歩兵操典

第五篇 大隊教練
第一章 集合隊形
  1. 第478
    大隊の集合隊形は、通常縦隊横隊及び大隊縦隊とす。縦隊横隊は歩兵中隊の併立縦隊、又は中隊縦隊を一線に、重火器の横隊を其の後方に併列し、大隊縦隊は此等の各隊を重畳す。而して、各隊の距離(前の部隊の後尾より後の部隊の先頭迄)間隔(右の部隊の左翼より左の部隊の右翼まで)は別命なければ8歩とす。時宜に依り重火器を適宜配置す
    大隊長は大隊の先頭列の中央前10歩に、大隊副官は其の後方1歩に位置し、其の他の大隊本部諸機関は縦隊横隊に在りては通常最右翼に、大隊縦隊に在りては通常先頭に一般歩兵中隊に準ずる隊形を以って位置す
    大隊旗、大隊弾薬班、及び行李の位置は大隊長之を定む
    大隊旗は大隊長の指定する下士官若しくは上等兵に持たしむ
  2. 第479
    大隊長は整頓、運動等の為、要すれば基準中隊、各隊の関係位置等を示す。各隊の距離間隔は各隊整頓翼の嚮導之を保つ