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護衛空母とは何なのかがいまひとつよくわかりません。どういう船で、どのようにつかうのでしょうか。また、護衛の対象となるものは何なのでしょうか。初歩的過ぎて恥ずかしいのですがどうか教えてください。 めぐすり |
- どういう船か
一般的に大型商船改造の特設航空母艦、もしくは同等程度の空母をいいます。
護衛対象
輸送船団を、主に潜水艦や哨戒機、場合によっては敵艦から守ります。
使い方
輸送船団に直接ないし、輸送航路および周辺を航行し、敵と思わしきものを探し見張り狩りだします。
その戦力の根幹は、飛行機の傘を船団航路に差し掛けることで果たされます。
SUDO
- いつもながら明確なご回答、ありがとうございました。それでは、追加でお願いしたいのですが、第2次大戦中に限るならば、それは米軍だけではなく日本軍にもあったのでしょうか。改造空母はあったようですが、なんだか、輸送船の護衛に使われたような話はきかないのですが。
また、米軍の護衛空母の場合の搭載機種はどのようなものだったのでしょうか。常識的に考えると、戦闘機、偵察機、爆撃機の混在のように思うのですが。
めぐすり
- > 2.
日本海軍には「護衛空母」という艦首は存在しませんが、海上護衛総隊に配備された大鷹型を始めとする商船改装空母が、九七艦攻などを搭載して護衛空母的に運用されています。
因みに、アメリカの護衛空母にはFM-2(GM製のF4F)とTBM(GM製のTBF)が搭載されることが多かったそうです。
T216
- 日本でも商船改造空母を同様の任務に投入し、またその為に従来の大型の攻撃機の運用を前提にしたものではなく、練習機程度のものを扱うものや陸軍の保有船舶に所要の機能を附与したもの等を建造したり投入を行いました。
ただ誰でも予想できるように、空母を輸送航路に張り付かせるのは非常に効率が悪く(つまりは船団上空に飛行機が居ればよいので空母じゃなく陸上基地や沿岸基地から出る陸上哨戒機や水上偵察機・飛行艇で間に合う)目立った成果を上げることなく投入空母の多くを逆に潜水艦に襲われて喪失しました。
また米護衛空母の搭載機は時期によって異なりますが、F4F(FM)とTBF(TBM)の組み合わせが一般的です。
SUDO
- ち、たっちの差か(^^;;
SUDO
- 護衛空母とは、大西洋では、最初の目的通りに、船団護衛に使われました。太平洋では、攻撃空母として使われました。
日本海軍は、輸送船への潜水艦による攻撃を重視しませんでした。そのため、太平洋では、護衛空母が、本来の目的の、輸送船団の護衛ではなく、日本軍の陸上基地や艦船の攻撃に使われました。大型空母は、撃沈された場合の損害が莫大になります。護衛空母は、撃沈されても損害が小さいので、海軍当局から便利に使われたようです。
霞ヶ浦の住人
- >6
嘘を書かない。
米護衛空母は太平洋でも船団護衛にも使われましたし、大西洋でも対地攻撃任務に参加してます。
また太平洋戦線では米護衛空母による日本軍艦船への攻撃も陸上基地攻撃も殆ど行われていません。主に行われたのは、上陸侵攻船団への護衛と、上陸軍への航空支援です。
SUDO
- 私は『ガンビアベイ』という本を元に前記のメールを書きました。
日本に撃沈された護衛空母のことを書いた本です。どのページに書いたあったかはすぐには出せませんが書いてあったのは確かです。
日本艦隊に撃沈されたときに、搭載の航空機は日本艦隊を攻撃してましたよね? 上陸作戦のとき、陸上基地を攻撃してましたよね? 護衛空母が造られた最初の任務は、名前の通りに、対潜水艦の船団護衛でした。それが、太平洋方面では、日本軍の潜水艦活動が活発でなかっため、本来は大型の攻撃空母がやるべき任務に当てられたと書いたのです。
これは、大まかな傾向です。そりゃ、大西洋で攻撃任務、太平洋で対潜水艦の船団護衛任務についたもこともあるでしょう。
霞ヶ浦の住人
- >8
失礼致します。
ガンビア・ベイの場合、サマール島沖で栗田艦隊と遭遇した結果、搭載機が艦隊を攻撃しておりますが、これはアメリカ護衛空母としては異例の使用方法です。
第3、もしくは第5艦隊(実態は一緒ですが)の高速空母任務部隊が艦隊空母を集中運用していたため、第7艦隊には護衛空母しか残されませんでした。
このため、護衛空母が地上攻撃に使用される事はありましたが(7で仰られている通りです)、基本的な運用は航空機輸送です。
このあたりはガンビア・ベイの艦歴
http://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/ships/dafs/CVE/cve73.html
を御覧戴ければと思っております。
なお、潜水艦攻撃にも船団護衛にも使用されており、護衛空母に沈められた潜水艦もございます。
hush
- >8
「任務・命令として何を期待され、何をしたか」と「局面に迫られて実際にした行動」を混同されているような気がします。
SUDO様は
「米護衛空母の基本的な任務は上陸侵攻船団への護衛と、上陸軍への航空支援です。」
と仰っておられますが、霞ヶ浦の住人様は
「自衛行動だろうが何だろうが、実際に栗田艦隊攻撃が行われた以上、米護衛空母は米正規空母同様に攻撃空母として運用されていると言うべきである」
と仰っておられる様に思え、お話が噛み合っていないのでは・・・と。
Ranchan
- 実際の戦歴は別としてCVEは攻撃空母の代用としての任務も考慮されています。後にこの用途には不適当と判断されていますが、CVEは構想上「代用攻撃空母」でもあったのです。
更に言えばCVEは建造された同艦種全体として「護衛空母」的任務にも十分に活躍したとは言えません。総体的に述べるならば大戦中のCVEは主に航空機輸送任務に活躍したと評すべき艦種ではないでしょうか。日本の特設空母も同様ですね。
BUN
- 護衛空母を一言で言うと、「本来は船団の護衛を目的に造られたが、便利なので多目的に利用された空母」となると思います。
利用法
1 船団護衛
2 攻撃
3 航空機輸送
4 正規空母への航空機の補充
この内、「4 正規空母への航空機の補充は」あまり知られていないと思います。今回詳しく書きます。エセックス級の正規空母が海戦をします。当然航空機に損耗が生じます。 それを、後方に控えた、護衛空母から、損耗した分の航空機を補充するのです。そのため、正規空母は、常に定数の航空機を持って、作戦ができました。
これは、日本海軍の情報士官の書いた本に載っていました。また、アメリカ映画、こんなのがありました。第一次世界大戦後の、アメリカ海軍の名パイロットがいました。事故で下半身不随になってしまいました。航空機事故ではなくて、自宅で階段から落ちたものでした。当然に、海軍は退役しました。第二次世界大戦が勃発しました。オブザーバーという形で海軍へ復帰しまた。そこで、編み出したのが、上記の運用法とのことでした。
日米双方の資料で証明されているので、この運用は実際に行われていたと想像します。
「3 航空機輸送」では、日本軍の捕獲機を運ぶための、専用の艦があったそうです。
護衛空母のまたの名を「ジープ・キャリア」とか「ベピー・フラットトップ」とか言ったそうです。
ちなみに、私が読んだガムビアベイの性能です。
基準排水量 7800トン 速力 19ノット 乗員 1100人 搭載機種、ワイルドキャット、アベンジャー
もっと、護衛空母についてもっと知りたい方は、下記の本を読んでください。
出版社名 学研
書籍名 空母ガムビアベイ
シリーズ名 学研M文庫
著者名 E.P.ホイト/[著] 戸高文夫/訳
出版年月 2002年7月
ページ数・版型 435P 15cm
ISBNコード 4-05-901140-1
価格 819円 (税込)
霞ヶ゛ゅ
- フォリジャー作戦においてはTG50.17 燃料輸送群として
CVE-12 コパヒー、CVE-23 ブレトンがTF58への航空機補充任務。
CVE-61 マニラ・ベイ、CVE-62 ナトマ・ベイがサイパン島への航空機輸送任務を担っています。
ステイルメイト作戦においてはTG30.8 給油・輸送群として
CVE-74 ネヘンタ・ベイ、CVE-81 ラドヤード・ベイ、CVE-83 サージャント・ベイ、
CVE-16 ナッソー、CVE-20 バーンズ、CVE-86 シトコー・ベイ、CVE-87 スティーマー・ベイの7隻が
TF38への航空機補充任務を担当します。
そしてマスキティア作戦においてはTG30.8 海上兵站群として
CVE-16 ナッソー、CVE-18 アルタマハ、CVE-20 バーンズ、CVE-74 ネヘンタ・ベイ、CVE-81 ラドヤード・ベイ、
CVE-83 サージャント・ベイ、CVE-85 シップレイ・ベイ、CVE-86 シトコー・ベイ、CVE-87 スティーマー・ベイ、CVE-88 ケープ・エスペランス、CVE-98 クェゼリンと
実に11隻がTF38への航空機補充任務に就いています。
この後、ミンドロ島上陸作戦においてもTG30.8 海上兵站群は
CVE-74 ネヘンタ・ベイ、CVE-81 ラドヤード・ベイ、CVE-83 サージャント・ベイ、
CVE-18 アルタマハ、CVE-85 シャプレイ・ベイ、CVE-88 ケープ・エスペランス、CVE-98 クェゼリンの
7隻が引き続きTF38への航空機補充任務に就いています。
隻数が減少したのは陸上への航空機の進出もありますが、神風の影響が大きかったり。
特攻のことばかりでなく、台風もです(苦笑
この後も高速空母機動群の陰には複数の護衛空母が常に航空機補充のために寄り添っています。
勝井
- >6.
ちょっとうかがいますが、では日本が狙うべき輸送船とは何でしょうか?
大西洋のような大規模かつ継続的に運行される輸送船団でしょうか?
本当に潜水艦が狙えるような輸送船があるのでしょうか?
ドイツやアメリカが展開したような潜水艦作戦を行えるような戦略環境に日本があるのでしょうか?
潜水艦による通商破壊活動については、昭和12〜14年頃には潜水艦艦長クラスから
「漸減作戦では潜水艦は役に立たないから通商破壊させてくれ」といった感じの所見が相次いで提出されています。
そして真珠湾周辺に配備された潜水艦を流用した西海岸地帯での通商破壊や
豪州・インド洋での通商破壊など、獲物がいる海域においては
積極的に輸送船を狙った作戦が行われ、かなりの成果を挙げています。
こういう言い方はなんですが、文庫1冊だけで語れることにはおのずと限界があります。
もう少し、色々な資料に当たられることをお勧めします。
勝井
- >4.
大戦末期になると、F6Fを搭載する例もちらほら見かけますね。
コメンスメント・ベイ級の何隻かはF4Uも搭載しています。
勝井
- >>12.
その論法で行きますと
「戦艦を一言で言うと、本来は敵主力艦との砲戦を目的に造られたが、便利なので多目的に利用された軍艦」
利用法
1 船団護衛
2 対地攻撃
3 空母直衛
4 宿泊施設
5 国威発揚の手段
・・・との言い方も可能かと存じますケド
駄レス国務長官
- 私が持っているのは、文庫本ではありません。昭和59年(1984年)発行の、初版本です。勿論ハードカバーです。文庫本を紹介したのは、この欄をご覧の皆様が買いやすいようにとの配慮です。
霞ヶ浦の住人
- 長いので興味が無い人は無視して他を読みましょう(笑)。
第二次大戦時の護衛空母は元来洋上での防空戦力を輸送船団に与えるために生まれました。この後1941年に英海軍の説得により米海軍が護衛空母の新造を決定しますが、これらの護衛空母は英の護衛空母より遥かに優れた航空艤装を持つことになったため、米海軍ではこれらの艦を艦隊型空母の補助空母として使用することが考慮され、1942年秋期以降一時期その様に使用されています。しかし1942年秋期から1943年初頭にかけての護衛空母の行動記録は期待を裏切るものであり、全ての護衛空母から搭載機が降ろされて航空機輸送任務に振り向けられたのは1943年2月のことです。
この後1943年5月のアッツ上陸作戦の際に、正規空母が全て中部及び南太平洋作戦に投入されている関係から、輸送船団及び支援艦隊に航空機援護を行なう空母が不足したため、「ナッソー」にガダルカナルから後退して解体されたVF-72と「エンタープライズ」のVT-6から抽出した艦攻隊を中心にして編成したVC-21を搭載の上、同方面で行動させていますが、この結果「護衛空母は輸送船団を含めた低速な艦隊の上空護衛や対潜警戒、加えて上陸作戦の対地支援攻撃程度なら有用に使える」と判断されることになります。これにより護衛空母は脅威度の低い作戦目標なら何とか使用できるのと、護衛空母に輸送船団の上空援護や対地支援を任せることにより、艦隊型空母をより自由に優先度の高い作戦に注力させることが可能になると考えられた結果、この目的に沿って護衛空母の戦力化が行なわれます。しかしこれはあくまで上陸作戦での支援兵力の一環として整備されただけで、艦隊型空母のような洋上航空打撃戦力として整備されたわけでは無い事に注意する必要があるでしょう。サンガモン級のような一部の大型護衛空母を除いて、搭載していた弾薬が殆ど対潜及び対地用の爆弾やロケット弾が大半で、徹甲爆弾や魚雷(対潜魚雷含む)は少量であったこともこれを裏付けていると言えるでしょう。
護衛空母の任務でこの他に有名なのは対潜任務群の航空支援兵力としての活動ですが、あれも事実が伝えられているとはいい難いものがあります。1943年3月になると大西洋艦隊にハンターキラーグループの旗艦として空母「ボーグ」が活動を開始しますが、米大西洋艦隊でハンターキラーの任務につく護衛空母は2〜3隻に過ぎず、通商路保護の航空兵力は陸上基地発進の哨戒機が主役を務めているのが実情でした。太平洋でも日本海軍の作戦投入可能な潜水艦の絶対数が少ないため潜水艦の脅威度が低く、また島拠の多い太平洋では陸上発進の哨戒機が対潜任務に大きな役割を果たせたので、護衛空母によって広域対潜哨戒の穴をふさぐ必要性も無かったため、艦隊の輸送任務群にハンターキラー任務の空母が1個群付けられた程度で、大きな活動はしていません。
なお、護衛空母の主任務となった航空機輸送と航空機補充任務ですが、あれは別に護衛空母の専売特許や護衛空母の就役に伴い生まれた運用法ではなく、ビスマルク追撃戦直後の「ヴィクトリアス」やミッドウェイ海戦直後の「サラトガ」、マルタ島作戦時の「イーグル」の行動を見れば分かるように、艦隊型空母でも多く行なわれた手法です。大戦後半この任務が護衛空母の専業みたいな形になったのは、護衛空母の数量が揃っている上に、艦隊型空母をより有意義な作戦に投入できることによるものです。また航空機輸送で輸送船を使う場合、港に停泊して飛行場まで陸路輸送させる必要が生じますが、護衛空母の場合発艦させて陸上基地に空輸すれば良いので時間の短縮や危険度が減少する、と言う面が評価されたことも大きく影響しています。
護衛空母がこれらの様々な任務に投入されたのは事実ですが、それは「便利なので多目的に使用された」わけではなく、「能力的には不十分な面があるが、使い道によってはそれなりに使えるし数がある」のと、「護衛空母で穴塞ぎが出来れば艦隊型空母を他任務に廻せる」ので、その目的に充当された事例が殆どだということを良く考える必要があるでしょうね。
大塚好古
- >17.
文庫じゃなくハードカバー。
その言に一体何の意味があるのでしょうか?
1冊の資料だけで全てを語ろうとするかにも見える貴方の書き方に異論を唱えているのですが。
そして日本の潜水艦が狙えるような輸送船が本当にあるのか? とお伺いしています。
勝井
- ↑ の書き込みの意味について。 ただ紹介されただけでしょう。
我が潜は輸送船に対する戦果もあったと覚えています。
勝井さんの書き込みは、日本の潜水艦は輸送船すら狙えないとの書き込みか?
4式射撃装置
- >20
>そして真珠湾周辺に配備された潜水艦を流用した西海岸地帯での通商破壊や
豪州・インド洋での通商破壊など、獲物がいる海域においては
積極的に輸送船を狙った作戦が行われ、かなりの成果を挙げています。
14.で勝井様は上記の発言をされていますから、「日本潜水艦は輸送船すら狙えない(狙うだけの技量がない)」とのお考えはされていないと思います。
Ranchan
- 商船構造で雷撃に虚弱、おまけに、速力が19ノットの護衛空母が「能力的には不十分な面がある」のは当たり前です。それは皆知っていました。しかし、それでも実戦で使ったのです。
ちょうど、高級車のベンツでも、安い軽乗用車でも、人間を同じように運べるように、飛行機を発進することができました。軽乗用車で高速道路をふっとばすには無理があります。しかし、近所へ買い物に行くには充分です。
結局、護衛空母とは、そんな軽乗用車のような使い方をされた艦だったと思います。
霞ヶ浦の住人
- 実戦で使うことを前提に造った軍艦つかまえて「それでも使った」もないもんです。
中にはどっかのイギリスの戦車みたいに例外中の例外もありますが。
貴方の例えでいうなら護衛空母は「軽乗用車に子供」です。
単に「飛行機」でくくるからそういう誤認を犯すのです。
子供には大人の真似はできないから大人の仕事はしなかった、となるのが
貴方の例えで導き出される正解です。
6.の「護衛空母は、撃沈されても損害が小さい」だって
防御が弱いのだからわずかな攻撃で大損害になる懸念に思い至って欲しいですね。
フィリピン攻略戦で延べ何隻の護衛空母が戦線離脱したかご存知ですか?
正直、14の私の問いに対して17の回答を寄せた時点で、私は貴方にかなりの不信を抱いています。
ここに限らずAns.Qのあちこちで貴方のレスには良くて批判的対応ばかり、
悪ければ無視されている現状をもっと厳しく受け止められてはいかがですか?
勝井
- >20-21
ええ、私は「狙うだけの技量がない」ではなく、「狙うべき輸送船がいないんじゃないか」というニュアンスで
霞ヶ浦の住人氏に問いを発しています。
戦前の研究では通商破壊は「より警戒厳重な艦隊への襲撃行動を研究し、それを転用する」ということになってましたし、
14.にも書きましたように獲物がいる海域では通商破壊も積極的に行っている事例があります。
42年頃にはドイツと協同での通商破壊で米英(特に英)を間接的に屈服させる方向も模索しています。
勝井
- アメリカは兵器を割り切って考えて使いました。結局、それが正解だったと思います。
日本は、高速客船を空母に改造して、正規空母に近い性能を出そうとした。アメリカは、高速客船は改造せずに、そのまま軍隊輸送用に使いました。その方が利用価値があると判断したからです。高速客船は、その居住性や高速性を活用して、大量の兵員を乗せて、大西洋を単独航行して活躍しました。その代わりに、商船構造で低性能の護衛空母を量産して、いろいろ便利に活用しました。
同じ思想は、ガトー級潜水艦や、シャーマン戦車にも表れていると思います。そして、それでアメリカは勝ちました。
私たち日本人は、こだわりを持ちがちです。アメリカ人の、割り切りを見習うべきだと、私は考えます。
霞ヶ浦の住人
- >25
ここは感想や主張をする場ではありません。
質問に答える場です。
SUDO
- >25
米海軍が1920年代より太平洋作戦用として検討していた高速客船の空母改装を取りやめたのは、第二次大戦の勃発後にそれらの船舶の改装が検討された段階で、既に二大洋艦隊整備法案が成立していて、「エセックス」級空母の大量建造が認められていたことによるものであり、護衛空母の整備決定に伴う措置ではありません。
大塚好古
- 25.は私のレスに対する何らかの回答なのでしょうか?
そうであるならどの部分に対する回答なのか、明記してください。
そのつもりでこの文章を書いたのであれば、
貴方の文章力には根本的に欠陥があると断ぜざるを得ません。
正直に申し上げて、私には都合が悪くなったので話を逸らそうとしているかにしか見えません。
次の貴方のレス次第で、私は貴方に対する態度を決定するつもりです。
勝井
- 一言で言えば、「アメリカは護衛空母を低性能であることを理解して使った」ということです。
霞ヶ浦の住人
- 日本海軍は、「商船改造空母は低性能」と本当に理解していなかったのだろうか・・・?(--;
Ranchan
- 申し訳ありませんが、上文30.は文意があやふやなので訂正させて頂きます。
25.29の「『商船改造空母は低性能』ということをアメリカ海軍は理解していたが日本海軍は理解していなかった」という説は正しいのだろうか・・・?(--;
Ranchan
- >29
取り敢えずアメリカが何故既存の護衛空母に満足できずに防御力と航空機運用能力を大幅に強化したコメンスメント・ベイ級の建造に走ったか、またガトー級やシャーマン戦車が本当に「低性能であることを理解して使う」ような低性能な兵器だと米軍が感じていたのかどうか、様々な資料を読んでお調べになったほうが良いと思います。
>31
大鷹以下の特設空母がその性能面から本来の目論見であった艦隊型空母として使用できず、結果として航空機運送艦や護衛空母として活動せざるをえなかったわけですから、その低性能ぶりはよく分かっていたと思います<日本海軍。
大塚好古
- >32
ご教示有難うございます。
そうですよね、日本の商船改造空母は元来「艦隊型(補助)空母」として使用するために空母に改造されたのですよね。
やはり30、31文末の「(--;」(←生暖かい目)は正しかったか・・・。
Ranchan
- 日本の優秀船改造の航空母艦は赤城、加賀を補助する目的で計画されたもので、浅間丸クラスが最初の候補船となり、それよりも高性能な新田丸クラスに更新され、更に橿原丸クラス3隻がこれに代わる形で計画が進めれらています。
日本の「商船改造空母」としておそらく真っ先に思い浮かぶ雲鷹、大鷹などの艦は本来であれば建造しないはずのものを浅間丸クラス改造用に用意された資材他があるためにそれを流用して工事が行われたのです。
ですから海軍は商船改造空母の低性能を承知していたかとの問いに対する正しい答えとしては、
「日本の商船改造空母は正規空母とほぼ同様の性能を持つよう計画されていた橿原丸クラス改造が標準だったので決して低性能ではない」
「新田丸クラスの改造は小型低速のため本来であれば行われないはずのものだったが、資材流用が可能だったためにあえて工事が行われた」
ということになります。
BUN