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太平洋戦争中米軍の艦は散々陸上を砲撃したそうですが、陸からの応射で損害が出ることはなかったのでしょうか?陸に据えられた砲と船が撃ち合えば前者が有利と聞きますが。 白蓮 |
- 陸上からの応射があったか否かは存じません。
>陸に据えられた砲と船が撃ち合えば前者が有利と聞きますが。
これは、要塞砲のような完全に防御された砲台で、かつ同等の威力を有する砲で撃ち合った場合の話です。陸上砲台の場合、砲(およびその付属設備)そのものに砲弾が命中しないと無力化できませんが、艦船の場合はどこかに命中すればそれなりの被害は出ます。かつ陸上砲台の測距精度は艦船のそれに勝ります。さらに、場合によっては射点の特定も困難な場合も想像できます。
ただ、日本国内の要塞で米戦艦に対抗できそうな要塞砲を備えたのは、壱岐および対馬要塞くらいです。
富士見町
- 各所の上陸作戦で散々打ち合いやってます。
ちなみに、測距精度は艦艇のほうが大概有利です。陸上では数m級の測距儀なんか普通ありませんから。
射撃精度で陸砲が有利なのは、自分が動かない、揺れない。射撃ゾーンは凡そ予め定めてあるので測距も特に要らないといった要素があるからです。
また砲兵は要塞ではなくてもそれなりの陣地を作って海岸に指向されているのが普通です。つまり直撃ないし至近弾でないと砲は潰せません。
4門の砲からなる陣地を潰すのに、15糎砲で300〜500発。威力のある24糎でも200〜300発と見積もられてますので(これは防御側の陣地のレベルでも違ってきます)戦艦といえども容易には砲兵陣地を潰せないのです。
であるから米軍は戦艦で陣地と打ち合って、敢えて日本側陣地の状況を把握してから空爆するといった工夫をして対応しています。
ちなみに陸上砲台と打ち合って、上は戦艦から下は上陸用舟艇まで様々な艦艇が被害を出してます(軽艦艇では沈没ないし大破したものも少なくありません)
SUDO
- >各所の上陸作戦で散々打ち合いやってます。
自分で勝手に大戦末期の日立などに対する戦艦による艦砲射撃だと誤解していました。上陸作戦では当然撃ち合いやってますね。
太平洋戦争ではありませんが、ドイツの重巡洋艦ブリュッヒャーはノルウェーで海岸砲台と撃ち合って大破(その後魚雷で沈没)していますね。
富士見町
- 撃ち合ったんでしたっけ? 同艦は竣工直後で戦闘が出来る状態ではなく、「顔見せ」に来ただけでほぼ一方的にやられたのでは?
Yp
- 顔見せは言い過ぎかも知れませんが、確かにブリュッヒャーはまともな反撃はしていないようですね。
1940年4月9日、オスロ占領艦隊の旗艦として、頃オスロフィヨルド航行中、5:30に600ヤードの至近距離から6インチおよび11インチ砲の砲撃を受ける。その後魚雷が2発命中、被弾も続く。舵故障、機関室に浸水、火災発生。ダメージコントロールも不能になりおよそ1時間後に弾薬庫が爆発。横転し7:30に沈没。
11インチの方はかなりの年代物だったらしいですが、600ヤードの至近距離から撃たれたらたまりませんね。
富士見町
- 因みに沿岸砲台の戦果のサイトがありました。
ttp://www.try-net.or.jp/~prey/zatugaku/engan.html
名無し