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	 現役世代は、昭和48年の入間航空ショーの興奮を知らないわけです。 
 
だから、根強い四式戦ファンはいるものの、高齢化が進んでファンは減少傾向に。 
ファンであっても加賀乙彦「錨のない船」を読んでいる人は 
「五分の一程度ではないか」(消息筋)。 
 
関係者の間では、 
「四式戦は、語られすぎて「ネタ切れ」状態」 
「もはや、新規ファンの獲得はむずかしいのでは?」 
との声があがっている。 
 
大戦機事情にくわしい航空評論家は 
「ゼロ戦に人気が集まる一方、陸軍機は一式戦、三式戦、四式戦、五式戦と好みが分かれるため、一機種あたりのファンがどうしても少なくなってしまう」 
と指摘している。 
 
二式単戦は、これまであまり分析されてこなかったため、 
 
「掘れば、いろいろ出てきそう」(大戦機一筋を自認する六十代男性) 
「キャラが立っている」(三十代男性 
「羽が小さくてかわいい」(二十代女性)) 
「まだムック本、アニメ化など、「伸びしろ」が期待できそう」(大手出版社) 
「お笑い芸人とのコラボで一気にブレイクするのでは?」(広告代理店) 
 
などの声があがっている。 
 
今年度の二式単戦のスケジュールは、所属事務所によると「未定」とされているが、新宿紀伊国屋でのサイン会を始め、武道館コンサートを計画しているとの噂もあり、注目を集めている。 
 
一方の四式戦は 
「映画化が検討されているが、若者の間で松本零士の知名度はゼロ」 
「演技派へ転向し、六本木の事務所を中心に売り込みを進めているが「門前払い」状態」 
「「志望校に落ちた秀才」イメージが払底できない」といった厳しい声が。 
 
四式戦は活動に疲れて、周囲からは「ヤケクソになっている」と心配されており、 
今年2月には、新橋駅前で泥酔、千鳥足状態の四式戦が、巡回中の警察に発見、保護される事件も発生。 
不安になったファンから「鹿児島に帰って」との要望が寄せられている。 
 
年末商戦に向けて、老舗四式戦、新規参入の二式単戦の争いは激しさを増す一方。 
今後の大戦機ファンの動向に注目が集まっている。 
                               (AFP時事) 
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