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歩兵操典
第四篇 歩兵砲教練
第四章 夜間戦闘
第467
歩兵砲は夜間の行動、特に不斉地の前進、陣地進入、射撃設備、射撃動作、就中装填、照準に習熟するを要す
第468
夜間敵に近接するに方りては、通常卸下(脱駕)に、駄(輓)馬は指揮者を附し、掩護の処置を講じて残置し、随時招致し得る如く処置す
夜間敵に近接する為の行動は一般歩兵中隊に準ず。此の際、車輌の音響防止に特に注意す
第469
夜間射撃に方りては、昼間より周到なる準備を整え、関係部隊と協定を遂げ、之に陣地、射撃時期、射撃目標(区域)等を通報し、且つ連絡者を派遣し、友軍に対する被害防止に萬遺漏なきを要す。此の際、照明を利用し得ば有利なり
第470
夜間射撃は、連、大隊砲に在りては通常燈火を標定点として間接照準に依り、速射砲に在りては火光又は照明せられたる目標に対し直接照準により行う。而して燈火は敵に認識せられざる如く注意す
第471
夜間に於いては、中、小隊長は特に自衛の処置を講じ、分隊長及び砲手は通常砲側に近く位置し、警戒心を旺盛にし、敵に乗ぜられざるを要す。若し敵兵砲側に迫れば、敢然白兵を揮い、之を撃滅すべし
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