yenが国際基軸通貨になるだのそんな時代もあったねといつか話せる日は来るのでしょうか。 さて、これに酷似した時代が開戦後ミッドウェーまでの調子が良かった頃でした。「米英恐れるに足らず」とすっかりイイ気になってミッドウェーでがさつな戦い方をしてしまいました。 その後マリアナで文字通り一敗地にまみれ、状況を知る人々(つまり陸海軍と政府首脳)は既に戦争に勝利する術を失ったのを知りながら、何も出来ずにただ、だらだらと戦争を続けて国家そのものを破綻に導いてしまいました。 80年代後半から現在に至る日本の状況は当時の日本とあまりに境遇が似ています。私はこれを思うと時々絶望的な気分になってしまいます。今はゆっくりと、然し確実に破滅への道を歩んでいるからです。 極端な論理に走る輩はいつの時代もどこの国にも存在しますが、共通するのは「知らない」という点であると思います。愛国心を前面に出す漫画家などはその著作で日本軍は無敵であったような書き方をしていますが、その無邪気さにはむしろ哀れみさえ感じます。確かに当時日本軍はアジアに於いては最強の軍隊であったと思いますが、私個人は医薬品を持たない野戦病院が堂々と存在する軍隊には出征したくないですね。 >より優れていたと書かずに一隻も沈まなかったことをタナにあげてエセックスの防御がまるで完璧かのように書いているのにはどーかと思います。 蛇足・↑「タナにあげる」とは手元の辞書によると、物事の解決・処理を保留して先に延ばすこと、とあります。文面の意味がよく分からない(失礼)のですが、上記の使い方は間違っていることだけは確かだと思います。 |