本機はその開発の過程において、同時期に採用されたF6Fとは対象的であった。 すなわちF6Fが開戦後 急場しのぎで間に合わせた艦戦とすれば、F4Uは戦前から 当時の最新技術をとりいれて、じっくり設計された機体でした。
P&W社の18気筒2000馬力級エンジンを採用し、効率を高めるため当時としては最大の 4.06mという大直径プロペラを装備し、それにともなって主脚の長さを抑えるための 逆ガル式と、重量軽減の為の羽布張り構造の主翼を用いるという 常識を越えた 革新的な機体でした。
確かに速度性能はすばらしく1940年に初飛行した際に、当時のアメリカの機体として 初めて650km/hを記録し 「米国最速の戦闘機」と呼ばれました。 反面 逆ガル翼の失速性の悪さ、大直径ペラの逆トルクによる操縦性の悪さ、後方視界 の悪さなどで空母用艦戦としては不適とされ、当初は海兵隊に回され陸上基地で 使用されていました。
1944年から空母での本格的な運用が始まると、持ち前の高性能を発揮しはじめ 大戦末期にはF6Fに代わって主力艦戦の座につきました。 そのF6Fが終戦と同時に退役したのに対し、F4Uは依然運用され続け朝鮮戦争でも 対地支援等に大活躍し、供与機を含め12、571機が生産されました。
型式 | F4U-1 | F4U-4 |
エンジン | P&W | |
出力 | 2000 | |
プロペラ | ハミルトンスタンダード3翅 | ハミルトンスタンダード4翅 |
全幅 | 12.489 | |
全長 | 10.163 | |
全高 | 4.592 | |
速度 | 644 | |
機銃 | 12.7x6 | |
爆弾 | 227x2 | 454x1 |
更新日付 | 型番号 | 制作会社 | 備考 |
980705 | XF4U-1 | Chance-Vought | 試作 |
980705 | F4U-1 | BirdCage風防 | |
980708 | F4U-1A | ||
980708 | F4U-1B | 英国海軍向け | |
980813 | F4U-1C | 4 X 20mm | |
F4U-1D | |||
F4U-1P | 偵察 | ||
XF4U-2 | |||
F4U-2 | |||
XF4U-3 | |||
F4U-3 | |||
XF4U-3B | |||
F4U-4XA | |||
F4U-4XB | |||
XF4U-4 | |||
F4U-4 | |||
F4U-4C | |||
F4U-4E | |||
F4U-4K | |||
F4U-4N | |||
F4U-4P | |||
F4U-5 | |||
F4U-5N | |||
F4U-5NL | |||
F4U-5P | |||
XF4U-6 | AU-1 | ||
F4U-7 | フランス海軍向け | ||
FG-1 | グッドイヤー社制作 | ||
FG-1A | 折畳みなし | ||
FG-1D | 折畳みあり | ||
FG-1E | あり | ||
FG-1K | 標的機 | ||
FG-3 | |||
FG-4 | |||
XF2G-1 | |||
F2G-1 | |||
F2G-1D | |||
F2G-2 | |||
F3A-1 | ブリュースター社制作 | ||
F3A-1D |
大戦機の共通の資料として充実させていきたいと思っています。いろいろな資料の制作提供をご協力いただける方を歓迎いたします。 いっしょに大戦機のデータベースを作り上げたいものです
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