3148 |
今回の種子島沖国籍不明原潜進入事件について、ネット上で中国人か以下のような主張をしています。 >あほ!中国潜水艦の音紋を予め録音して、海底で放送すれば、「中国潜水艦侵入」の状況が作られる。 >現に、潜水艦に「カカシ」っていう魚雷が装備されている。逃げる時、違う方向に魚雷を発射して、4ノートのスピートで100カイリ、20ノートの場合40カイリ、40ノートの場合10カイリぐらい行ける。 >魚雷は走りながら、本艦と全く同じ音をだしばない、ソーナーの信号も全く同じに映る。 >このようなカカシは勿論他国の潜水艦の音紋をセット出来るし、他国の潜水艦の形も真似できる。 http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835368&tid=cf9qa4rc053na4kmfd2ra47a4dea47a4ga4a6&sid=1835368&mid=23834 つまりこの中国人は、『問題の潜水艦は、実は漢級の音紋を模した“カカシ”であって、中国を悪者に仕立てようとする国際的な陰謀だ。』と主張したいようなのですが、実際にそのような“カカシ”と呼ばれる兵器が存在するのでしょうか? それと、そのカカシなる魚雷は、本物の潜水艦と識別が不可能なほど、高性能なのでしょうか? ハルビンの雨 |
- デコイとか囮魚雷とか呼ばれる装備です。国によっては呼び方が違うかも知れません。
敵のソナー(及び魚雷のソーナー)を騙す為の装備ですので、音紋は潜水艦に良く似ており、出来の悪い旧式ソナーを騙す可能性も十分にあります。
ただし、ものが魚雷ぐらいの大きさですので、探信を使われたら大きさが違うのでエコーの大きさから一発でばれます。
SUDO
- 自走式音響デコイはそれはそれはプログラム通りの綺麗な航跡で走るので、慣れたソナー屋なら実艦との識別は充分に可能、と現職から聞いたことがあります。
大塚好古
- 上述の「カカシ」とは、一般的にデコイ(囮魚雷)と呼ばれるモノの翻訳ミスではないでしょうか。
デコイであれば、音響追尾魚雷を撹乱する事を目的とし、ミサイル防御用のチャフやフレアに類するもの、つまりは敵潜水艦等から発射された追尾魚雷を騙せるように自艦に似せた音紋を流したり、プログラムされた運動(速力etc.)を行うことは可能でしょうが、極めて限定的な能力(魚雷を騙せれば良い程度)でしかないはずです。
ですから、ご質問の内容が、「本格的なASW戦、50時間もP3Cのソノブイを騙し続けるほどの性能か?」という意味であればNoとなるでしょう。
能登
- 仮にそのカカシの欺まん性がその書き込みどおりだったとしても、4ノットで100海里ということは25時間しか航走できません。
どうやって50時間も騙すんでしょね。
tac