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海上自衛隊の護衛艦に搭載されている対水上/対空レーダーのOPS-28というのは、2次元レーダーなのでしょうか、それとも3次元レーダーなのでしょうか? 又、対空目標に対してはどの程度の能力があるのでしょうか? ガンヘッド507 |
- 2次元です。
近距離での分解能(方位・距離とも)に優れているので、シースキマーの識別に効果があります。
ただし、3次元レーダーのOPS−24や超長距離監視用のOPS−11系列とともに赤表紙(秘指定)扱いのはずですので、具体的な能力は「世界の艦船」で公表されている以上の事は出てこないかと・・・・・。
元むらくも乗員
- >元むらくも乗員様
そうでしたか、ありがとうございました。
ガンヘッド507
- ほとんどゴミですが・・・・
検索できるデーターによれば、スキャナーはパラボリックシリンダー導波管スロットアレーって書いてありますが、何それ??の状態でして、パラボリックシリンダー導波管って聞いたことが無い・・・・
でまぁ、その導波管構造はどうでも良いですが、スロットアレーってのは、基本的にダイポールアレーと相互補対でして、ダイポールアレーと同等の電気的特性なんです。導波管形状がどうあれ、1/2λスロットである限りは。
っつーわけで、脳内妄想をしてみる限りでは、ひょっとして、ごくふつーの導波管スロットアレーにパラボリックシリンダー断面の反射板を付けただけじゃないのかと・・・(民生用は単なる板を45度の角度で上下に取り付けただけ。)利点は垂直面内半値角を小さくできる。一般的な20度の半分以下??
これまた脳内妄想では、水平線付近を高速で動く目標を捕捉するにはビーム幅がある程度広い方が有利なんですが、そうなると利得が稼げず、探知限界距離が小さくなる。で、至近距離を犠牲にして(といっても距離が近いから実用上支障はない。)垂直面内ビームを絞って利得を稼ぎ、割と広い(といっても3度以下とは思うけど)水平面内指向性を持たせる事で、低いPRFと長いパルスが水平線距離で使えるようにして、シースキマーの捕捉率を上げている、という想像・・・・
ゴミでした。
elebras
- > 検索できるデーターによれば、スキャナーはパラボリックシリンダー導波管スロットアレーって書いてありますが、何それ??の状態でして、パラボリックシリンダー導波管って聞いたことが無い・・・・
一般の人は、丸い開口面型なら、カセグレンでも何でもパラボラといってしまいますから、そうした表現なのでしょう
>脳内妄想をしてみる限りでは、ひょっとして、ごくふつーの導波管スロットアレーにパラボリックシリンダー断面の反射板を付けただけじゃないのかと・・・(民生用は単なる板を45度の角度で上下に取り付けただけ。)
OPS-28の側面?を見てもそんな感じですかね
後述するOPS-20は、側面から見て、"単なる板を45度の角度で上下に取り付けただけ"でしょうか
>至近距離を犠牲にして(といっても距離が近いから実用上支障はない。)垂直面内ビームを絞って利得を稼ぎ、割と広い(といっても3度以下とは思うけど)水平面内指向性を持たせる事
対水上レーダーのOPS-28は、シースキーマー(の対艦ミサイル)探知能力を上げた結果、近距離探知能力が低下し、それを補う為に航海レーダーのOPS-20も搭載する、という説明を見たことがあります
最近のOPS-28を積んだフネには、みなOPS-20も付いていますね
あと、OPS-28は横幅が3m(←確かこの値だった筈)ですが、この値でもそれだけ広い水平ビーム幅が得られるのでしょうか?
スロットが垂直ではなく、多少斜めになることで、ブロードになるのでしょうか...
セミララ
- >4
えっと、まずビーム幅から。
私が想像するSバンドだとすると、3mで水平面2.3度ですね。導波管アレーである限り、どこのアンテナでもそう差は無いと思います。10海里で743m片側ですから、なんか丁度良いような感じがしますけど・・・
OPS-20の搭載ですが、以外とサブローブが小さくて、1海里以内の探知、特に小型ボートなんかの探知に問題があったんですかねぇ??それとも、想像してるよりも垂直面半値角が小さい??
上出の3m級で、Sバンドでは垂直面25度です。Sバンドの根拠ですけれど、写真で見た回転ネック部の太さからそう想像してます。
最後に、スロットを交互に傾けるのは導波管電流位相の関係と教わったのですが、詳しく調べてみますので、時間下さい。
elebras
- >5
米国の比較的類似機能を担うSPSP-67の後期型が垂直面を31度に引き上げてますね(それまでは12度)
http://www.drs.com/products/index.cfm?gID=18&productID=68
SUDO
- >#5 elebrasさん
OPS-28のアンテナカバー(レドーム??)の寸本ですが
横幅3000mm、前後長(奥行き)450mm、前面高さ300mm、後面高さ150mm
となっています
そしてG/Hバンドとの事です
一世代前の対水上レーダーであるOPS-18は、周波数5450〜5825MHz(つまりGバンド)、水平半値角2度、垂直20度とのことですから、OPS-28も大体似たような値でしょう
>最後に、スロットを交互に傾けるのは導波管電流位相の関係と教わったのですが、詳しく調べてみますので、時間下さい。
お手数おかけして申し訳ありません
セミララ
- >6
SUDOさん、これ単純に使用環境によるアンテナの違いとは考えられないでしょうか?どうもそんな気がします。280kWも出力のあるレーダーですから、サブローブだけで十分至近距離はいけます。
それより、この資料に凄いことが書いてあるのにお気づきでしょうか?Puls幅がmSと表示されています。多分誤植だとは思いますが、本当だとすると長距離対空レーダー並のパルス長・・・距離誤差からいって、航海用には使いにくいっす。
(だからかなぁ、最近ペリー級なんかが日本製のレーダーを艦橋上、左舷側に増設してます。)
>7
G/Hバンドでしたか・・・予測外れ・・・でもアンテナ特性としてはXバンドまでの差は無いと思います。実はこのレーダーを作った人を知っているはずなんです・・・そのころそこに出入りしてましたから。ちょっとメール打ってみます。
スロットを傾けるのは、かなり複雑な事情があるみたいです。私は電波の空間速度と導波管速度の違いの補正かなと思ってたんですが(あと、偏波上の理由も)、どうもそれだけじゃ無いみたい。ただし、これまでに判った限りでは、あの傾けるのは最初実験的になされて、後で理論が付けられたように思います。もう少し調べてみます。ただ、スロットアレーってあんまり資料がないんですよねーー・・・・
elebras