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水上機母艦の搭載規定数で 千歳、千代田、瑞穂の24機、 日進の20機 というのは何を何機積む前提での定数なんでしょうか? あと、このクラスの実績としての最大搭載機数はどれぐらいなのでしょうか? 剣高 |
- 海人社 写真日本の軍艦 空母II の中に搭載機の記述があり、計画では
千代田型 九五式水偵24機+補用4機
瑞穂 九五式水偵24機+補用8機
日進 一二試2座水偵12機+補用3、特偵8機+補用2(20+5)
の搭載予定とあります。(特偵は後の紫雲)
但し、千代田の場合、実際に上甲板に並べられるのは20機が限度であったと書かれています。
(搭載実験したかは判りません)
また千歳、千代田では実際には九四式水偵、九五式水偵を、日進は竣工時には零式水偵と零式水観を搭載しています。
Cabin
- ご回答ありがとうございます。
千歳の定数は九五式のみだったんですね。
空母化された千歳で定数30機(実績は20機前後)に対して、嵩張る水上機定数が24機というのはどうも解せませんでしたが、やはり乗りませんか・・・
剣高
- 軽巡や戦艦並みにカタパルト上に載せっぱにしちゃうと24機になりますな。
まなかじ
- 定数と搭載能力は違います。
定数とは部隊に対して割り振られるもので、個艦の搭載能力とは別のものです。
各搭載艦がいざ戦争となった場合に何を何機搭載するかは戦時飛行機搭載標準に定められ、この数字は実際に搭載可能な機種、機数と搭載するかしないかは状況による補用機で構成されています。
上で紹介されている数字は建造時の計画搭載数でしょう。それは定数はありません。
BUN
- わかりにくいかもしれませんが、例を挙げるならば大和の搭載機「定数」は就役から喪失までの全期間において3機以上になったことはない、といったことです。搭載標準は別の数字ですし、建造時の計画機種と機数はまた異なり、実際に就役した際に搭載した機種も予定外のものでした。
BUN
- 参考までに昭和14年に定められた「戦時艦船飛行機搭載標準(水上機)」では、
千歳、千代田、瑞穂は現行の九五水偵24機 十二試二座水偵の場合は18機
日進は十二試二座水偵8機
となっています。この数字は「実際に積める数字」ですが、平時にはこの半数以下の搭載計画であるのが普通です。そして水上機母艦の補用機は常用機数の1/3と規定されていますが、どの艦であっても等しく1/3であるのは補用機の搭載が必須事項ではないからです。
零式三座水偵が搭載標準から外されているのはその機体の大きさと任務が異なるためで、十二試(零式)三座水偵計画要求審議時から水機母への搭載を諦めています。
BUN
- それから1.の日進は十二試二座水偵12機 補用3機 特偵8機 補用2機は計画搭載数でも定数でも標準でもなく、戦時艦船飛行機搭載標準の成立過程で現れる「案」が説明またはその認識無しに引用されているのです。
そして常用8機、補用2機を搭載するのは「特偵」ではなく「夜偵」が正しく、もちろん紫雲ではありません。
BUN
- ヒマを盗んで書き込んでいるので読み難くて申し訳無いけれども、7.の夜偵搭載は日進の「第一状態」を想定しています。「標準」の一覧表に記載されたのは「第二状態」です。
BUN
- 詳しい説明をありがとうございます。
剣高