一八試二十粍固定機銃一型
直線上に配置
直線上に配置
2002.3.9 New !

トップ アイコン
次ページヘ

トップ アイコン
海軍機銃ヘ

トップ アイコン
トップページヘもどる

トップ アイコン
資料集ヘもどる

1.概 要
九九式二十粍二号固定機銃よりも、初速が早く発射速度が高い戦闘機の翼内機銃を得ることを目的として開発されました。
昭和十八年九月三十日要求性能決定と同時に、空技支廠射撃部に於いて研究が始められました。開発が先行し、性能も優秀な五式三十粍固定機銃と同様の様式を採用する事によって兵器整備の斉一性をはかり、弾丸は九九式二十粍と同一として、薬莢及び装薬を別個に設計しています。
設計・研究と並行して射撃部工場に於いて試作を進め、設計は昭和十八年十月終了、試作一号銃は十一月末という驚異的な速さで進行しています。
試作・実験は概ね順調に進行しましたが、途中で弾薬包の不足が生じた。又保弾子の試作が順調には進まなかったようです。昭和十九年八月には零戦により空中実験が2回実施されましたが、昭和十九年末に発射速度が十八試二十粍固定機銃の六百発に達する九九式二十粍二号固定機銃五型が出現したこともあって、試作はほとんど中止状態となり、終戦までに遂に完成しなかった。五式三十粍固定機銃の開発に非常に参考になったとの関係者の記録が残っています。

2.使用状況
零戦に試験的に搭載された他は搭載例は無い。
3.その他
4.参考文献
飛行長主管兵器説明資料 海軍航空本部補給部 昭和19年3月 防衛庁戦史室所蔵