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3203  イギリスのキングジョージ5世級(の後期型?)の艦橋トップの測距儀の基線長は22ft
 (WW2アメリカ巡洋艦で使用された)Mk.34方位盤に装備されているMk.45測距儀の基線長は18ft
 (WW2アメリカ戦艦で使用された)Mk.38方位盤に装備されたMk.48測距儀の基線長は26ft6in
 アイオワ級戦艦の砲塔測距儀は46ft
 日本海軍の測距儀は、基線長の値がきりの良い数値のように思えるのに対し、英米のそれは、何故このような中途半端な数値なのでしょうか?
セミララ

  1. 日本の測距儀の基線長がキリが良いと感じられるのは単にメートル単位で数字を丸めたからでしょう。(例の15メートルにしても三組の基線長を平均して四捨五入した値だよね)
    それにヤード・ポンドの世界ではプラモデルの縮尺のように一見、メートル世界の人間には
    不可解な数字と思えるものでも合理的な場合があります。(関係ないが3/8インチなんてネジを平気で規格に使うなんて気が知れない=単に1/4と1/2の間なのか?)
    すずき

  2.  御回答ありがとうございます

    >日本の測距儀の基線長がキリが良いと感じられるのは単にメートル単位で数字を丸めたからでしょう。

     具体的に、どの測距儀が基線長の値を丸めたものなのでしょうか?

    >(例の15メートルにしても三組の基線長を平均して四捨五入した値だよね)

     大和搭載の15.5mの測距儀にしても、ステレオインベルトの方の基線長は正確に15.5mです
     上下合致式の方は、元々ステレオインベルトの筈だったのを無理やり変更した為に、あのような中途半端な値に見えるだけです
     名称にしたって、光四八金物というように、○米測距儀とは言っていません

    >それにヤード・ポンドの世界ではプラモデルの縮尺のように一見、メートル世界の人間には
    >不可解な数字と思えるものでも合理的な場合があります。

     う〜ん、それだけかなぁ
    セミララ

  3.  日本のガソリン・スタンドの給油ホースの長さは3m以内と決められているそうです。
     この数字の根拠は、日本に入ってきたこの種のものの長さが3mだったからだそうです。
     つまり、日本人の体格やガソリン・スタンドの状況等を勘案して定められたものではないわけです。
     しかし、輸出もとの国では、恐らくはさまざまなことを考えて3mと言う長さを決定したと思うのです。
     当然、その中には生産上の利便性等と言うものもあったでしょうから、3m以上のものもあったかも知れません。
     
     鉄道で世界標準軌と呼ばれるものは1435mmですが、これは4フィート8インチ半になります。
     http://www.alles.or.jp/~ito25626/gauge.htm
     によれば、この中途半端な数字は、昔の馬車の車輪の外側同士の間隔が5フィートだった事に由来し、鉄道はレールを使用するのでその厚さを減じた結果だそうです。
     そして、この5フィートと言う数字は二人がけの馬車の幅として適当であると言う理由で使われていたものだそうですが、イギリスにはこのように経験則に基づいて数値が決められ、それを加除して使用しているようです。
     
     もしかすると、イギリスのそれは経験則が優先され、日本の場合は数字を優先した結果ではないかと考えております。
     
     以上は私がぼんやりと考えている事ですので、ここのレスとして相応しいもの言い切る自信はありません。
     したがって、書くべきかどうか悩んだのですが、御参考の一助として考えて戴ければと思っております。

    hush

  4. 私自身が軍艦の測距儀に関して存じませんので、回答にはなりませんが回答を導き出すための参考に「なりますかどうか」という程度にてご容赦ください。

    ライカのM型カメラ等の距離計連動型カメラの場合その測距精度を問題にする場合は、基線長ではなく有効基線長を取り上げて調べます。
    有効基線長は基線長に倍率を乗じたものです

    また、測距儀に使用するレンズも焦点距離及び明るさ(F値)によって過焦点距離(被写界深度で無限大が入る距離の1/2)がことなり、製作する上ではスペック上で(ISOやJISやミルスペックという意味)測距限度(分解能。肉眼は角度1’)、許容されるボケ、安全率(測距誤差等があるので角度1’ではなくもっと大きい数字)により過焦点距離が決められているはずです。

    仮説で恐縮ですが、
    「有効基線長は、きりのいい数値である」

    「規格で使用レンズの過焦点距離が決められているので半端な数値になった」
    ような気がします。
    victrola

  5.  御回答ありがとうございます

    >#3 hushさん
    >イギリスにはこのように経験則に基づいて数値が決められ、それを加除して使用しているようです。
    >もしかすると、イギリスのそれは経験則が優先され、日本の場合は数字を優先した結果ではないかと考えております。

     何か解決の糸口が見えてきたような気もします
     ここらへん、国色なのでしょうか

    >以上は私がぼんやりと考えている事ですので、ここのレスとして相応しいもの言い切る自信はありません。
    >したがって、書くべきかどうか悩んだのですが、御参考の一助として考えて戴ければと思っております。

     いえいえ、とんでもございません
     有難い情報、恐れ入ります


    >#4 victrolaさん
    >距離計連動型カメラの場合その測距精度を問題にする場合は、基線長ではなく有効基線長を取り上げて

     確かにそうですね
     因みに、大和の測距儀は基線長15.5m・30倍、アメリカの26.5ft測距儀は倍率25倍です
     距離計連動の透視ファインダーの場合、倍率はほとんど1倍以下でしょう

    >距儀に使用するレンズも焦点距離及び明るさによって過焦点距離がことなり、製作する上ではスペック上で測距限度、許容されるボケ、安全率により過焦点距離が決められているはずです。

     一眼レフなどのマット面でのフォーカシングならいざ知らず、距離計連動の二重像式や上下合致式の場合は、過焦点距離どうこうは関係しないような気もしますが...

    「有効基線長は、きりのいい数値である」
    「規格で使用レンズの過焦点距離が決められているので半端な数値になった」

     測距精度の面から見たら、そういう事なのでしょうね
     勿論、測距精度からだけではなく、腕の支えや旋回半径等の問題も絡んでくるのでしょうが...
    セミララ


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