1.概 要
- 海軍初めての国産旋回機銃として単座戦闘機以外の殆ど全ての海軍機に搭載され、後継機種の不調もあって終戦まで活躍した。
- 1)大正10年九二式七粍七旋回機銃の元となる留式旋回機銃の正式採用決定
- 2)同年見取りによる試作開始
- 3)第一次上海事変で海軍航空隊は昭和7年2月、米国人傭兵ショートの操る中国軍戦闘機撃墜(海軍航空 隊の初撃墜)
- 4)昭和8年2月試製完成予定の所、昭和8年5月完成
- 5)昭和18年末 生産中止
- 2.採用後の状況 大戦前後の単発の戦闘機以外のあらゆる機体に搭載されたが、大戦後期には威力不足が痛感され、2式13粍旋回機銃に逐次交する事になったが、2式13粍旋回機銃の故障が頻発し、終戦まで使用されていた。
3.その他
92式7ミリ7機銃は陸上用もしくは艦艇用としても用いられ、機銃本体は92式7ミリ7機銃と92式7ミリ7機銃1型の2種類しか無かったが、機銃銃架はAからE型までと他にもいくつかの銃架があり、組み合わせによって92式7ミリ7単装機銃A型からF型までの6種類があった。更にC型は3種類、F型は5種類の派生型があり、
92式7ミリ7単装機銃F型改2の様に呼ばれた。この機銃の銃架は92式7ミリ7単装機銃銃架3脚架4型であり、陸上自衛隊武器学校(土浦)に保存されている。
- 4.備 考
留式及び九二式七粍七機銃の生産・購入数一覧*3
九二式七粍七機銃 九二式七粍七旋回機銃 留式 留式旋回
(艦船搭載用) (航空機用)
本年度 製造中 本年度 製造中
竣工 竣工
昭和 6年 0 0 0 0 207 0
昭和 7年 記録が残っていない 記録が残っていない 記録が残っていない
昭和 8年 0 5 0 2 0 0
昭和 9年 1 6 2 150 調査中
昭和10年 調査中 調査中 調査中
昭和11年 6 20 250 0 68 0
昭和12年 20 140 120 108 150 716