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いつもご教示頂き有難うございます。 英巡洋戦艦「ライオン」及び独戦艦「フリードリヒ・デア・グロッセ」巡洋戦艦「ザイドリッツ」のキットを持っておりますので、ユトランド沖海戦時の状態で作成したいのですが、ユトランド沖海戦当時の各艦の儀装・塗装(迷彩)が分かりません。 ユトランド沖海戦頃の英独艦の姿の分かる資料、または迷彩等についてよろしければご教示頂けませんでしょうか?よろしくお願いいたします。 Ranchan |
- 「ライオン」はGeoffrey Bennett "The Battle of Jutland" P158に同海戦翌日の帰投中の艦影が有ります
前檣は三脚檣で、マストトップを低く切り詰めてます
水雷防禦網は付いてます
色彩はやや暗めの灰色で迷彩は有りません
「ザイドリッツ」は世艦第39集アート写真ページに同海戦後ドック入りした写真が有ります
前後檣トップに見張所が増設された程度で新造時からあまり変わっていません
水雷防禦網は付いてます
色彩はやや明るめの灰色で迷彩は有りません
「フリードリヒ・デア・グロッセ」も同様と推定します
駄レス国務長官
- ドイツ語を読むのを厭わなければ、下記の資料は参考になると思います。
http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/3763759727/qid=1093060925/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/028-1486546-9482966
http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/3763759735/qid=1093060925/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/028-1486546-9482966
http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/3763759956/qid=1093060968/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/028-1486546-9482966
http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/3763759948/qid=1093061009/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/028-1486546-9482966
大塚好古
- はじめまして。梨地と申します。
ドイツ艦に関して、少し書き込みをさせていただきます。
実物ではありませんが、この辺とかも参考になるかと思います。ドイツ語ですが・・・。
http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/3782207742/ref=pd_bxgy_text_2/028-5547833-8030148
http://www.amazon.de/exec/obidos/ASIN/3782208730/qid=1093074914/sr=2-2/ref=sr_2_25_2/028-5547833-8030148
ドイツの大型の艦船模型の写真がでている写真集です。特に一冊目には、リュッツォー、ヒンデンブルク、バーデンが掲載されているのでご参考になるかと思います。
雑誌「Marine Arsenal」、雑誌「Vom Original zum Modell」にも、大型模型の写真がでている場合があります。
また、以下はご参考までに。
この時期のドイツ大型艦の塗装に関しては、船体と上部構造物の色が違う可能性もあります。
・船体はブルーグレー系統
(グンゼの瓶入りサーフェイサー1000番の色っぽい)
・上部構造物は白に近いグレー(ガルグレー1 つや消し白3位の調合)
・上構の木甲鈑はデッキタン
・木甲鈑以外の甲板は、ミッドナイトブルーみたいな青黒っぽい色。
(ただ、リノリウム張りの場合は、ミッドナイトブルー的な色以外に、
日本艦のようなリノリウム色のものもあったかもしれません。)
上記色は、正確なカラーチップなどを元に判定したわけではなく、スケールエフェクトを考えて明るめだと思いますので、あくまで御参考までにお願いします。
また、この時期、ドイツ大型艦に迷彩はないと思います。
梨地
- >>3.
>この時期のドイツ大型艦の塗装に関しては、船体と上部構造物の色が違う可能性もあります。
手元の写真では確かにそのように見えるモノも何点か有ります(公試中のフォンデルタンとか)。
前記ザイドリッツは微妙ですね。
砲塔天蓋は写真だと甲板と同じような黒っぽい色ですケド、そちらの資料ではどうなっていますか?!
駄レス国務長官
- >4 前期ザイドリッツは微妙ですね。
写真だと船体も上構も同じ色に見えるものもありますから、確かに微妙です。
また、ザイドリッツの大型模型の写真がMARITIM-VERLAGのDer Modelnachbau von Kriegschiffenという本にでていますが、この模型は船体と上構の色が違う塗装となっています。
ただ、模型ですので参考に留めるのが無難だと思われます。
>砲塔天蓋は写真だと甲板と同じような黒っぽい色ですケド、そちらの資料ではどうなっていますか?!
砲塔天蓋は、御指摘の通り、甲板と同じ色か、ただの黒だと思います。
しかし、砲塔上の測距儀などのの突出部の側面は、上構の白に近いグレーが残してあるようにに見受けられます。
後、前部司令塔の天蓋も、砲塔天蓋と同じ色に見受けられます。
後、ジュットランド海戦後、艦首を沈下させていザイドリッツの写真(雑誌 Marine Arsenal7 P32下とか、大塚様ご紹介の一番上の本P85上とかに載っています)を見ますと、A砲塔上面に白丸の対空識別標識が入っているようです。
この対空識別標識は、他艦の例と、ザイドリッツの空撮写真(Marine Arsenal7の表紙裏)を考えますと、C砲塔(後ろの背負い式にななっている主砲塔の上の方)の天蓋にもあった可能性があります。
後はGroner(oはウムラオト)著のDie deutschen Kriegsschiffe 1915-1945(私が見ているのは英語版のGERMAN WARSHIPS1815-1945の方ですが)によりますと、上記のような船体と上構の異なる塗装は塗装9番(1896グレイ)とあり、フォン・デア・タンもザイドリッツもこの塗装となっております。
後、実艦の写真や大型模型の写真からみますと、
・煙突上部は黒。
・ボラードは黒。デッキライトの蓋とか甲板上の付着物は上構と同じ白に近いグレーに見える。
・吃水線部塗装は黒か、黒に近いダークグレイ。
・船体は赤。日本艦の艦底色より、かなり普通の赤に近い。
・探照灯は黒
というように見受けられます。
最終的な裁量は、質問者の方のお好みと判断にお任せ、という形にさせて頂きたいと思います。
梨地
- 皆様ご回答有難うございます。
WW2の時期の艦でしたら儀装・塗装を解説した本は日本でも結構あるのですが、WW1の欧米艦の個艦の儀装・迷彩について解説した本はほとんど見たことがありませんのでお伺いいたしました。
>色彩はやや暗めの灰色で迷彩は有りません。
>また、この時期、ドイツ大型艦に迷彩はないと思います。
WW1の時期は「迷彩」と言われてパッと思いつくような迷彩(例えば雲型迷彩)はされていなかったのですか。意外でした。視覚に頼るしかないのに・・・。(最も、グレー単色塗りも迷彩と言えば迷彩ですが)
ご教示頂いた資料に付きましては、馴染みの模型屋で取り扱っているかも知れませんので今度覗いてみることと致します。
Ranchan
- >>6.
>WW1の時期は「迷彩」と言われてパッと思いつくような迷彩(例えば雲型迷彩)はされていなかったのですか。
イヤ、お尋ねの諸艦には無かったですケド、雲型迷彩は手元の写真だけでも
HMSラミリーズ、リナウン(煙突のみ)、フューリアスなど。また縞馬迷彩はHMSアキリーズが有ります。どれも1917年以降のようです。
駄レス国務長官