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3098 . 真珠湾ネタでもう一問です。

. 数年前、米CBS系列の「60ミニッツ」(日本ではTBS系で深夜に放送)の真珠湾特集で、撃沈された米戦艦の艦内に生存者が閉じ込められていて、救出を求めて船体を叩く音がクリスマスの頃、つまり二週間以上も続いたといいます。しかし、救出の方法がなく、通りがかる人々は耳を塞ぎ、走り去ることしかできなかった、というのです。自国の港湾内で見捨てられ、暗闇の中で餓死か、窒息かで見殺しにされるなんて「こんな死に方だけは絶対イヤ」とゾッとする話でした。

. しかしこの話は、他の文献では見聞したことがありません。実際にあったとしても、荒天下、千切れた艦首を閉じ込められた乗員もろとも砲撃、海没処分せざるを得なかった第四艦隊事件の日本海軍ならともかく、天下の米海軍が、ましてや水深の浅く波静かな真珠湾で拱手傍観するとは思えないのですが…。といって、天下の60ミニッツがデタラメを放送するとも思えません。

. そこで質問ですが、1.この話は本当か? 2.本当ならどの艦での話か? (私としては転覆したオクラホマかな、と思いますが)、3.無念の死を遂げた乗員が、何か痕跡を残していたか(「救助してくれないと、化けて出るぞ」と恨み節を書いていたとか)? を伺いたく存じます。
NG151/20

  1. 手持ちに該当資料が無いので記憶で回答しますが…。

    1、日本語文献では「大日本帝国の興亡」の第二巻「昇る旭日」内における真珠湾攻撃の章でこれに関する記載があります。
    2、カリフォルニア及びオクラホマの艦内に閉じ込められた水兵がいた、と聞いた記憶があります。着底したウェスト・バージニアも該当したかもしれません。
    3、カリフォルニアの乗員が死ぬまで今日が何日かを記していた、と言うのは上記の書に書いてあった記憶がありますが、他のメッセージについては浅学のため知りません。
    大塚好古

  2. 救出の方法が無い>
     転覆した船の場合には、下手に穴を開けると浸水・沈没してしまいますが、着底(転覆着底を含む)の場合にはその心配はありません。救出の方法が無いとはどのような状態だったのでしょうか。
    2週間以上の生存>
     余程大きな区画で無い限り、2週間も酸素が持ちません。更に水・食料も必要となりますが、該当区画は調理関係の部屋だったのでしょうか。それならば上部の区画なので救出不能とも思えません。

    60ミニッツ>
     全面的に信用できる番組と言うものは存在しないでしょう。私としては信憑性の薄い話だと思います。
    鉄人68号

  3. >>2
    転覆した場合、上部の区画は水面下深くに潜ってしまいませんか?
    勝井

  4. >3.
    >転覆した場合、上部の区画は水面下深くに潜ってしまいませんか?
    >
     友鶴事件の例(船体の転覆、船底を上にして漂流)をご覧下さい。
     船体上部区画に浸水していても、船底区画での生存者がいる例、救助を行う上で、ドックに引き込んだ理由などを考察されれば宜しいかと思います。
    能登

  5. >3
    転覆着底では横転して船側が着底する場合と、それ以上の角度傾いて上構等が海底に当たって止まる場合とが考えられる。前者の場合にはそれ以上沈むことは無いが、後者の場合には開口によって空気が逃げれば浸水が進み、上構を押し潰して更に沈下する可能性はある。しかし真珠湾の水深では、180度ひっくり返るとは考えられない。

    鉄人68号

  6. http://www.history.navy.mil/photos/images/h83000/h83994.jpg
     180度にはちょっと足りなかったかなという感じですね。
     引き起こした時にはマストなんかは潰れちゃってたみたいですし、上部構造物の潰れ方次第では180度は行けたかもしれません。
    SUDO

  7. >>6
    ええ、実はこの写真じゃないけれど、オクラホマの転覆角度が反転に近いレベルだったことは
    世界の艦船か何かの記事で知ってましたのでちょっと突っ込んでみました。
    勝井

  8. 「ティルピッツ」135度、「天城」81度、「大淀」76度・・・。180度への道は遠い・・・。(マテ
    Ranchan

  9. >6
    この写真は1942年9月となっているが、沈没からそれまでの経過は如何に?
    鉄人68号

  10.  明日にでも日本軍の上陸船団が来るかもしれない時分に、半年一年かかるサルベージ作業なんかを始める必要性はあるのでしょうか?
     港湾能力の復旧の観点からは早急な引き揚げを要するとの指摘はあるでしょうが、残存艦艇の出動準備、損害軽微な艦艇の復旧、ドック内整理等のほかにも優先されるべき工事が多々あるためでしょう。
    能登

  11. >10
    引き揚げの問題ではない。1つには沈没時から状況は変化していないのかと言うこと。そしてもう1つは質問に該当する艦が本艦のような状態であったとすれば、救出不能の理由は何かと言うこと。

    鉄人68号

  12. >11
    あの、回答を持っているなら書いて下さい。
    ここは「口頭(じゃないけど)試問」の場ではないのです。
    ナゾ〜

  13. >11.
     基本的に、>10.で触れた「優先されるべき工事が多々あるため」でしかないでしょう。
     
     42年6月のミッドウェイ戦で辛勝を収め、ハワイ侵攻の可能性を潰したことで、本格復旧へのGoサインが出たとしたら、3ヶ月で実作業に移ることは相当に速いペースだと思いますけどね。
    能登

  14. >13
    質問にある生存者の救出以上に優先されるべき理由が>10にあるとは思えないのですが・・・。
    鉄人31号

  15. >14.
    >生存者の救出以上に優先されるべき理由が>10にあるとは
    >思えないのですが・・・。
    >
     一連の流れがゴチャゴチャになってきたので、私なりに整理してみますと、
    A) 撃破(着底)後の2週間もの間、生存者がいる可能性があったのに、何故救助に向わなかったのか?
     (救出を求めて船体を叩く音)
    B) 船体を浮揚・回収するのに半年以上放置していないか?
     (レス 9. 以降)
     のうちの、A)の話と理解して、意見を述べてみます。

     まず、繰り返しになるのですが、被害を受けたのは戦艦のみではないですよね。救助するべき人間は戦艦に閉じ込められている『かもしれない』人間の外にも、爆撃を受けた工廠の各所や、他の軽微な損害で済んだ艦艇にも発生しています。それらの死傷者の回収・整理も同時に行われており、そこから戦艦救出のための人員を抽出する事は困難では無いでしょうか?
     同時に、日本軍の再襲来の可能性のある中、『かもしれない』程度の人間の救出のために、来週にも復帰できるだろう艦艇の修理を諦めて、救助チームを編成するだけの判断を下せるのかという疑問です。
     救助を行えば100名助かるかもしれないし、結果として1人かもしれない。そんな算段が付かないのであれば、その100名を、(真珠湾全体のから見て)見捨てても良い程度の損害とし、残存艦艇の戦力化と、増援部隊を受け入れられるだけの港湾能力の復旧を優先するといった選択肢もあるでしょう。
     こういった事を指して、レス10.で「他に優先するべき工事が多々あったのではないか?」と書いております。

     もし、地中海のタラント戦のように、戦艦だけが被害を受けたのであれば、救助チームを編成し、救出に向かえたのかもしれない事は否定しません。
     ですが、残存艦艇を糾合して、ウェーキ島への支援部隊を送り出したりする時期に、最優先されるべき工事(救助)とも、米軍にそれだけの余力があったとも思えないのです。
    能登

  16.  ま、落ち着いてここを読もう。
    http://www.history.navy.mil/photos/events/wwii-pac/pearlhbr/ph-salv.htm
     概ね一週間かけて、絨毯爆撃的に各艦艇の救出救援活動が行われ(例えば、オクラホマからも生存者が救出されてます)その後にほぼ全損状態の艦とそれ以外で、復帰の流れが変ったというのが判るかと思われます。
     一週間あれば閉じ込められた人間が生存している可能性は事実上なくなると考えても良いでしょうから、生存の可能性がある時間内では必死で救助し、以降は損害程度に応じた復帰プログラムに委ねるというのは、限られたりソースを思えば真っ当ではないかと。
    SUDO


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