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はじめまして カスピ海の怪物と呼ばれるロシアのWIG機の中で「KM」という 機体があるんですが、この機の垂直尾翼に尖った筒のような物が2個付いています これはいったい何なのでしょうか? 頭の出ている対艦ミサイルランチャーにも見えますし、マッハコーンの付いたジェットエンジンにも見えます。 ロシア機に詳しい方、ご存知の方いらっしゃいましたら教えてください 航空機でも質問ログを出したんですが、WIG機が航空機なのか艦船なのか 分類自体判らない為、こちらに聞いてみました・・・よろしくお願いします ひろし |
- 正式なレスは航空機のほうにしましたので、こちらは豆知識。
WIGは飛行性能によって次の3タイプに分けられています。
A:飛行高度が地面効果内を出ることがない
B:一時的になら地面効果外の高度を飛べるが、対地高度が150mを超えない
C:地面効果外を航空機として=対地高度150mを超えて安定的に飛べる
IMO(国際海事機構)とICAO(国際民間航空機構)との調整により、タイプAとタイプBは常に船舶としての、Cは対地高度150mまでは船舶として、それを超えると航空機としての技術上・運行上の規制に従うべきことにされています。
KMはタイプBに該当するので、法的には船舶だということになります^^;
Schump
- ソ連が開発したWIG機のうち、ジェットエンジンが八発付いたテスト機が「カスピ海の怪物」とあだ名され「KM」と呼ばれます。「カシピアンシー・モンスター」の頭文字ですね。
これの垂直尾翼の出っ張りは、下記のルン級が同様の場所にレーダーを入れていた事と、KMが実験艇だった事を鑑みると、恐らくレーダーを含めて各種観測機材だと思います。
対艦ミサイルを積んだ物は、後に作られたルン級ミサイル艇です。(これもジェットエンジンが八発付いています)
これの垂直尾翼のところにある丸いドームはレドームで、レーダーが入っています。
垂直尾翼にエンジンがあるものは一回り小さいオルリョーノク強襲上陸艇で、尾翼前面に二重反転のターボプロップエンジンが付いています。
一応ホバークラフト扱いで船舶の範疇に入りますが高度によって変わるようです。
http://www.warbirds.jp/ansq/2/B2000549.html
ホバーとの違いは機体下に空気を送り込むのではなく、翼と地面に挟まれた空気を利用する所にあります。
WIGの説明
http://www.warbirds.jp/ansq/11/A2002875.html
http://www.warbirds.jp/ansq/11/A2001748.html
日本では鳥取大学の応用数理工学科数理設計研究室で研究が進められていまして、詳しい情報があります。
http://g5.damp.tottori-u.ac.jp/index_j.html
だーくまたー
- ああ、尾翼のは推進エンジンでしたか。
航空機の方にも同じ質問があったんですね、更に遅レス...
・・・参考にしてください。
だーくまたー
- Schumpさん、だーくまたーさんありがとうございます
同じ質問を両方にしてしまってすみませんでした・・・
KMは法的には船舶だったんですね
WIG機と言っても船舶に分類される物と航空機に分類される物と法的にはっきりと決まっているんですね〜 WIG機が実用化されたら規制とか法的トラブルがけっこう出てきそうですね(^^;)
だーくまたーさんのレスで初めて「KM」がカスピ海の怪物の頭文字と知りましたよ
今まで全く気付かなかった・・・言われてみれば!!って感じですね
ロシア機以外のWIG機についてももうちょい調べてみます。
ありがとうございました
ひろし