1.概 要
伊号潜水艦の伊8でドイツから入手した機関砲で、伊8は昭和18年6月1日呉を出港同年8月31日ブレスト入港、昭和18年9月4日ブレストを出港し同年12月20日呉に到着しました。陸軍はドイツから購入したマウザーの20粍機関砲を飛燕に搭載しますが、海軍は既に九九式二十粍機銃を実用化しており、特に興味を示しませんでした。
- 2.使用状況
- 海軍がマウザーの二十粍を使用した形跡は無い。
- 3.その他
- マウザー20粍機銃と伊8で一緒に日本に運ばれた器材は以下の通り。*1
- 爆撃照準器 ロトフェー7C 3個
- 爆撃照準器 RG06 1個
- 急降下爆撃照準器 PZA1型 3個
- マウザー20粍 2丁
- マウザー20粍用弾薬 各10発
- MG131 6丁
- MG131用弾薬包
- 通常弾,徹甲弾,曳光弾,演習弾 各10発
陸軍が入手し、飛燕に搭載したマウザー機関砲と型式は同じ機関砲ですが、入手ルートは陸軍とは別の便で入手したものと推定されます。
- 4.参考文献
- 日独技術交流に関する記録 第2復員局残務処理部 高野 防衛庁戦史室所蔵