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歩兵操典
附録
其の四 十一年式軽機関銃の操法
第1
十一年式軽機関銃の操法は第一篇に準ずるの外、以下示す所に拠る
第2
担銃(立銃)を為すに方りては、左手にて銃把を握り銃を担う(下ろす)
第3
右(左)向、後向、立銃等を為すに方り銃を地に置くには、床尾を置く所に注目す
第4
装填するには、銃に注目して之を体に托し、両手にて脚桿を開き、左手にて脚桿の基部を、右手にて銃把を握ると同時に左足を約1歩前に踏み出し、銃を据え、右膝を地に着け、左手にて圧桿を起こし、弾箱より弾薬を撮み出し、装填架に込め、圧桿を閉じ、安全装置にし、弾箱の蓋を閉じ、次いで握革に依り放熱筒の中央部附近を下より握りて銃を取り、右足を左足に引着けて起ち、両手にて脚桿を閉じ、不動の姿勢に復す
第5
弾薬を抽出するには、装填に準じ姿勢をとり、注目して撃発装置にし、左手にて槓桿を十分に引き之を旧に復し、次いで圧桿を起こし弾薬を撮み出し、弾箱に納め、蓋を閉じたる後、左手にて圧桿を閉じ、残弾なき告知を受くるや槓桿を引き之を保ち、引鉄を引きて遊底を静かに前進せしめ、装填に準じ不動の姿勢に復す
第6
伏射の姿勢を取るには、銃を据え、体の方向銃と約10度の角度を保つ如く左後方に伏臥し、右手にて銃把を握り装填したる後、左手にて槓桿を一挙に十分に引き、之を旧に復し、床鼻の前方を左上より握り、目標に注目す
第7
射撃を中止するには据銃前の姿勢に復し、装填架に弾薬を補う
第8
射撃に方り、脚桿を低(高)くするには、脚桿の位置を移動することなく銃を僅かに前方に出し、且つ体を少しく前に進め、右手にて脚止栓を抽出し(押入れ)、体を後退し銃を後方に引く
第9
銃を直接地物に依托して射撃するの止むなきときは挿弾子の落下を妨げざることに注意す
第10
戦闘中、早駈(駈歩)(速歩)を以って運動するに方りては、右手にて銃把を、左手にて握革に依り放熱筒の中央部附近を下より握る
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