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先日、友人とニュースを見ながらこのような会話をしました。 友人:「中国原潜の領海侵犯は悪質である。なぜ撃沈しなかったのか?日本政府は弱腰である」 Ran:「『警告を受けてもいつまでも退去しない』または『中国原潜が護衛艦やP3Cを実際に攻撃する』でもない限り『領海侵犯→即攻撃・撃沈』は行き過ぎだろう。」 言ってしまってからふと思ったのですが今回の場合、もし実戦であるならば潜水艦側から対潜哨戒機に対し「失探を狙う」以外にどのような手があるのでしょうか?(潜水艦が哨戒機を実力で排除することは能力的に可能なのでしょうか?) 大変幼稚な質問で申し訳ありませんが、宜しくお願いいたします。 Ranchan |
- とりあえず、ハン型の武装にSAMみたいなものはありません。対艦ミサイルと魚雷では哨戒機は落とせないんじゃないかと思います。
たまご
- 歩兵携帯型SAMを艦内に収容するというのが比較的何処の国の艦でもやれる手立てです。浮上していと撃てないので無意味に近いですけど。
潜航中では潜水艦は上空の哨戒機を捜索捕捉する手段をもたないので、例え海中からSAMを撃っても、それが当る保証は全く無いので、現状では潜水艦が能動的に哨戒機を排除する手段は無いです。
SUDO
- じゃ、この手のは結局ものにはならなかったというわけですか。
http://www.whatreallyhappened.com/RANCHO/CRASH/TWA/SYS_SUBSAM.html
一時期けっこう宣伝されていたようですが。
大名死亡
- ユーロミサイル社でPolyphemという光ファイバー有線誘導の誘導弾を開発中です。Polyphem-SMという潜水艦発射の射程10KMバージョンもありますので
哨戒機の捕捉さえ出来れば迎撃は出来そうです。
ただ、原型ミサイルの初飛行から9年経っているのに今だ実戦配備されていない事から冷戦終結による開発ペースダウン以外の技術的欠陥が伺えます。
(過去ログでは光ファイバーの切断問題が克服できないとか)
今の時点では
・目標捕捉手段が不確実(潜望鏡で見つけても遅すぎ。マストのレーダーでは逆探知の恐れがあって常時監視は不可能)
・発射すること自体が自艦位置を暴露
・たとえ哨戒機撃墜に成功してもその後は脱出行動となり、本来の任務を放棄する事となる。
など利点が見出しにくく、本格的な物を開発配備するという例は無い様です。
個人的には、96式多目的誘導弾だったらヘタレ欧州製のようにならずに
実用出来るのではないかと思いますが、まともな軍隊なら目的の明確ではない実装はしないでしょう。
タイ駐在員
- 旧ソ連の「タイフーン」「キロ」「エコー」の各級には、セイル部分に昇降可能なマストに取り付けた潜望鏡深度から発射可能なSA-14SAM発射機が装備されていましたね。
大塚好古
- >5
あれ、過去形?
勝井
- 皆様ご回答有難うございます。
今回の中国原潜のように哨戒機に張り付かれてしまっては、失探できない限り「おまえはもう、死んでいる・・・」状態なのですね。
Ranchan