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開戦と日米中の三角関係 ダッチ・カイザー 14/6/8(日) 10:36

長文ありがとうございます ささき 14/6/14(土) 4:48

長文ありがとうございます
 ささき  - 14/6/14(土) 4:48 -
  
明察な考察ありがとうございます。
論理的に日中米の利害が一致する可能性は存在したが、それは
日中米の3国がいずれも「あり得ない」と感情的に否定して検討の
選択肢にすら加えないような可能性でしかなく、その感情的否定は
3者間の根深い不信に基づいており、その不信の種は過去数十年、
下手をすると数千年に遡る歴史の上に築かれたものであり、一朝一夕に
「昨日までのことは水に流して、みんなで前向きな未来を考えようじゃ
ないか」と言ったところで説得力も現実性も無いものだったと。
目前に3者共通の大きな脅威があれば、ご都合主義的にでも3者の
歩み寄りがあったかも知れないが、日米中は共通の敵を持つことすら
できなかったと。
…だからと言って、すべてを「仕方のなかった」ことで片付けるわけ
ではなく、もっと努力すべきこともあったし、日中米なかんずく日が
「3者共存の将来的可能性」を真面目に考えるより、目前の利益を
刹那的に追求してたびたび攻撃的軍事行動を起こしたことにより、
自体をより深刻に悪化させた責任は否定できない、という趣旨と
理解いたしました。

> > (そういう意味で、「職業軍人は国家意思決定に従って行動する役人だから開戦の責任は無い」とは言い切れないところがあります)。
>
>  先のスレッドでの私の発言に絡んでくる内容なので、一応「弁解」しておきます。
>  私も日中戦争が日本陸軍(特に関東軍)の暴走によって生起したものであることは理解していますし、当事者である関東軍の将校らは戦争犯罪人として裁かれる以前に、大逆罪に問われても文句を言える立場ではないでしょう。
>  先のスレッドでの私の発言は真珠湾作戦の立案者である山本五十六の立場と対米開戦の責任の所在の関係を説明したものであって、日本帝国陸海軍の全将兵に全く責任がなかったと主張する意図があったわけではありません。

了解いたしました。
ただ私の発言は、私自身が「職業軍人とは畸形ではないのか」というじゃま氏の
発言に対し「軍人は原則として国家意思決定に従い合法的に暴力を行使する
組織であり、それを畸形と呼ぶなら畸形かも知れないが、戦争における暴力的
行為の責を軍人のみに帰するのは適切ではない」とした発言に対する補足の
意図を込めています。

前スレッドの趣旨である真珠湾攻撃や、その目的である対米開戦の決定は
(その決定の是非は置いておくとして)曲りなりにも国家意思決定プロセスを
経て承認されたものであり、1軍人が独断で起こしたものではないと理解
しているのでそのような発言になったのですが、対米戦争に至るまでの
日中紛争においてはしばしば一部関東軍将校の暴走的独断によって事変が
拡大してきた経緯があるとも理解していますので。
ただそうであったとしても、大日本帝国が彼等を処罰し事変を収拾する
努力を放棄し、むしろ彼等に引きずられるかたちで事変にのめり込んでいった
責任もあります。
(結局皆んなが悪かったんだから水に流そうや、という主張をするつもりも
ありません。じゃあ誰が悪かったんだと悪者探しをして断罪したところで
過去は変わらず詮無いことですが、せめてこれを教訓として未来にこんな
ことが起きないよう再発防止に努力するのが後世に生きる我々の義務だと
考えています)
引用なし
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