1.目的
性能機能良好な飛行機用大口径機銃を得るため。
- 2.経過
- 1)昭和十二年五月 「エリコン」式二十ミリ固定FFL型を試験する。
- 2)昭和十五年七月 FFL型を見取り試作に着手する。十六年九月試作完了。十六年十一月概ね良好な成績で空中実験を終了した。後に小改造を実施昭和十七年一月現地で実用試験を実施、絶大なる威力を発揮し、一号銃に替わって以
降の主力機銃となる。
- 3)この機銃は空気装填、電気発射であり、一部油圧装填であったらしい。
3.使用状況
この機銃を装備した機体は各種飛行機搭載機銃一覧表 昭和19年7月10日 海軍航空本部第3部によれば、零戦52型の一部(甲型の事か?)に2丁、雷電/J2M2に2丁、月光に3丁、一式陸攻上方機銃、2式陸偵察に2門などがある。この参考文献は52型の2号4型が昭和19年5月には油圧装填が予定されながら、昭和19年7月には手動装填に変更された事が記載され衝撃的資料であり、恐らく装備機種の記載も正しいものと推定される。
4.現存する機銃
九九式二十粍二号固定機銃三型は、オハイオ州ライトパターソンのUSAFミュージアムに大日本兵器富岡製作所製の三型が1丁保存されている。
オハイオ州ライトパターソンのUSAFミュージアムの20粍機銃