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3077  入渠整備中の護衛艦の写真や雑誌での図面を見て疑問に思ったのですが、バルバス・バウが例えば「戦艦大和」のように船体に一体化したような形状と前記の護衛艦(各国の軍艦も当てはまると思いますが…)の様に取って付けたような形状のバルバス・バウがあります。
 効果の点で見た場合、形状によって差が有るものなのでしょうか?
ひよっ子

  1. 想像ですが、現代の護衛艦のバウ突起はバウソナーを格納するためのものですから、その性能を最高に発揮できるように設計されているのではないでしょうか。大和の場合もバウにソナーが装備はされていますが、造波抵抗削減が第一目的だったわけで、その差では。
    富士見町

  2.  現用の艦艇(護衛艦) 「所要の性能を充たすソナーの覆い、航行中の雑音を最小化させる性能のもの」を見れば『ソナー・ドーム』になりますし、
     戦艦大和のそれを船体(喫水)につりあう造波抵抗軽減を目的とするとなればバルバスバウ(球状船首)となります。
     船首下部の球状の突起で、中にソナーが格納されている点では同じものに見えるものですが、主目的が異なる以上は違うものと見なすべきではないでしょうか。

     余談ですが、現用の護衛艦のバウソナーのサイズは、船体規模、最高速力から見ると、バルバスバウとしては不適当なほど大きいと思います。
    能登

  3.  主目的が違うのですか。
     造波抵抗削減は二の次で、バウソナーのサイズに合わせた形状だったのですね。
     勉強になりました。
     ありがとうございました。
    ひよっ子

  4.  大和のパッシブソナーの捕音器(水中マイク)は、確かにバウ(艦首)に付いてはいますが、バルバスバウのコブの中に在るのではありません
    セミララ

  5. >大和のパッシブソナーの捕音器(水中マイク)は、確かにバウ(艦首)に付いてはいますが、バルバスバウのコブの中に在るのではありません

    私も、バルバスバウの中にはないという説明を見た記憶があるのですが、手元にあるNF文庫の戦艦大和開発物語P232には

    「30コの水中マイクロフォンは、吃水約10メートルの艦首艦底のバルバスバウのなかに、長径約4メートル、短径約3メートルの楕円形に配列され、海水が充満された」とあるんですよね。この文章の初出は昭和38年で、おそらく著者の記憶に基づいて書いた部分もあると思うので、思い違いの可能性はあるでしょうね。

    大和に関する本はあまりに多いので、バルバスバウの中にはないと言うのを何で読んだのか記憶がないのですが。
    富士見町

  6.  大和の、ウォーターラインではない模型の中には、零式聴音機がここに付いていると判る様な物もありますね(穴が開いている)
     あと、30個のマイクですが、楕円配列にはなっていません。平面図で見た時、正円配列になっています。
    セミララ

  7. 一般化はちょっと怖い、経験だけでの話で恐縮ですが・・・

    バルバスバウの中に「聴音器」を取り付ける事はあまりしないと思います。アクティブソナーの発音体は取り付けますが。雑音(艦首波きり雑音)的に不利ですし、荒天時には聴音器が露出してしまう可能性もあります。これまで私が見た「聴音器」(パッシブソナー)は、ほとんどの場合艦首成型(艦首の船幅を絞った部分)より後方で、最近は引き込み式しか見ていません。

     艦底固定の聴音アレーはほとんどの場合、正円配置になります。それ以外の形では指向性が出ます。艦底形状などで正円配置では指向性が出る場合、その他の形状配置があるかも知れませんが、私は見たことがないです。

     一般商船の場合、バルバスバウは経済巡航速度での燃費削減が主たる目的です。かなり取って付けたような形が多いですが(「大和」のようにきちんと成型されていない。)、経済巡航速度で、15%程度の燃費節約が可能だとある船の機関長が申しておりました。経済巡航速度を上げる効果もあるはずですが、ほとんどの商船はそちらではなく、燃費節減の方を選択するようです。
    elebras

  8.  海自のフネでは、あさぎり(型)がハルソナーですが、はたかぜ、むらさめ、こんごう等のクラスはバウソナーです
     アメリカでも、フレッチャー(級)、タイコンデロガ等はバウソナーです
    セミララ


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