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こんにちは。 昔の潜水艦の写真を見ると、潜水艦の艦首や司令塔に、ギザギザのカッターみたいなのが付いているけれど、あれで本当に防潜網が切れるのでしょうか。 よかったら、教えてくださいませ。 弘田 |
- あのー。
1隻2隻が例外的につけているならともかく、あんなに普及した装備捕まえて
「本当に」もないもんだと思いますが。
モノを疑うにもほどがあります。
「どの程度切れるのか」とかお聞きになるなら理解しますけどね。
勝井
- 突っ込んでいってばりばり切っていくものではありません。
引っかかってしまった場合の脱出用装備と思ってよいと思います。
逆に言えば、最も引っかけて絡んでしまいやすい部分についているのです。
トリムを移して艦を揺すって脱出を試みる際に、絡んだ部分をブチ切って逃げ切れるようになっているわけです。
とはいえ、防潜網の方でも潜水艦が引っかかると警告灯が点くとか、機雷がセットになっているとかの進歩や工夫がなされており、網切器の有無とは関係なく防潜網が致命的に危険であることには変りありません。
つまり、アレで網は切れるけれど、網を切るまでにどうにかされてしまう可能性が非常に高いわけです。
そんなわけで、第一次大戦中頃には早くもあまり有効な装備とは言えなくなっており、大戦間には潜水艦による敵泊地侵入はほとんど現実味のない戦術になりつつありました。(U-47によるスカパフロー侵入はそのスキを逆に衝いたもので、そうそうできる作戦ではありません)
時期に多少の早い遅いはありますが、各国で1930年代まで残されていたのは気休めのようなもので、敵が大いにミスをしてくれるなら脱出の機会もある、ということです。網切器がなければ、脱出の機会は更に減ってしまうわけですから。
まなかじ
- まず、防潜網は網目が5mぐらいあるんです。
潜水艦の大きさと比べれば、何処にどう引っかかるかは想像できると思います。
概ね艦首さきっちょが嵌るわけですな。
だもんだから、あのような形で、ああいうもんがあると、網目を押し広げるように引っ張って、切断できるという訳です。
SUDO
- こんにちは。
みなさん、回答をありがとうございます。
僕は、アレで網を切って突進するのかなあと思っていました。
そういえば、甲標的が防潜網にひっかかって、乗員が外に出てほどこうとしている訓練の写真を見たことがあります。
やっぱり、最後は手作業という訳ですね。それこそ、狙い撃ちされそうですね。
で、結局、網切器の効果はどうなんでしょうか。どの程度切れたのでしょうか。よく切れたのでしょうか。それとも、絡んでばかりで、あまり切れなかったとか。
弘田
- >4
速度が出ていればそれなりに切れたようです。
ただ、これは速度とワイヤーの太さ次第で、しかも大きなテンションで、つまり切れるような力をかけると仕掛けてあった機雷が作動するのが普通ですので、そうなると、手作業する時に少しはマシかなと言う程度になります。
SUDO