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デトロイト・ロッキード YP-24 低翼単葉の複座戦闘機

 ロッキード社はそれまでヴェガ(Vega)やオライオン(Orion)などの流麗な木製機メーカーとして知られていましたが、1931 年 9 月に米陸軍は引き込み脚を備えた低翼単葉の近代的戦闘機を同社に発注しました。ロッキードの社内呼称 XP-900 として開発された本機は全金属製の胴体と木製の主翼を持ち、600hp のカーチス V-1570-23 コンカラーエンジンに金属製三翅プロペラを装備しており、複座ながら 214.5mph(345Km/h) という高速を発揮しました。各種テストの結果、米陸軍は増加試作機 Y1P-24 および本機をベースにした高速軽爆 YA-9 それぞれ5機の発注を行いましたが、デトロイト・ロッキード社は資金難に見舞われ航空機事業部を解体してしまい、ただ一機の YP-24 も引き込み脚の故障で胴体着陸を行い失われてしまいました。なお、本機の開発チームはコンソリデーテッド社に吸収され Y1P-25 の名称で開発が継続されています。
(文・ささき)


緒元(YP-24)
製作1931年
生産数1機
乗員2
全幅42ft 9in(13.03m)
全長28ft 9in(8.76m)
全高8ft 2in(2.49m)
主翼面積292ft2(27.13m2)
乾燥重量3010LBs(1365Kg)
全備重量4360LBs(1978Kg)
武装12.7mm 機銃×1+7.62mm機銃×1(機首)
7.62mm機銃×1(後方旋回)
発動機カーチス V-1570-23 液冷12気筒 600hp
最高速度214.5mph(345Km/h) 高度不明
実用上昇限度26400ft(8047m)
航続距離556ml(895Km)

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