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空母の艦橋は何故,左舷でなく右舷にあるのが一般的なのでしょうか? もし,これの答えが「艦載機の着艦直前のフライパス後の旋回が反時計回りだから」で あるのならば,何故,旋回は反時計回りに決められたのでしょうか? (右利きの人にとっては,飛行機に限らず,反時計回りのほうが 回りやすいと聞いたことがありますが,そのためでしょうか?) 艦船と航空機の両方にまたがるような質問ですみませんが,教えて頂けたら幸いです。 Navier-Stokes Eq. |
- 空港への着陸周回経路は左回りが多いです。ド田舎で周囲に何もない滑走路などはデフォルトで左回りです。ただし滑走路が2本以上並列しているとか、地形的に特定の風向きがあるとか、空港周囲に山脈や高層建築、重要施設などがある場合はその限りではありません。
「なぜ左回りなのか」は、はっきり言ってよくわかりません。プロペラ機のプロペラ回転方向と関係がある(パイロットから見て時計回りのプロペラを持つ機体では、離陸直後などに左へ向こうとする力が働く)という説が多いようです。なぜ時計回りプロペラが多いかについては「人力でエンジンスタートさせるときに始動しやすい」という説もあります。どちらも与太話に毛が生えた程度の信憑性しかありませんが。
>右利きの人にとっては,飛行機に限らず,反時計回りのほうが回りやすい
戦闘機のような一本棒の操縦桿では、これを右手で操作する場合、引っ張るよりも押し込むほうに力を入れ易いので左旋回のほうが有利になるようです。また、上で述べたプロペラ回転方向はラダーペダル操作に関連します。「パイロットから見て右回り」プロペラの機体を高迎角で旋回させる場合、右旋回時には左旋回時より強くペダルを踏まなければ吊り合いが保てません。
とは言っても、その違いは相対的なものでしかありません。並列複座機の機長席(左側)は左手で操縦輪・右手でスロットルを操作するので、力の入れ易さはあまり関係ありません。ラダー操作についても、人によっては右旋回のほうが好きだし得意という人もいますし。
ささき
- 船として都合が良いからではないでしょうか。
飛行機にとってはどちらでも構いません。
BUN
- 過去ログですが
http://www.warbirds.jp/ansq/22/B2002472.html
富士見町
- 旧海軍の母艦は艦橋の位置に拘わらず、着艦指導灯は全て左舷にセットされて
いました。だから「誘導コース」は全て(陸上基地では例外あり)左回りです。
蒼空
- >1
空港で左旋回が多いのは、殆どの並列座席機で機長の座席が
左側に有るのと関係有るのではないでしょうか。
(アプローチで左舷下方の視界が取りやすい)
ニワトリとタマゴの関係かも知れませんが。
Scylla.
- >各位
だもんだから#2でBUNさんが「船にとって都合が良い」と述べられてるのです。
船舶航行のルール(国際的慣習も含む)からは、右舷に相手を見る側が回避することが定まってます。
つまり空母は左前が死角になっても、そんなには困らないけど、右舷側は見えないと咄嗟の回避が出来ないんです。勿論これは四方に見張りを出していれば緩和できる問題ですが、慣習的に左右どっちかを選ぶのならば右に艦橋があるほうが良いでしょう。
他に飛行機とて着艦事故等の可能性があり、着水しちゃったら船舶もしくは障害物ですから、その位置関係が船舶航行のルールに準拠していてくれた方が、船にはありがたいのではないでしょうか。
SUDO
- 競艇や競馬も左回りですね。関係あるのかも?
海軍の中攻は右が主操縦で左が副操縦の席でした。勿論、着艦はしません。
蒼空
- 陸上のトラック競技が左回りです
心臓が左側なのと関係してるんじゃないでしょうかね
無意識に左側に回避するってコトで・・・
>>6.
>右舷に相手を見る側が回避することが定まってます。
・・・も元はソコから来てるんじゃないでしょうか?
駄レス国務長官
- 多数の回答ありがとうございました(類似過去ログがあったことを知らず,すみませんでした)。
予想していたよりも多くの事情や要因が絡んでいたことが判り,びっくりしました。
重ねてお礼申し上げます。
Navier-Stokes Eq.
- 重ねて書きますけれど「左回り」と艦橋の位置は無関係です。
BUN
- >7 >8
私は高校で自転車のトラック競技をしておりました。一般的にバンクと呼ばれる自転車用トラックも例外に漏れず反時計回りなのですが、その理由について部長から以下のような説明を受けた事があります。
1)人の心臓は左にある為、障害物を避けるとき心臓をなるべくそれから遠ざけたいとし、無意識に左に避ける。
2)人が全力疾走などで高速旋回するとき心臓がある重い左側へ身体を傾けるほうが自然に旋回しやすい(気がする?)。
3)人は左が軸足、右が作業をする足である為、左旋回での記録が出やすい。
以上から陸上トラックが自然に反時計回りになり、自転車のバンクもそれに倣ったという事です。
以後、様々な分野の周回路が反時計回りとなる起源はここにあるのではないでしょうか。
DDかず
- 自動車の右側通行/左側通行と同様、何らかの(多くは偶然の)理由でどちらかが優勢になると、優勢なものが次第に慣習として固定化するだけで、「合理的理由」は後になって考え出された説明原理のように思えます。
たとえば
http://www.settchan.com/sports/sports44.html
カンタニャッック
- ゴミレス
http://www.tim.hi-ho.ne.jp/mxc00113/hidarimawari.html
ベリアル
- ↑
要するに、はっきりとした合理的理由は、わからない。
ってことで
ベリアル
- >10
艦橋が左舷にあった赤城と飛龍では,パイロットが「着陸直前の(左)旋回の最中は,
艦橋が(パイロットから見て)飛行甲板の手前に位置して甲板を遮って見えるので
邪魔に見える」と言っていて不評だったということ,そのために後の空母で艦橋と煙突を
同一舷側に統一するときに,煙突を左側に持ってくるのではなく艦橋を右側に持っていったのだと
いうことを以前なにかで読みましたが‥‥。
DDH雌阿寒岳
- 母艦の艦橋を左舷に定めた理由もそれを右舷に改めた理由も、その通達文書の内容も含めて「日本の航空母艦パーフェクトガイド」で紹介されています。この問題に興味がおありでしたら従来出版物上では読めなかった内容ですからどこかで一読をお奨めします。
赤城の運用結果によって艦橋の位置が改められた件は、単純に左舷から右舷に移設されたのではなく、艦中央から艦前方へ前後方向に移動している事が重要です。艦橋はどちらにあっても飛行機にとって邪魔なのです。そこで艦橋を前へずらすことで着艦の都合を優先し、どこに置こうがあまり効果の無い発艦時の都合は無視されたのです。煙突と反対舷の艦中央に置くことで格納庫形状が合理化できなかったこと、前方に置く事で艦橋を小型にできることなど副次的な理由もありますが、主な理由はこのようなものです。従って右舷前方の艦橋も発艦時に邪魔物であることに変りありません。
BUN
- 「船側の都合はどうでもよい。飛行機最優先!」と乱暴な前提をするならば、大型空母でもフラットデッキ型が理想ということなのでしょうか・・・?
Ranchan
- >「船側の都合はどうでもよい。飛行機最優先!」
空母とはもともとそのような軍艦です。空母に未経験だった巡洋艦設計者が多く関わったある空母改装工事では高角砲や兵員居住区を優先した為に後から手ひどく批判されています。実際の戦訓でも島型艦橋は不要であるとの主張を読むことができます。
「フラッシュ型」の飛行甲板は飛行機には最も都合が良いのですが、今度はそれを指揮運用する側にとって、島型艦橋はやはり有用と判断されたために利根型の空母案、伊吹などで小型空母にも「アイランド型」が採用されているのです。
BUN
- 失礼致しました。「フラッシュデッキ」でした・・・。Orz
ご教示有難うございます。
一点お伺いしたいのですが、18.を拝読いたしますと「アイランド型空母の艦橋は本来飛行機運用のためにある。『前方・上方の視界が効くので操艦し易い』等の艦にとって都合の良い機能はアイランド型艦橋を持った結果として生じる副次的なものである」と思えるのですが、このような認識で良いのでしょうか?
(「アイランド型艦橋は操艦し易くなるように設置された。だから大型空母に多い(つまり艦側の都合で設置されている要素が多い)と思っていましたもので・・・)
Ranchan
- 「アイランド型」を選択したのは航空側です。艦上機の指揮運用に適するため、飛行作業の邪魔になる施設をあえて受け入れたのです。初期の計画の小型空母がフラッシュ型を採用しているのは艦型が小さいためです。また上にも述べていますが、前方に配置することで艦橋を低く小型にできるというのは視界にからむ操艦上の問題です。
BUN
- 度々のご教授有難うございます。
「日本空母は艦橋が小型で狭く、使いにくかった。米空母(レキシントン型、ヨークタウン型、エセックス型等)のゆとりある設備を見習うべきだった」と聞いた事がありますが、アイランド部は本来邪魔な設備なのですね。勉強になりました。
Ranchan
- >>16.
拝読しました
S10年の「艦橋煙突両舷分置」は理由と云うよか決定事項ですよね
「各部から徴された意見」の中に理由が隠されてると思われますケド・・・
既に右舷に煙突が存在していた(赤城)、または(蒼龍の)右舷煙突を踏襲した(飛龍)ため、仕方なく左舷艦橋となったというコトでしょうか?!
あと、大鳳では艦橋は中央寄りに戻ってますが、これは当初案の左舷中央から(逆着艦対応で)前後位置を変えずに右舷に移すため、煙突と一体の艦橋になったというコトでしょうか?!
以上、ご教示賜りたいと存じます
駄レス国務長官
- 何をもって中央、何をもって前方なのか、平面図をもう一度睨んでは如何でしょうか?!
BUN
- >>23.
翔鶴型に比べれば明らかに位置が後退してますので「中央寄り」と書きましたケド「中央」とは申しておりません
「前後位置を変えずに」の部分は「前後位置を極力変えずに」とお読みいただいた上で本職の質問にご回答賜れば幸いです
駄レス国務長官
- 「しょうか?!」をやめて戴けたのでお答えします。
母艦の着艦区域に艦橋がどれだけ干渉しているかを見て欲しいのです。
赤城と大鳳を比較すると赤城が着艦区域を短く取っていること、大鳳が後期の空母らしく着艦区域を延長しようとしていること、それに伴って艦橋の位置が決定されていることが平面図だけからでも読み取れるでしょう。艦中央も前方も全て想定された着艦区域の長さと幅によるのです。
ですから大鳳は中央よりに戻した訳でもないのです。
BUN
- >>25.
ご回答有難う御座います
確かに艦橋が外側にずれてれば、前方か中央かは飛行機にとって左程問題無くなりますから、翔鶴型(内側寄り)から大鳳、同改型、信濃と後にゆくに従い、艦橋が舷側に張り出し、かつ(煙突一体と相まって)中央寄りになるってワケですね
駄レス国務長官
- 違います。
外側にどれだけズレようが、必要な着艦区域を確保できれば構わないんです。
段々と空母の艦橋が中央寄りに後退したように勘違いするのは、着艦区域の長さを見ていないからでしょう。後期の艦ほどむしろ遠慮なく前進しているのです。
大鳳はただ単に艦の全長があるだけの話です。
BUN
- >>27.
???
文献>>16.から下記のように読み取ったのですケド・・・
艦名 全長 全長に対する前端〜艦橋前面の距離の比率
赤城: 260,67m 46%
翔鶴型: 257.50m 33%
大鳳: 260.67m 39%
同改型: 257.0m 40%
信濃: 266.0m 43%
・・・
各艦の「着艦区域の長さ」の具体的数値をお示しいただけませんか?
駄レス国務長官
- もういやです。飽きました。
BUN